だれかのまなざし

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2013だれかのまなざし

だれかのまなざし

★ 3.5 / 5.0ドラマ日常系
放送年2013年
フォーマット劇場版
話数1話
原作オリジナル
制作CoMix Wave

野村不動産グループが東京国際フォーラムで2013年2月10日から11日にかけて開催した「Proud Box 感謝祭」というホームリビング展示会で上映された、新海誠による短編アニメ映画。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

本作は、ひとりの女性・岡村綾の人生を通して、家族のかたちと時の流れを静かに描く短編アニメーションです。子ども時代から大人になるまで、家を出て新しい暮らしを始めても、親子の絆や家族で過ごした記憶は変わらずそこに在り続けます。飼い猫の存在や、移り変わる東京の街並みを背景に、何気ない日常のひとコマが丁寧に積み重ねられていきます。誰かが自分を見守ってくれているというあたたかなまなざしを、観る者にそっと感じさせる作品です。

みどころ・魅力

① 新海誠が描く「家族」の物語

『秒速5センチメートル』などで知られる新海誠監督が手がけた短編です。これまでの恋愛や距離をテーマにした作品とは趣を変え、親子三代にわたる家族の絆と成長に焦点を当てている点が大きな魅力です。穏やかで普遍的なテーマが胸に響きます。

② 圧倒的に美しい背景美術

新海作品の代名詞である緻密で光に満ちた背景は本作でも健在です。朝の台所の光、夕暮れの街並み、何気ない部屋の風景まで、日常の一場面が驚くほど豊かに描き込まれ、短い尺の中に確かな情感を宿しています。

③ 約6分に凝縮された人生の物語

展示会での上映を目的に制作された短編ながら、ひとりの女性の半生と家族の移り変わりを見事に凝縮しています。短時間で起承転結のある余韻を味わえる、密度の高い作りになっており、新海誠の表現力を気軽に体感できる一本です。

キャスト・声優一覧

岡村 アヤ
岡村 アヤ
メイン
花村怜美
メイン
平野文
メイン
小川真司

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スタッフ

監督新海誠
キャラクターデザイン杉本海帆
音楽松浦晃久
美術監督丹治匠
ED和沙「それでいいよ」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

新海誠の短編がある、5分ちょっとのやつ、と聞いて軽い気持ちで再生した。企業の展示会のために作られた映像だと知って、最初はちょっと身構えていた。どうせ「いい話」を数分に詰め込んだ、口当たりのいいやつだろうと。ところが見終わったあと、しばらく席を立てなかった。これが誰の目線で語られていたのか、終盤でそっと明かされる作りになっていて、そこで景色が一度ひっくり返る。もう一度頭から見ると、序盤の何でもない朝の風景が、全部「見守り」だったと分かる。短いのに、見るたびに手触りが変わる。配信がどこにもないのだけが惜しい。もう一回ちゃんと確かめたいのに、簡単には戻れない。その不便さも含めて、妙に記憶に残る一本だった。

「見られている」のではなく「見守られている」——まなざしの正体について

この短編が描いているのは、巣立っていく娘と、それを送り出す家族の時間だ。ただ、それを正面から「家族愛です」とやらないのが新海誠で、語り手の視点をひとつ低い位置に置くことで、全部の意味が変わってくる。誰かを見ている、という行為は、本来けっこう怖い。監視にも、執着にもなりうる。けれどこの作品の「まなざし」には、見返りを求める気配がまるでない。ただそこにいて、出かけるのを見て、帰ってくるのを待っている。それだけだ。タイトルが「だれかのまなざし」と、わざわざ主語をぼかしているのが効いている。見守る側は、見守られている側に気づかれなくてもいい。自分の存在を主張しない優しさが、画面の温度として静かに伝わってくる。 単なる「家族っていいよね」の話ではなく、これは“去る側”と“残る側”の非対称をめぐる話だと受け取った。出ていく人は前を向いて歩いていく。残る人は、その背中をいつまでも目で追う。娘が一人暮らしを始め、生活の音が一つ減った部屋で、それでも誰かはずっと窓の方を見ている。子どもの頃に自分が向けられていたまなざしの正体に、人は大人になってからやっと気づく——その時間差まで畳み込んでいるから、たった数分なのに後を引く。見ているのは家族で、家族を見ているのは、もっと低いところにいる誰かだ。

