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カゲロウデイズ-in a days-
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | Juumonji |
JINの小説「カゲロウデイズ」を原作とした劇場版アニメ「MX4D カゲロウデイズ -in a days-」がUltraCeep Inc.とアニプレックスの協力で制作される。本作はMX4D上映を前提に制作された日本初の短編映画アニメとなる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
JINの人気小説「カゲロウデイズ」を原作に制作された劇場版短編アニメ。UltraCeep Inc.とアニプレックスが手がけた本作は、日本初のMX4D上映を前提とした短編映画アニメとして制作された意欲作だ。カゲロウプロジェクトの世界観をスクリーンで体感できる唯一無二の作品として、原作ファンから高い注目を集めた。みどころ・魅力
① 日本初・MX4D専用制作という前人未踏の試み
本作は単なる劇場上映作品ではなく、MX4D体験を前提に最初から設計された日本初の短編アニメ。座席の振動・風・水しぶきといった体感演出と映像が一体となり、通常のスクリーンでは味わえない没入感を実現している。② カゲロウプロジェクトの世界観を凝縮した映像体験
ボカロ曲・小説・コミックと多メディアで展開してきた「カゲロウプロジェクト」の世界が、劇場アニメとして結晶化。SF・日常・超自然が交錯する独特の空気感を、映画ならではのスケール感で堪能できる。③ コメディとラブコメが彩る軽快なテンポ感
シリアスな設定の中にも笑えるシーンや恋愛要素が散りばめられており、重くなりすぎないのが本作の持ち味。短編ならではのテンポの良さで、原作未履修のビギナーでも楽しみやすい入口となっている。キャスト・声優一覧




















スタッフ
| 監督 | しづ |
|---|---|
| 原案キャラデザ | しづ |
| キャラクターデザイン | 土屋圭 |
| 美術監督 | 菊地正典 |
| 音響監督 | 市川邦泰 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
カゲロウプロジェクトとの出会いはボカロ曲だった。「カゲロウデイズ」を最初に聴いたのがいつだったか正確には思い出せないが、あの「8月15日のループ」という設定が頭から離れなくて、曲をひたすらリピートしていた時期がある。アニメ版(「メカクシティアクターズ」)は一応見たけど、見終わったあとの記憶が正直ぼんやりしていて、「あ、SHAFTだったな」という印象しか残っていない。
そこにMX4D専用の劇場短編があると知って、半分義務感で足を運んだ。日本初のMX4D専用制作アニメという触れ込みで、つまりこの映像体験のためだけに設計された作品ということ。IMAXやDolbyみたいな「後からフォーマットを合わせた」ものじゃなく、最初からMX4Dありきで作られているという話を聞いて、それは一回確かめておくべきだという気になった。
8月15日という日の「重さ」を、座席ごと身体に刻みつける装置として
カゲロウプロジェクトの核にあるのは、8月15日という日に繰り返される悲劇と、「眼の能力」を持つ少年少女たちがそれをどう乗り越えようとするかという話だ。ボカロ曲として聴いていた頃、このテーマは抽象的な詩として頭に入ってきた。メロディーに乗せられて「なんとなく切ない話」として消化されていく。
「in a days」がMX4D専用設計という形式を選んだことは、そのループ体験を「頭で理解するもの」から「身体で受け取るもの」に変換する試みとして読める。座席が動き、風が吹き、水しぶきがくる——それは派手さのためじゃなく、「そこにいる感覚」を作るためのものだ。同じ日を同じ感覚で繰り返すというループの構造を、観客の身体に刻みつけることへの意図として見ると、このフォーマット選択はかなり計算されている。
