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FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 たどり着いた場所
| 放送年 | 2011年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | ビジュアルノベル |
学園祭後、光平と友人たちは町を離れた小さなコテージへ向かい、一生懸命働いた後で思い思いに時間を過ごして楽しむ。
作品概要・あらすじ
あらすじ
学園祭の余韻冷めやらぬ中、主人公・瀬川光平と仲間たちは町を少し離れた山あいの小さなコテージへと向かう。慣れない家事や薪割りに悪戦苦闘しながらも協力し合い、やがてそれぞれが思い思いのひとときを過ごしていく。TVアニメ『FORTUNE ARTERIAL 赤い約束』の後日談にあたるOVAで、日常の温かさと仲間との絆を丁寧に描いたアフターストーリー。みどころ・魅力
① TVアニメを見た人へのご褒美エピソード
本編ではなかなか見られなかったキャラクターたちのオフショット的な素顔が楽しめる。コテージという非日常の舞台が、キャラクター同士の距離感をいっそう縮め、見ているこちらまでほっこりするシーンが続く。② コメディとラブコメのバランスが絶妙
慣れない家事に右往左往するシーンや仲間同士のじゃれ合いなど、笑える場面が豊富。その一方で光平とヒロインたちの関係性もさりげなく描かれており、ラブコメとしての甘さもきちんと味わえる構成になっている。③ 穏やかな空気感と作画クオリティ
緊張感の少ない日常回ならではのゆったりとしたテンポが心地よく、コテージ周辺の自然描写も丁寧に描かれている。本編のクライマックスを経た後の「余韻を楽しむ」一作として、ファンの満足度が高い。キャスト・声優一覧
















スタッフ
| OP | リア「絆-kizunairo-色」 |
|---|---|
| ED | ヴェール「I miss you」 |
関連作品
アニメ
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ギャルゲー原作のOVAというだけで、一定の覚悟が要る。本編を見ていない状態でこれを掴んでも何も起きない、というタイプの作品が世の中には存在して、FORTUNE ARTERIALはたぶんそっちだろうと踏んでいた。で、実際にTVシリーズ(2010年)を先に通してからこのOVAに入ったわけだが、正直な第一印象は「夢のような30分だった」だ。本編が持っていたヴァンパイアと日常のひりつきを脱ぎ捨てて、コテージと仲間たちだけが残っている。それが物足りないのか、ちょうどいいのかは、見る側の本編への距離感によると思う。2回目に見たとき気づいたのは、このOVAが「ご褒美回」として機能するには、本編でキャラに感情移入していることが絶対条件だということ。そのフィルターを通して見ると、意外なほど丁寧に作られている。
「何も起きない一日」を丁寧に描くことが、ファンへの誠実さになる
学園祭が終わった後のコテージ旅行、というあらすじだけ読むと、「本当に何もない話」に見える。事件も、告白も、ヴァンパイアの苦悩もない。ただ仲間で働いて、飯食って、くだらない話をして終わる。それがこのOVAの全部だ。
でも、こういう「何もない回」を誠実に作れるかどうかが、原作ゲームのファン向けコンテンツとしての誠実さに直結する、と思っている。ギャルゲー原作のアニメは、どこかでルートを一本に絞る宿命を抱えていて、TVシリーズもその例に漏れない。誰かを「選ばなかった」という事実は、どう処理しても残る。OVAがそこに介入できるのは、「ルートに関係なく、このメンバーで過ごした時間は本物だった」という事実を映像で定着させることだ。
千堂伊織を演じる諏訪部順一の声が、このOVAでは珍しく柔らかい。本編では張り詰めた場面も多かったキャラクターが、コテージの自然光の中でただ笑っている。その温度差に気づいたとき、このOVAが何をやろうとしているかが少し見えた気がした。小野大輔が演じる支倉孝平の存在感も、「主人公として何かを解決する」モードではなく「仲間の一人として場の中にいる」モードで、それが逆に安心感を生んでいる。
dアニメストアにだけ残っているこのOVAを、何年か越しに掘り返して見る人間というのは、おそらく本編を一度通過した人間だ。そういう人が見るとき、このOVAは「補完」ではなく「確認」として機能する。あのキャラが、あの声で、ちゃんとまだここにいる、という確認。それだけで十分だという気持ちは、理解できる。
特に刺さったシーン
コテージで各キャラが思い思いに時間を過ごすパートで、悠木かなでの声——生天目仁美が、ちょっとした一言をぽつりと言う場面がある。台詞としては何でもない一言なのだが、間の取り方がよかった。大声で感情を乗せるわけでも、可愛く演出するわけでもなく、ただそこにいる人間として喋っている、みたいな温度感で。生天目仁美はこういう「日常の息」みたいな演技が得意な人だと改めて思った瞬間だった。
あと、仲間全員で作業をするシーンの空気感が好きだ。ワチャワチャしているように見えて、誰も誰かの邪魔をしていない、ちゃんと互いを見ている集団の描写になっていて、そこに30分の脚本の上手さがある。「このメンバーで過ごした時間」を画面に定着させることに、スタッフが真面目に向き合っていた証拠だと思っている。
読んで見たくなったら——『FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 たどり着いた場所』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- FORTUNE ARTERIALのTVシリーズをリアルタイムまたは通しで見たことがある人
- 原作ゲームを遊んだことがあり、アニメキャストの声に愛着がある人
- 「何も起きない日常回」を一番好きなエピソードに挙げるタイプのオタク
- 諏訪部順一・小野大輔・生天目仁美のファンで、この座組で動いている映像を単純に見たい人
- ギャルゲー原作アニメの「ルートを絞れなかった切なさ」に自覚的な人
合わない人
- FORTUNE ARTERIALの本編を見ていない状態でこれだけ見ようとしている人(前提が全部ない)
- OVAに「本編の続き」としての明確なドラマを期待している人
- ヴァンパイアものとしての緊張感・ホラー要素を求めている人
- 「30分で何かが動かないと見た気がしない」タイプの視聴者
次に見るなら
学園祭後の日常を仲間と過ごす温度感が好きなら、Angel Beats!がある。こちらはシリアスな設定の中に「ただ一緒にいる時間」の愛おしさを詰め込んだ作品で、FORTUNE ARTERIALのOVAが持つ「何もしない充足感」と通底するものがある。
ギャルゲー原作アニメとしてのクオリティと、複数ヒロインの扱いに誠実さを求めるならKanon(2006年版)を。京都アニメーション版は原作ゲームのファンからの評価も高く、「アニメ化としてどこまでできるか」の基準点として今も参照される一本だ。
dアニメストアで掘っているなら、同じくギャルゲー原作のCLANNADも手の届く場所にあるはず。本編とAFTER STORYを通しで見たあとに感じる「あの時間はあった」という感覚は、このOVAが扱おうとしているテーマと静かに響き合う。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 たどり着いた場所』は、dアニメストアで視聴できます。TVアニメ本編を楽しんだ方であれば、このOVAでキャラクターたちのその後をゆっくりと見届けることができます。日常の温かさを描いたアフターストーリーとして、ファンにとって見逃せない一作です。