特に刺さったシーン

刺さったのは、にぎやかだった生活から音が一つ抜ける、あの中盤の移り変わりだ。朝の支度や、いってきますの声、そういう何気ない反復がしばらく続いたあとで、ふっと部屋が静かになる。劇的な別れの演出があるわけじゃない。ただ、いつもの場所にいつもの人がいなくなる、それだけを画面が淡々と映す。ここで初めて「あ、この作品はずっとこの瞬間に向かって積み上げていたのか」と背筋が伸びた。天門の音楽が、湿っぽくならないギリギリの線で寄り添ってくるのも大きい。声を張る場面がないぶん、生活音と光の描き込み——窓から差す時間帯ごとの色が全部仕事をしている。終盤、視点の正体が分かったうえでもう一度この静けさを思い返すと、あの沈黙が待っている時間だったと分かって、二度刺さる。派手な涙の演出より、この何も起きないことの強さに、まんまとやられた。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 新海誠の、ドラマより前の「光と生活音で語る」短編期が好きな人
  • 実家を出た経験があって、送り出す側・送られる側どちらの気持ちも分かる人
  • 家で誰か(人でも、それ以外でも)に待たれていた記憶がある人
  • 数分の尺で語りの構造を組んでくる、仕掛けのある短編が好きな人

合わない人

  • はっきりした起承転結や、強い盛り上がりが欲しい人
  • 「いい話」の手触りそのものに身構えてしまう人
  • 今すぐ配信で気軽に確かめたい人(現状どこにも配信がなく、ソフト化も待ちの状態なので、見られる機会がかなり限られる)

次に見るなら

まず外せないのが彼女と彼女の猫。同じく低い視点から人の暮らしを見つめる構造で、「だれかのまなざし」のあの距離感が好きなら、こちらの原点的な一本がそのまま響くはずだ。生活の手触りと喪失感をもっと長い尺で味わいたいなら秒速5センチメートル。去る側・残る側の非対称を、これでもかと丁寧に描いていて、まなざしの話の延長線上にある。光と日常描写の気持ちよさを浴びたいなら言の葉の庭。雨と緑の質感だけで人の心情を語ってくる作画は、本作で効いていた「音を立てない優しさ」と地続きだと思う。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+

『だれかのまなざし』は、2013年に展示会向けに制作された短編という特性もあり、現在のところ主要な動画配信サービスでの取り扱いは確認できていません。サブスクリプションでの視聴は難しい状況です。視聴を希望される場合は、ソフト化された映像作品や上映機会などをあらためて確認する必要があります。

よくある質問

Q. 『だれかのまなざし』はどんな作品ですか?
A. 新海誠監督による短編アニメーション映画です。ひとりの女性の半生を軸に、移り変わる家族のかたちと変わらない絆を、美しい背景美術とともに静かに描いた日常系のドラマ作品です。
Q. 動画配信サービスで観られますか?
A. 現時点では主要な動画配信サービスでの配信は確認できていません。サブスクでの視聴は難しいため、ソフト化された映像作品や上映機会を確認するのがおすすめです。
Q. 上映時間はどのくらいですか?
A. 展示会での上映を目的に制作された短編作品で、上映時間はおよそ6分ほどです。短い尺ながら、ひとりの女性の人生と家族の物語がしっかりと凝縮されています。
Q. 新海誠監督の他の作品とどう違いますか?
A. 恋愛や距離をテーマにした作品が多い中、本作は親子三代にわたる家族の絆と成長を描いている点が特徴です。穏やかで普遍的なテーマを、短い時間で味わえる一本になっています。

まとめ

『だれかのまなざし』は、2013年に展示会向けに制作された短編という特性もあり、現在のところ主要な動画配信サービスでの取り扱いは確認できていません。サブスクリプションでの視聴は難しい状況です。視聴を希望される場合は、ソフト化された映像作品や上映機会などをあらためて確認する必要があります。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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