宮野真守が演じる「目を醒ます蛇」は、カゲプロ世界において時間の外側にいる存在だ。ループの全体像を見通す者として、彼の声には「超然とした重さ」が必要になる。宮野真守がここに合うのは、あの人の演技が「人間より少し気圧が違う」感じを出せるからで、熱量ある感情表現だけじゃなく、低温で正確なモードも持っている俳優だということがよくわかった。
花澤香菜演じる小桜茉莉は、蛇に対して最も人間的な存在として描かれている。序盤の声の柔らかさと、終盤で生じるトーンの変化は、花澤香菜の「無防備に聞こえて実は計算されたモノローグ演技」が効いていて、短い上映時間の中でちゃんと積み上げが見えた。
MX4D専用設計ということは、この作品は本来、映画館の座席以外では完成しない。感覚器官を複数巻き込んで「8月15日の空気」を作ろうとしている以上、自宅のモニターで見るDVD版では体験の大部分が失われる。それはある意味正直な作品の形で、「劇場でしか意味をなさないものを作る」という選択は、ひとつの誠実さとして受け取れる。
特に刺さったシーン
終盤、蛇と主要キャラクターが対峙する場面での宮野真守の台詞回しが一番印象に残っている。感情を出さないようにしながら感情が滲み出てくる、あの独特の間の取り方——「言葉より沈黙が雄弁」という演技を、短編の限られた尺の中でやってのける。
阿澄佳奈演じる榎本貴音(エネ)は、明るく喋り続けるキャラクターなので出番があると場の温度が上がるんだけど、彼女の演技のうまさは「うるさいけど嫌じゃない」というバランス感覚にある。視聴中に「あ、ここエネの声がうるさかったら成立しない場面だ」と気づく瞬間があった。保志総一朗の瀬戸は落ち着いた穏やかさが軸で、寺島拓篤の如月は「口は悪いが根は素直な引きこもり」という難しいバランスをちゃんと嫌みなく処理していた。
MX4Dの物理演出については、特定の場面での体感が予想より繊細で、ただ揺らすだけじゃなかった点が好印象だった。カゲプロの「8月の熱気」みたいな空気感を座席と風で作ろうとしているのが伝わってきた。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- カゲロウプロジェクトをボカロ曲・小説・TVアニメから知っていて、映像化作品を追っている人
- MX4D・4DX等の体感型フォーマット自体に興味がある人
- 宮野真守・花澤香菜の演技を目的に劇場へ足を運べる人
- 短編アニメ劇場版という形式に抵抗がない人
合わない人
- カゲプロの世界観・用語をまったく知らない状態で見ると置いてきぼりになる可能性が高い
- MX4Dの座席振動・水・風の演出が苦手な人にはそもそも向かない設計になっている
- 現在配信はすべて未対応で、Amazon DVDでの購入のみ——しかも映画館体験が前提の作品をモニターで見ると、体験の大部分が失われることは覚悟しておく必要がある
- 短編にしっかりした起承転結を求めると物足りなく感じる
次に見るなら
カゲプロのTVアニメを未見ならメカクシティアクターズが先。2014年にSHAFTが制作したシリーズで、カゲロウプロジェクトの世界観をひととおり映像で追うならこちらが基本線。「in a days」との文脈整理もここを見てからの方がすっきりする。
ループと少年少女の喪失という軸で近い作品を探すなら魔法少女まどか☆マギカ。繰り返す日常の中に埋め込まれた悲劇という構造的な共通点があり、どちらもボカロ・音楽文化との親和性が高い視聴層と重なる。感情の積み上げ方が好みなら、こちらで補完できる。
「音楽原作からの世界観展開」という流れが面白かったなら少女☆歌劇 レヴュースタァライトも。ミュージカル・演劇という別のフォーマット起点だが、キャラクターの眼と運命という意匠の共通点がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「カゲロウデイズ -in a days-」は、現時点では主要な配信サービスでの配信が確認されていません。劇場限定・MX4D特化という特殊な制作背景から、視聴機会は限られていますが、ブルーレイ・DVD等の物理メディアや中古市場での入手を検討してみてください。カゲロウプロジェクトファンであれば、ぜひその唯一無二の体験を追いかける価値がある作品です。
