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2011

フラクタル
★ 3.2 / 5.0冒険ファンタジーSF
| 放送年 | 2011年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 11話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | A-1 Pictures |
ある島を舞台に、「フラクタルシステム」が崩壊し始める。クレインは崖の下で傷ついた少女フリュネを見つけるが、彼女はペンダントを残して消える。クレインは少女型アバターのネッサと共にフリュネを探す旅に出発し、フラクタルシステムの秘密を発見していく。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
人々が「フラクタルシステム」という技術に支えられ、労働から解放されてゆるやかに暮らす世界。少年クレインは、ある日崖の下で傷ついた少女フリュネを助けます。しかし彼女は一枚のペンダントを残して姿を消してしまいました。ペンダントから現れたのは、少女型のアバター「ネッサ」。クレインはネッサと共にフリュネの行方を追ううち、楽園のように見えた世界を裏で支えるフラクタルシステムの崩壊と、その隠された秘密へと巻き込まれていきます。失われゆくシステムを巡り、人々の思惑が交錯する旅が始まります。みどころ・魅力
① 「働かない楽園」が崩れていくディストピアSF
フラクタルシステムによって人々が労働から解放された世界は、一見すると理想郷です。しかしその豊かさが崩壊へ向かうことで、便利さの裏にある危うさが浮かび上がります。テクノロジーと人間の依存関係を問いかける骨太なSF設定が物語の軸になっています。② クレイン・ネッサ・フリュネの旅と関係性
平凡な少年クレイン、無邪気で天真爛漫なアバターのネッサ、そして謎を抱えた少女フリュネ。三者の出会いと旅路が物語を牽引します。立場も性質も異なる三人がぶつかり合いながら距離を縮めていく過程が、冒険ファンタジーとしての見どころです。③ 牧歌的な風景と作画の美しさ
緑あふれる島の自然や空を舞う飛行機械など、ノスタルジックで美しいビジュアルが世界観を彩ります。柔らかな色彩で描かれる風景と、その中で進行するシリアスな物語とのコントラストが、独特の余韻を生み出しています。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 山本寛 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 岡田麿里 |
| 原案キャラデザ | 左 |
| キャラクターデザイン | 田代雅子 |
| 音楽 | 草平 鹿野 |
| 美術監督 | 袈裟丸絵美 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | あずまひとみ「ハリネズミ」 |
| ED | あずまひとみ「Down By The Salley Gardens」 |
| ED | 東 ひとみ「サリーガーデン」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
放送前からやたらと名前を聞く作品だった。原作に思想方面の人がいて、ノイタミナ枠で、期待と不安が半々みたいな空気のなかで始まった。だから正直、身構えて見始めた。最初の数話は絵柄のやわらかさと話のスケールがちぐはぐで、置いていかれそうになる。ネッサが無邪気にはしゃぐ横で、世界のほうはもう静かに終わりかけている——その温度差に、最初はうまく乗れなかった。ただ2回目に見たとき、その違和感そのものが作品の狙いだったんじゃないかと思えてきて、見え方がだいぶ変わった。崩れていく前提でできている世界の、おだやかな手触り。賛否が割れたのもわかる。わかったうえで、俺は設定が好きだった。「便利な世界」を信じきった先で、人が手放したものの話
フラクタルシステムというのは、人々の暮らしを丸ごと支える仕組みで、誰もがそれに身をあずけて生きている。アバター越しに人と会い、移動も労働もシステムが面倒を見てくれる。働かなくても食えるし、孤独も埋めてくれる。だからこの作品は、表面だけ見れば牧歌的なファンタジーの顔をしている。でも、その「何もしなくていい世界」が崩れ始めたとき、人が本当は何を手放していたのかが少しずつ見えてくる。 この作品は単なる冒険譚やSFガジェットの話ではなくて、インフラに幸福を預けることの危うさを描いている。アバターであるネッサと、生身の少女フリュネ。この二人を並べた時点で、テーマはほぼ言い切られている。触れられるものと触れられないもの、消えてしまうものと残るもの。便利さと引き換えに、肉体や、家族や、面倒くさい本物の関係を遠ざけてきた世界。2011年の作品だけど、スマホとクラウドとSNSに生活を預けきった今のほうが、この問いはむしろ重く響く。システムを疑う者と守る者、どちらも自分が正しいと信じていて、その両方が滑稽で切ない。崩壊を止めるのか、受け入れるのか——その選択を、誰かの正義の物語にしなかったところに、この作品の引っかかりがある。特に刺さったシーン
序盤、クレインが崖の下で傷ついたフリュネを見つける場面。ここで物語が動き出すんだけど、何度見ても効いてくるのはそのあと、ネッサが現れてからの空気の変わり方だ。花澤香菜の声がとにかくいい。ネッサは無邪気でやかましくて、世界が終わりかけているなんて知らない顔ではしゃぐ。その軽さが、画面の奥にある重さをかえって際立たせる。実体のないアバターなのに、いちばん「生きている」ように見える瞬間がある——その逆説に、思わず黙ってしまった。クレインを演じる小林ゆうの、戸惑いながら巻き込まれていく頼りなさも妙にリアルで、序盤の二人のかみ合わなさそのものが、この作品の手触りなんだと思う。にぎやかなのに、どこかずっと寂しい。その配合が忘れられない。読んで見たくなったら——『フラクタル』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 世界観や設定そのものを味わうのが好きな人
- ネットワーク社会・ディストピアものの問いかけにぐっとくる人
- 万人受けより、引っかかりの残る作品を面白がれる人
- 花澤香菜の声で物語の温度が変わるのを楽しめる人
合わない人
- テンポよく盛り上がる王道の冒険を期待している人
- 説明や着地をきれいに回収してほしい人
- キャラの感情がストレートに伝わってくる作品が好きな人
次に見るなら
同じノイタミナで、ある仕組みが社会を揺さぶる感覚が近いのが東のエデン。携帯と巨額のマネーで世界をどう変えるかという話で、システムと個人の距離感に引っかかった人にはまる。社会全体がひとつの仕組みで維持されている不気味さなら新世界より。穏やかに見える世界の土台が崩れていく構造が、フラクタルの読後感と地続きだ。
システムを信じることの是非をもっと尖らせて描くならPSYCHO-PASS サイコパス。便利さに身をあずけた社会の裏側をのぞきたくなったら、こっちへ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『フラクタル』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluの4つのサービスで配信されています。アニメ専門のdアニメストアをはじめ、総合型のU-NEXTやHuluでも視聴できるため、お使いのサービスに合わせて選びやすい作品です。気になる方は、ご自身が契約中の配信サービスをまず確認してみるとよいでしょう。
