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劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Ajiado |
シングルファーザーの後藤虎志には秘密がある。彼は人気エロ漫画の売れっ子作家だが、娘の姫には絶対に知られてはならない。好奇心旺盛な娘が父の仕事を発見しないよう、虎志は必死に奔走する。テレビシリーズの映像と新規シーンを編集した作品で、父娘の絆を描く。
作品概要・あらすじ
あらすじ
売れっ子漫画家の父・後藤可久士には、どうしても娘に知られたくない「かくしごと」があった。彼が描いているのは、過激な下ネタ満載のギャグ漫画。愛する一人娘・姫に「お父さんはお下品な漫画家」だと知られたくない一心で、可久士は職業を隠しながら子育てに奔走する。アシスタントや担当編集を巻き込んだ涙ぐましい隠蔽工作と、父娘の温かな日常が交差していく。テレビシリーズの映像に新規シーンを加えて再構成した劇場編集版として、笑いと感動の物語が一本に凝縮されている。
みどころ・魅力
① 「秘密」をめぐるドタバタコメディ
過激な漫画家であることを娘に隠し通そうとする父・可久士の奮闘が最大の見どころ。バレそうでバレない綱渡りの連続や、周囲を巻き込んだ大がかりな隠蔽工作が、テンポよく笑いを生み出す。久米田康治作品らしい言葉遊びやパロディも随所に光る。
② 不器用だけど深い父娘の絆
仕事を隠してまで娘を守ろうとする可久士と、無邪気で素直な姫。二人のやり取りには、コメディの裏にある確かな愛情がにじむ。笑っているうちに、いつの間にか胸が温かくなる――そんな父娘の関係性が物語の芯を支えている。
③ 劇場編集版ならではの再構成
テレビシリーズの名場面に新規カットを加え、一本の物語として再編集。シリーズ未見でも入りやすく、ファンには見慣れた場面が新たな文脈で味わえる構成になっている。笑いと余韻のバランスが整えられ、劇場版として完結した満足感が得られる。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 村野佑太 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 山本周平 |
| 音楽 | 橋本由香利 |
| 音響監督 | 納谷僚介 |
| ED | フランプール「ちいさな日々」 |
| ED | 大瀧詠一「君は天然色」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
テレビ版を最後まで見たあとだったので、劇場編集版と聞いて最初に浮かんだのは「総集編に二時間つきあう意味あるのか」という、わりと失礼な疑問だった。実際に座ってみると、その疑問は開始十分くらいで引っ込む。本編を知っているからこそ刺さる組み立てになっていて、初見向けのダイジェストではない。新規カットと再構成が、笑いと寂しさの配分を静かにいじってくる。序盤のギャグのテンポはそのままなのに、通しで見ると最後に残る手触りがまるで違った。テレビで一週ごとに分断されていた感情が、二時間弱でひとつながりになると、こんなに効くのか、と。本編を見た人なら、見ていい。むしろ見たほうがいい。
ギャグの下でずっと動いている、父と娘の時限装置
この作品は単なる「親バカ漫画家のドタバタコメディ」ではなくて、最初からひとつの時限装置が仕込まれている。タイトルの「かくしごと」が、隠し事と描く仕事のダブルミーニングなのは有名な話だが、編集版で通して見ると、その二重性が物語の構造そのものを支えているのがよくわかる。後藤可久士——神谷浩史の声がいい意味で軽くて、だからこそ後半の重さが効く——が娘の姫に職業を隠し続ける日常は、笑っている横でずっと時計の針が進んでいる。色のついた現在と、彩度を落とした「その先」が交互に置かれていて、観ているこちらは薄々、この賑やかさには終わりがあると気づかされる。父親が必死に守ろうとしているのは、自分の体面というより、娘の中にある「お父さんは普通のいい人」というイメージそのものだ。秘密を抱えた人間の滑稽さと切実さが、同じ一本の線の上に乗っている。だからギャグのキレが鋭いほど、その裏で進んでいる時間の残量を意識してしまう。コメディとして笑わせておいて、最後にその笑いの総量を回収しにくる。編集版はそのカーブを、テレビ版より急に、容赦なく描いてくる。観終わってから、ああこれは父が娘に遺そうとした記憶の話だったのか、と腑に落ちる作りになっている。
特に刺さったシーン
仕事場のアシスタント陣のかけ合いが、思っていた以上に画面を持たせている。佐倉綾音の筧亜美と内田真礼の六條一子、そこに浪川大輔のマリオが混じると、それだけで一つのコントが成立してしまう。テンポの良さに笑っているうちに、ふと父娘の場面に戻ると温度差で胸を突かれる、その落差の設計がうまい。個人的にいちばん効いたのは、編集長・戒潟魁吏まわりの一幕で、大塚明夫のあの低い声が出てきた瞬間に画面が一段締まる。ふざけた状況のはずなのに、声の重みだけで「この人は本気で後藤の秘密を守る側にいる」と伝わってくる。終盤、後藤が娘に向ける表情のカットで、神谷浩史が声をほとんど張らずに芝居をしているのがわかって、思わず姿勢を正した。映画館の音響で、息の継ぎ目みたいな小さな芝居まで拾えたのが大きい。家のスピーカーでは見落としていたはずの間だった。
読んで見たくなったら——『劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- テレビ版を見終えて、あの世界をもう一度ひとつながりで浴びたい人
- ギャグの裏に切なさが仕込まれている構成が好きな人
- 神谷浩史・大塚明夫あたりの、声の芝居の細部を聴き込みたい人
- 父娘ものの、過剰に泣かせにこない距離感が好みの人
合わない人
- 本編未見で、まっさらな状態から入りたい人(まずテレビ版から)
- 総集編=ただの再編集と割り切っていて、新規要素に期待しない人
- 下ネタを含む職業設定そのものが生理的に厳しい人
- 明確な起承転結の物語より、構造の余韻で語る作品が苦手な人
次に見るなら
同じ作者・久米田康治のさよなら絶望先生。笑いの密度とブラックさはこちらが上で、かくしごとの軽妙な会話劇が好きならまず外さない。作風の地続き感を確かめる意味でも。
父娘の距離をやわらかく描いた甘々と稲妻。シングルファーザーが娘との時間を手探りで積んでいく話で、かくしごとの「守りたいものの正体」に通じる温度がある。
子を育てる側の不器用さを見たいならうさぎドロップ。血のつながりや責任を背負う側の戸惑いが丁寧で、笑いより静けさで攻めてくるぶん、観終わりの余韻が近い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
「劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―」は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVで配信中です。いずれのサービスでも見放題作品として楽しめますので、お好きな環境で視聴できます。複数の配信サービスに対応しているため、すでに加入しているサービスがあればそのまま視聴を始められます。
よくある質問
まとめ
「劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―」は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVで配信中です。いずれのサービスでも見放題作品として楽しめますので、お好きな環境で視聴できます。複数の配信サービスに対応しているため、すでに加入しているサービスがあればそのまま視聴を始められます。


