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へんたつ (TV Short)
| 放送年 | 2020年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ(短編) |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Yaoyorozu |
「へんたつ」は、東京の中野ブロードウェイという、アニメやポップカルチャーのファン向けショップが集まる商業施設を舞台にしています。主人公の2人の女の子が、一見すると誰もいないこの施設を探索していく物語です。
作品概要・あらすじ
あらすじ
東京・中野ブロードウェイ——アニメやポップカルチャー関連のショップが軒を連ねる、サブカルの聖地とも呼ばれる商業施設が舞台。ある日、2人の少女はその広大な施設が人けのない不思議な状態になっていることに気づく。誰もいない通路や閉まったシャッターを前に、彼女たちは戸惑いながらも施設の探索を始める。日常と非日常が交差する独特の空間で繰り広げられる、ちょっと不思議な冒険コメディ。みどころ・魅力
① 「中野ブロードウェイ」という唯一無二のロケーション
サブカルファンには見覚えのある中野ブロードウェイが舞台として採用されており、独特の雰囲気がそのままアニメの世界観に溶け込んでいます。実在の施設をモデルにした空間描写は、知っている人が見ればニヤリとできる要素が随所に散りばめられています。② 掛け合いが楽しい2人のキャラクター
主人公2人の会話テンポが軽快で、不思議な状況に対するリアクションのズレやボケ・ツッコミが笑いを生みます。重くなりすぎない空気感はショートアニメならではで、サクッと気軽に楽しめるコメディとして完成されています。③ 短編ならではのテンポのよさ
TV Shortフォーマットを活かした凝縮された構成で、1話が短いぶん毎回テンポよく話が動きます。隙間時間に視聴しやすく、冒険・コメディのバランスが取れているため、アニメをあまり見ない人にも入りやすい作品です。キャスト・声優一覧




スタッフ
| 監督 | たつき |
|---|
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「中野ブロードウェイが舞台の短編アニメ」というだけで視聴リストに入れていた。聖地でも何でもない、ただあの建物が好きというだけで。実際に見始めたら2分経っても何が起きているのかよくわからなくて、それが「つまらないから」ではなく「意図的にそういう作りになっている」と気づくまでにもう少し時間がかかった。2回目に見たとき、最初のカットの意味がようやく腑に落ちた。短編なのに2周して初めて見えてくるものがある、というのは地味にすごいことだと思う。
誰もいない場所を歩くことの、静かな解放感
「誰もいない中野ブロードウェイを2人の女の子が探索する」というあらすじだけ読むと、ホラーか不思議系の短編を想像する。実際にはもっと手触りが違う。この作品が描いているのはたぶん、「好きな場所を独り占めにしたときの、あの感覚」だ。
中野ブロードウェイというのは、本来人が密集している場所だ。オタクグッズの店、古いプラモデルの棚、フィギュアのケース、レトロなゲームソフト。あそこに行く人間はみんな、何かを探しているか、何かを見せたがっているか、あるいはただそこにいることで安心したがっているかのどれかだ。人がいてこそ成立する空間でもある。それがまるごと「誰もいない」状態で2人の前に開かれる。
これは怖い話でも不思議な話でもなく、ある種のファンタジーだ。「自分だけがそこにいられる」という体験の話。好きな場所が静寂の中にあって、邪魔されずに歩き回れる——そういう夢を一度でも見たことがある人間には、なんとなくわかる感触だと思う。2人という設定もポイントで、完全な孤独ではなく、「信頼できる誰か1人とだけ共有している」という距離感がある。
冒険とコメディというジャンル表記はある意味正しくて、ある意味ずらしている。起伏のある冒険ではなく、「普段入れない場所を歩いていく」という意味での冒険。笑いも声を上げて笑うタイプではなく、「なんでそうなってるの」と小声で突っ込むタイプ。この作品はずっとその温度で動いている。
特に刺さったシーン
門脇舞以さんが演じる猫のシーンが、個人的には一番記憶に残っている。門脇さんは出演作が85本を超えるキャリアがあって、幅の広い声域を持っているのだが、この役では力を抜いた、ほとんど気配だけで存在するような演技をしている。セリフの量より「そこにいる感じ」で語るタイプの仕事で、こういう短編でこそ際立つ使われ方だった。
誰もいないはずの空間に猫がいる、というだけで物語の重心がすこし変わる瞬間があった。そこで思わず巻き戻したのを覚えている。声に意図があるのか、ただそこにいるだけなのか、見るたびに判断が変わる。短編としてそれが成立しているのは、演じ手の呼吸の使い方が正確だからだと思う。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 中野ブロードウェイに行ったことがある、または行きたいと思ったことがある人
- 好きな場所を「独り占めにしたい」という感覚に覚えがある人
- 短編アニメで「何が起きているかわからない」を楽しめる耐性がある人
- 門脇舞以さんの仕事を追いかけているコレクター的なファン
- リンボスペース・廃墟・深夜のショッピングモールといった「空の場所」に引き寄せられる人
合わない人
- 短編でもちゃんと起承転結が欲しい人
- 「で、何の話だったの?」を最後まで引きずりたくない人
- コメディなら笑いどころが明確にほしい人
- 配信で気軽に見られる状態でないと腰が上がらない人(現状どこでも配信されていない)
次に見るなら
少女終末旅行は、誰もいない世界を2人で歩き続けるという構造がよく似ている。「冒険」と言うには静かすぎて、でも確かに前に進んでいる。へんたつの空虚な空間の感触が好きなら、こっちの尺で同じ感覚を引き延ばして体験できる。
スペース☆ダンディは逆方向の選択で、同じく「目的地よりも道中」の話をコメディの形でやっている。中野ブロードウェイとは真逆のスケールだが、「場所を探索することそのものが目的になっている」という本質は近い。テンション高めだが、乾いた笑いが好きな層には合う。
キノの旅はまた別の角度で、見知らぬ場所を短い滞在で通り過ぎていく構造を持つ。1話完結の短編的なテンポが近くて、「国(場所)そのものがキャラクター」として機能する設計がへんたつと通底している。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現在、「へんたつ」は定額制の動画配信サービスでの配信は確認されていません。視聴方法については、今後の配信情報をご確認ください。短編ということもあり、配信が始まった際には気軽に一気見できる作品です。
