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恋と嘘
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | LIDENFILMS |
16歳になると政府が結婚相手を割り当てる世界で、冴えない少年・根島ユカリは16歳の誕生日前夜、幼馴染の高崎美咲に告白する。しかし割り当てられた相手は真田莉莉奈だった。ずっと愛してきた少女を選ぶのか、それとも指定された相手を選ぶのか—運命が揺らぎ始める。
作品概要・あらすじ
あらすじ
政府が16歳の誕生日に結婚相手を通知する「政府指定制度」が導入された日本。冴えない高校生・根島ユカリは、長年密かに想い続けてきた幼馴染の高崎美咲に、16歳の誕生日前夜、ついに告白する。奇跡のようなキスを交わしたその瞬間、政府から「通知」が届く——指定された相手は、別の少女・真田莉莉奈だった。運命か、愛か。制度に従うべきか、本当の気持ちを貫くべきか。ユカリは2人の少女の間で揺れ動く。
みどころ・魅力
① 「制度」という絶対的な壁がもたらす切ない三角関係
恋愛を国家が管理するというディストピア設定が、ただのラブコメに終わらない緊張感を生み出している。政府通知に逆らえばどうなるのか——という現実的な重さが、ユカリの選択をより切なく、より重要なものに感じさせる。禁断の恋という構図が全編を貫く。
② 対照的な2人のヒロインが魅せる感情の機微
幼馴染の美咲と、指定相手の莉莉奈はキャラクターとして対照的に描かれており、どちらにも感情移入できる作りになっている。莉莉奈が単なる障害として描かれず、彼女自身の葛藤や優しさが丁寧に掘り下げられている点が本作の大きな魅力のひとつだ。
③ 原作コミックの繊細な作画を活かした映像美
ムシウシ先生によるYJ連載原作の淡く繊細な雰囲気を、アニメが丁寧に映像化している。感情が高ぶるシーンでの色彩設計や間の取り方が印象的で、セリフ以上に表情やしぐさで心情を語る演出が光る。OP・ED楽曲も作品の雰囲気と高いシナジーを持つ。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 宅野誠起 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 高橋ナツコ |
| キャラクターデザイン | 伊藤依織子 |
| 音楽 | 信澤宣明 |
| 美術監督 | 齋藤幸洋 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | フレデリック「かなしいうれしい」 |
| ED | ロイス「Can’t you say」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「政府が結婚相手を決める」という設定を聞いた瞬間、反射的に手が動いた。ディストピアっぽいSF要素かと思ったら全然違って、むしろ設定の重さに対して作品の空気がかなりラブコメ寄りで、最初は少し面食らった。でも2回目に見たとき、その温度差こそがこの作品の核心なんだと気づく。制度そのものより、制度の中で揺れる人間の方を描きたかったんだなと。
花澤香菜が高崎美咲を演じると聞いて視聴を決めた部分もある。正直に言うと。彼女が演じる「諦めと強がりが混在した少女」の声はここ数年でも指折りで、美咲のキャラクターにはその特性がよく嵌まっていた。
愛を選ぶことと、愛され続けることの、どちらが正直か
この作品が描こうとしているのは、三角関係でも政府批判でもない。「自分の気持ちに正直であること」と「誰かを傷つけないこと」が両立しない状況に置かれたとき、人はどういう顔をするか——その一点だ。
根島由佳吏は幼馴染の美咲をずっと好きだった。16歳の誕生日前夜、やっと告白する。でも政府から通知が来て、割り当てられた相手は真田莉莉奈だった。ここまでは王道の構図に見える。問題はその先で、由佳吏が「どちらも選ばない」という選択肢を事実上取り続けることにある。
逢坂良太の演技が面白いのは、由佳吏の煮え切らなさを「弱さ」として処理していないところだ。優柔不断というより、傷つけることへの恐怖と、自分の感情への不誠実さが同居している。その薄さが、見ていてじわじわ苛立つ。2回目に見ると、由佳吏が言葉を選ぶ間のわずかな沈黙がずいぶん意味深に見えてくる。
一方で石田彰が演じる仁坂騎士の存在感は、この作品に別の解釈軸を与える。石田彰の声には「事情を知っている人間の静けさ」があって、騎士が登場するシーンになると物語のトーンがわずかに変わる。恋愛劇だと思って見ていたものが、急に別の何かになる感覚。
「政府が決めた相手」である莉莉奈の存在が、この作品の誠実さを担保している。彼女は制度の犠牲者でも道具でもなく、自分なりの意志と感情を持って由佳吏に向き合う。喜多村英梨が演じる五十嵐柊もそうで、立場の違う女性たちがそれぞれ「自分の選択」として行動する中で、由佳吏だけが漂い続ける。
主人公の最終的な選択には、個人的にはまだ腑に落ちていない。納得いかない、というより、あれが答えで本当に良かったのかという問いが残る。ただそれは作品の失敗ではなく、現実の恋愛がそもそも「正解のある問題」ではないということを、割と正直に描いた結果だとも思っている。
特に刺さったシーン
美咲が由佳吏に「好きだった」と過去形で言う場面。
花澤香菜の声の使い方がここだけ明らかに違っていて、いつもの美咲の声より少し低く、少し平らで、感情の引き方が意図的に抑制されている。「好きだ」ではなく「好きだった」という時制の選択は台本の話だが、あの声質で言われると現在形より重く聞こえる。終わった話として処理しているのではなく、終わらせようとしているのが伝わってくる。
2回目に見たとき、その直前の由佳吏の返し方が無意識に美咲を追い詰めていたことに気づいて、少し気分が暗くなった。悪意がない分だけタチが悪いというか。立花慎之介が演じる仁坂悠介が終盤でそれをほぼ言語化するシーンがあって、そこで初めて由佳吏に対してある種の怒りが言葉になった感じがした。
読んで見たくなったら——『恋と嘘』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「設定の面白さ」より「その設定の中で人がどう壊れていくか」に興味がある人
- 恋愛の答えが出ないまま終わることに耐性がある人
- 花澤香菜・石田彰・喜多村英梨の演技を浴びるために見る人
- ディストピア的設定を背景として楽しめる人(SFとして見ると期待と違う)
合わない人
- 主人公に能動的な判断を求める人。由佳吏は基本的に流される側なので、ストレスが溜まる
- 「政府設定」を社会批評として掘り下げてほしい人。そこはほとんど深掘りされない
- ラブコメとして気持ちよく完結してほしい人。後味はかなり曖昧
- 原作未完の時点でのアニメ化なので、「答えが出た」感は薄い
次に見るなら
クズの本懐——好きな人を好きになれない、好きな人に好かれない。満たされない恋愛の痛みを正面から描いた作品で、「恋と嘘」より幾分ハードな味わい。自分の気持ちに不誠実なまま動く人間が好きならこちらも。
orange——「正しい選択をしたかった」という後悔の話。時間軸の設計がうまく、恋愛と選択と責任を同時に問う構造は「恋と嘘」と問題意識が近い。こちらは後味がやや明るい。
とらドラ!——三角関係と感情の拗れを丁寧に解いていく王道。「恋と嘘」より結末への納得感が強く、キャラクターの選択がちゃんと着地する。後味がモヤモヤした後に見ると気分が切り替わる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
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よくある質問
まとめ
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