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攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE
| 放送年 | 2015年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 10話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | Production I.G |
「攻殻機動隊 ARISE」のテレビアニメ版。最初の8話は4本の映画を編集したもので、最後の2話は新作。
作品概要・あらすじ
あらすじ
公安9課設立以前の草薙素子を描いたOVAシリーズ「攻殻機動隊 ARISE」のテレビアニメ版。素子が少佐として独立部隊を率いる以前の姿と、バトー・荒巻ら仲間との出会いを描く。全10話のうち前半8話は4本のOVA映画を再編集したもので、後半2話はテレビ版オリジナルの新作エピソード。新たな視点で描かれる攻殻世界の「起源」を追う作品。みどころ・魅力
① 草薙素子の「誕生」を描くオリジン・ストーリー
公安9課の設立前夜を舞台に、全身義体の少女・素子が自らの意志と記憶の真実に向き合う姿を描く。従来シリーズとは異なる「まだ何者でもない素子」の葛藤と成長が、本作最大の見どころです。② 黄瀬和哉が手がける緻密で洗練されたメカアクション
キャラクターデザイン・総作画監督を黄瀬和哉が担当。サイバネティクスと肉弾戦が融合した戦闘シーンは精度が高く、Production I.Gならではの濃密な映像クオリティが全編を通じて維持されています。③ テレビ版オリジナルの新作2話で完結する構成
OVA4作を再編集した8話に加え、テレビ版のみで視聴できる書き下ろし新作2話を収録。OVA既視聴者にも未視聴者にも、一続きの物語として本作だけで完結する形で楽しめる点が魅力です。キャスト・声優一覧


スタッフ
| 監督 | 黄瀬和哉 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 冲方丁 |
| キャラクターデザイン | 黄瀬和哉 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| OP | 坂本真綾 x Cornelius「あなたを保つもの」 |
| ED | Yukihiro Takahashi & METAFIVE「Split Spirit」 |
| ED | salyu× salyu「じぶんがいない」 |
| ED | 青葉市子「外は戦場だよ」 |
| ED | ショーン・レノンとコーネリアス「Heart Grenade」 |
| ED | コーネリアス「Ghost in the Shell Arise」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「攻殻」と名のつくものはとりあえず見る、という習慣で手をつけた。SACの後、旧劇場版の後。ARISEは「若い素子」という設定に発表当時から少し身構えていて、劇場版全4本を観てからこのテレビ版に来た。最初の8話が映画の再編集と知っていたせいか、既視感の中で集中が散漫になった。坂本真綾の素子は、田中敦子版と較べると声質が軽くて、最初は「別物だ」と静かに身構えた。
2回目に通して観たのは1年以上後。そのとき気づいたのは、ARISEは「観た」というより「こなした」記憶しかなかったということだ。攻殻シリーズの中で一番見返していない。それは作品が悪いのではなく、たぶん自分のARISEとの向き合い方がまだ定まっていないせいだと思っている。
「まだ繋がっていない素子」が動く話——プリクエルが引き受けた、構造的な困難
ARISEが一番とっつきにくい理由を考えると、プリクエルという形式が持つ根本的な無理に突き当たる。視聴者はすでに草薙素子が何者かを知っている。SACで、旧劇場版で、彼女の輪郭はとっくに頭の中に刻まれている。その状態で「彼女がどうやってその素子になったか」を見せられる。後付けの原点は常に「説明を足しているだけじゃないか」という疑念を呼ぶ。
2回目に観て少し見方が変わった。ARISEが描こうとしているのは「誰が素子を形成したか」ではなく「素子が誰かを信頼するとはどういうことか」なんじゃないかと思い始めたからだ。9課結成前夜、彼女はバトーとも荒巻とも、まだ完全な信頼関係を結んでいない。その「まだ繋がっていない人間関係」の中で素子がどう動くかを見る話として読み直すと、急に解像度が上がる。
「ゴースト」という概念はARISEでも中心に置かれているが、問いが変わっている。旧劇場版が「魂はあるか」という問いだとすれば、ARISEの問いは「誰とゴーストを共鳴させるか」だ。プリクエルとして機能しているのはそこで、9課を「信頼で選んだ仲間」として描くために、まだ選ばれる前の状態を見せている。
ただ正直に言うと、この読み方が腑に落ちるまでに時間がかかりすぎた。映像密度は高いし設定の作り込みもある。でもそれが「物語として引き込まれる」に繋がっていない部分がある。情報を受け取ることと、物語として飲み込まれることは別だ。ARISEを観るたびにそれを思い出す。
特に刺さったシーン
新作エピソードの終盤、バラバラだったメンバーが「一緒に動く理由」を見つけた瞬間の重さが一番印象に残っている。完全な信頼ではなく、不完全なまま動き始めるという描き方が、プリクエルとして唯一「ここでしかできない話だ」と感じた部分だった。それまでのもやもやが少し動く。
坂本真綾の演技で言うと、感情をほとんど表に出さない台詞の中にわずかに滲む「摩耗」のようなものが印象的だった。田中敦子版の素子には超然とした強さがあるが、坂本版には強さの内側にある削られている感触がある。「まだ完成していない素子」という設定との一致はそこで、最初は違和感だったものが、2回目でようやく「これがARISEの素子だ」と受け入れられた。声質が軽いのではなく、まだ固まっていない、という読み方に切り替わった瞬間があった。
読んで見たくなったら——『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 攻殻シリーズをひと通り観て、素子の「始まり」が気になっているシリーズファン
- 9課メンバーの関係性がどう形成されたか、その原点を知りたい人
- 坂本真綾の演技の振り幅に興味がある人(素子役としての別解釈として)
- サイバーパンクの設定密度と世界観の厚みをそれ自体として楽しめる人
合わない人
- 攻殻初体験でARISEから入った人(前提知識なしだと情報量の処理が追いつかない)
- SAC・旧劇場版の「あの素子」への愛着が強く、別解釈を受け入れるのに時間がかかる人
- テレビ版前半が映画再編集と知らずに新規エピソード期待値が高い人
- キャラクターとの感情的距離を縮めながら観るタイプの人(ARISEは距離を詰めさせてくれない)
次に見るなら
ARISEで素子に違和感を覚えた人はまず攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXを。田中敦子版の素子と較べながら観ると、ARISEの坂本版が何を狙っていたかが逆説的に見えてくる。9課というチームが「完成した状態」で機能する話を先に観ることで、ARISEに戻ったとき「形成過程」の意味が一段クリアになる。
SF的な世界観の密度でARISEが好きだった人にはPSYCHO-PASSが合う。人間の意識とシステムの衝突というテーマが近い。ARISEより物語の引きが明確で、世界観の作り込みを楽しみながらも話についていきやすい。
「組織が形成される過程」というプリクエル的な主題に引っかかった人は機動警察パトレイバー(OVA版)も面白い選択肢だ。チームが信頼を積み上げながら動き始めるという構造が近く、ARISEが描こうとしていたものを別の角度から見られる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』は、dアニメストアおよびNetflixで配信中です。OVA編集版と新作エピソードをまとめて視聴できるテレビ版として、シリーズ入門にも最適な一作です。

