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DD北斗の拳
| 放送年 | 2013年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | 漫画 |
北斗の拳の30周年記念プロジェクトです。
作品概要・あらすじ
あらすじ
「北斗の拳」30周年記念として制作された短編コメディアニメ。核戦争後の荒廃した世界は影を潜め、舞台はなぜか現代日本。ケンシロウ・ラオウ・トキといったお馴染みのキャラクターたちが、かつての威厳も覇気もなく、ヘタレでゆる〜い日常を送る。原作の名シーンや伝説のセリフがことごとくギャグに転換される、ファン必見のパロディ作品。みどころ・魅力
① あの名ゼリフが全部ネタになる爽快感
「お前はもう死んでいる」「北斗百烈拳!」など、原作で刷り込まれた名ゼリフが次々とズッコケる展開に。知っているほど笑える構造になっているため、原作ファンであればあるほどツッコミの快感が倍増する仕掛けになっている。② 現代日本に放り込まれたキャラのギャップ
荒野の覇者たちが就職活動をしたりコンビニに並んだりと、現代社会に適応しようとする姿がとにかくシュール。原作のシリアスな世界観を知っているからこそ際立つキャラクターのギャップが、独特のコメディテンポを生み出している。③ 1話数分の短編でサクッと笑える手軽さ
1エピソードが短くまとめられた短編フォーマットのため、移動中や休憩の隙間に気軽に視聴できる。テンポよくギャグが畳み掛けてくるので、ダレることなく最後まで楽しめるライトなつくりが魅力。キャスト・声優一覧
















スタッフ
| 監督 | 大地丙太郎 |
|---|---|
| 音楽 | 安部純、武藤星児 |
| 美術監督 | 根本洋行 |
| OP | Risa Yoshiki & Hyadain「シフトと時給と、ついでに愛をとりもどせ!!」 |
| ED | Risa Yoshiki & Hyadain「北斗の拳 愛を取り戻せ!!」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
配信サービスをぼんやり眺めていてタイトルを見た瞬間、意味がわからなかった。北斗の拳って、核戦争後の荒廃した大地で「お前はもう死んでいる」とかやってる作品だよな、と思いながらリンクを開いたら、普通にコンビニがある現代日本で日常コメディをやっていた。
発想がおかしい。しかも30周年記念でこれをやるという判断もおかしい。ただそのおかしさが見ているうちに一種の誠実さに見えてくる。元ネタへの理解がないとここまで崩せないし、崩す意味もない。2回目に見ると、笑えるシーンの裏に「これは原作を本当に知っている人間だけが書けるギャグだ」という感覚があった。
神話をギャグに変換する暴力——「お前はもう死んでいる」の世界が日常になるとき
DD北斗の拳が単なるパロディと違う点は、ギャグの解像度にある。ケンシロウがコンビニでバイトをしていたり、シンがダメ男になっていたりする——という設定だけで笑えるのは、元ネタを知っているからだ。裏を返せばこの作品は北斗の拳を知らないと成立しない。前提知識が必要なギャグは構造が複雑になるが、DD版はその複雑さを軽やかに処理している。
面白いのは、この転倒に悪意がない点だ。キャラクターをバカにしているわけではなく、「もしこいつらが普通の世界で生きていたら」という思考実験を丁寧にやっている。荒廃した世界で強さだけが全てだったキャラクターが、日常の小さな問題で本当に困っている様子は、残酷なようで愛がある。シンが「ユリアのために世界を征服する」と言っていた男が、別の意味で悩んでいる。トキが「慈悲の拳」を持つ聖人なのに、日常の前ではただ穏やかな兄ちゃんに見える。原作での神話的な位置づけが転倒されて、その落差がギャグになっている。
声優陣のキャスティングがこの構造をさらに一段上に引き上げている。神谷明は元々テレビアニメ版北斗の拳でケンシロウを演じていた声優だが、DD版ではリュウケン(師匠)役として出演している。ケンシロウ役は立花慎之介が担当。この配置は明らかに意図的で、「元・ケンシロウが師匠をやっている」という構図が作品全体にメタ的な重層性を与えている。わかる人間にはもう一段階笑えるし、わからなくても普通に見られる。二重構造になっている。
関智一が演じるトキの「聖人感」がギャグとして機能している場面は特にこの構造が露骨で、声の品と状況のチープさが完璧にぶつかっている。「この声でそれをやるのか」という感覚は、関智一の出演作の多さから来るキャラクターの積み重ねを知っている人間ほど強く感じる。374本という積み重ねが、ここでは笑いの素材として使われている。
特に刺さったシーン
置鮎龍太郎のシンが好きだった。原作では主人公の宿敵として登場するキャラクターが、DD版では完全に別の位置づけになっているのだが、置鮎龍太郎の声はどこか渋くて通るので、ちょっとしたセリフがことごとく決まり過ぎてしまう。ギャグ場面なのにどこか格好いい。本人が大真面目なのが伝わってくる。そこが一番の笑いどころかもしれない。
佐藤聡美が演じるアイリは、この作品のオリジナルキャラクターとして日常パートの軸になっているが、シリアスな原作世界には存在しなかったはずの「普通の女の子」として機能している。荒廃した世界観に普通の日常を持ち込む楔として、キャスティングの温度が絶妙に合っている。
読んで見たくなったら——『DD北斗の拳』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 北斗の拳の原作またはアニメをある程度知っている人(元ネタの解像度が高いほど笑える)
- パロディやメタギャグが好きで、元ネタへの敬意があるものを好む人
- 関智一・置鮎龍太郎・神谷明など、キャリアの長い声優陣の芸を楽しめる人
- 短いフォーマットのコメディを気楽に流したい人(1話が短い)
- 配信本数が多いのでどこかで見られればいい、という人
合わない人
- 北斗の拳を知らない人(元ネタがわからないとギャグの大半が機能しない)
- シリアスな北斗の拳を期待して開いた人(これは完全に別物)
- しっかりしたストーリー展開を求めている人(基本的に1話完結のショートギャグ構成)
- 原作キャラクターをコメディ化されることに強い抵抗がある人
次に見るなら
「強大な存在が普通の日常で生きていたら」という同じ発想が好きなら、はたらく魔王さま!はほぼ直接の系譜にある。魔王が現代日本のファストフード店でアルバイトをするという設定で、DD北斗の拳と同じ「神話の転倒」を別の方向からやっている。こちらはストーリーの芯がしっかりしているので、DD版より長く見られる。
元ネタへの敬意があるメタギャグと、渋くて実力派の声優陣という組み合わせが好きなら銀魂も合う。パロディの精度と原作への愛着という点で、DD北斗の拳と同じ作り手の感覚がある。ただし話数が多いのでどこから入るか迷うかもしれない。
「現代日本に聖なる存在が紛れ込む」という構図で笑いを作るなら聖☆おにいさんが近い。ブッダとイエスが東京でルームシェアをするという設定で、神話的な存在と日常のギャップを使ったギャグの作り方が DD 北斗の拳と根本的に同じ発想から来ている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『DD北斗の拳』は、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Netflix・Huluの主要動画配信サービスで視聴できます。多くのプラットフォームで配信されているため、すでに加入中のサービスからすぐに視聴を始められます。短編コメディなので隙間時間に一気見するのにも最適です。