クドわふたー

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2020クドわふたー

クドわふたー

★ 3.5 / 5.0ドラマラブコメ超自然
放送年2020年
フォーマット劇場版
話数1話
原作ビジュアルノベル
制作J.C.STAFF

リキ直枝とクドリャフカ・ノウミの恋愛関係を描く。両者は『リトルバスターズ!』というゲームのキャラクターであり、本作はKeyのビジュアルノベル『クドわふたー』を映像化している。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

『リトルバスターズ!』でおなじみのリキ直枝とクドリャフカ・ノウミ(クド)を主人公に、Keyのビジュアルノベル『クドわふたー』を映像化した劇場作品。幼少期を宇宙飛行士の母と共に過ごしたクドと、彼女を支えるリキの姿を通じて、遠く離れた場所でも繋がり続けるふたりの絆と、クドが自らの過去と向き合い前へ進むまでを描いたラブストーリー。

みどころ・魅力

① リキとクドの純粋な恋愛描写

『リトルバスターズ!』では描き切れなかったリキとクドの関係に、本作はたっぷりと尺を割いています。ふたりの距離が縮まっていく丁寧な過程と、互いを思いやる純粋な感情の動きが、劇場クオリティの映像と音楽とともに丁寧に描かれています。

② クドの出生と覚悟を描く深いドラマ

ロシア系の血を引き、宇宙飛行士の母を持つクドが自分のルーツや使命と向き合うパートは、ラブコメの枠を超えた重厚なドラマとなっています。ゲームファンにはおなじみの重要エピソードが映像化されており、感情移入しやすい構成になっています。

③ Keyファン必見のビジュアル・音楽

麻枝准をはじめとするKeyスタッフが手がけた楽曲と、劇場版ならではの丁寧な作画が本作の大きな魅力です。原作ゲームの雰囲気を大切にしながら、アニメーションならではの表現でクドの物語を新たな形で体験できます。

キャスト・声優一覧

能美クドリャフカ
能美クドリャフカ
メイン
若林直美
直枝理樹
直枝理樹
メイン
堀江由衣
棗恭介
棗恭介
サブ
緑川光
二木佳奈多
二木佳奈多
サブ
すずきけいこ
神北小毬
神北小毬
サブ
やなせなつみ
棗鈴
棗鈴
サブ
民安ともえ
宮沢謙吾
宮沢謙吾
サブ
織田優成
来ヶ谷唯湖
来ヶ谷唯湖
サブ
田中涼子
氷室憂希
氷室憂希
サブ
三枝葉留佳
三枝葉留佳
サブ
すずきけいこ
井ノ原真人
井ノ原真人
サブ
神奈延年
西園美魚
西園美魚
サブ
河原木志穂

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スタッフ

監督鈴木健太郎
原作麻枝准、魁
原案キャラデザNa-Ga、樋上いたる
キャラクターデザイン飯塚晴子
ED霜月遥「星屑」
EDクドリャフカ・ノノ「Over The Summer」

関連作品

アニメ

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

感想・評価

最初に見たとき——リトバス未履修のまま飛び込んだ話

『リトルバスターズ!』を一度もちゃんと通っていないまま、この映画を見た。スピンオフというのは知っていたし、Keyの劇場版ということで「泣かせにくるやつだ」という身構えは最初からあった。ただ、その身構えが微妙にずれていたことは早々に気づく。本編の文脈を半分しか持たないまま見るKudの姿は、なぜか余計に刺さることがあって、「これ、本編履修してたら違う見え方するんだろうな」という感覚が終盤までずっと並走していた。2回目を見たのは劇場で少し間を置いてから。1回目で見えなかった細部——堀江由衣の声の揺れ、あるシーンの背景の作り込み——が少しずつ立ち上がってきた。

「ここにいていい」と言われたくて、遠い場所まで行ってしまう話

この映画が描いているのは、恋愛の甘さではないと思う。もっと根っこにある、「自分がどこに属しているか分からない」という不安と、それでも誰かのそばにいることを選ぶ意志の話だ。

クドは設定として「半分こっちの世界に根を張れない人物」として描かれている。ロシアと日本の間で育ち、言語も文化も自分の中でバラバラに混在している。それ自体は珍しいモチーフではない。ただKeyの書き方は、そのアイデンティティの揺れを「可哀想な子」として消費させない。彼女が選ぶのは常に「ここにいる」という能動的な決断であり、受け身の漂流ではない。

リキとの関係も、互いが互いを「救う」構造になっていないのが興味深い。どちらかが依存しきるのではなく、弱さを見せながら同じ方向を向いている。この距離感の設計がKeyのノベルゲームとしての蓄積を感じさせる部分で、「もともとゲームで何時間も並走してきた関係」という前提なしには成立しない空気がある。本編未履修で見るとそこが若干フワッとするのも正直なところだが、逆に言えば前提なしでもその「並走してきた重さ」は画面越しに伝わってくる。

超自然要素が絡むことで、物語は現実の延長ではなく「夢の中で何かを失いかけている」ような質感になっている。その夢の不安定さが、クドの存在感の不安定さとシンクロする構造は、単純なラブロマンスとは明確に別の層を持っている。「好きな人と一緒にいたい」という話は、ここでは「好きな人が消えてしまうかもしれない世界でどう立っているか」という話になる。

特に刺さったシーン

終盤、クドが自分の選択の結果を受け入れようとする場面で、堀江由衣の演技が一段階変わる瞬間がある。それまで少し高めのトーンで保っていた声が、ほとんど力を抜いたような低さになる。泣き演技でも感情を押し出す演技でもなく、ただ静かになる。あそこで思わず前のめりになった。

Keyの作品は感情を音楽でゴリ押しする場面も多くて、それが好きな人もいるのは分かる。ただこの映画のその瞬間は、音楽をほぼ引いた状態で声だけ残している。劇場の音響でそれを聴いたとき、スクリーンの大きさとのギャップが妙に効いた。でかいスクリーンに映る小さい声、みたいな。映画館という場所でしか成立しない体験だったと思う。

緑川光神奈延年はそこまで出番が多くないものの、登場したときの「この人たちはずっと一緒にいた」という質感は確かにあって、本編を知らなくても「なにかある」と感じさせるのはさすが、という感じがした。

読んで見たくなったら——『クドわふたー』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 『リトルバスターズ!』アニメまたはゲーム本編を知っていて、クドというキャラクターに思い入れがある人
  • Keyの泣きゲー文法——日常の積み重ねが後半で一気に重みを持つ構造——に慣れ親しんでいる人
  • 声優の演技の「引く」部分に敏感な人
  • ファンタジー要素が感情表現の比喩として機能する作品が好きな人

合わない人

  • 本編の文脈なしにスピンオフから入ると情報が薄く感じる可能性がある(未履修での鑑賞はやや上級者向け)
  • テンポの速い展開や明確な起承転結を求めている人——この映画は感情の堆積で動く
  • ラブロマンスに超自然要素が混入することに抵抗がある人

次に見るなら

この映画を見てKeyの文脈をもっと掘りたくなった人には、まずリトルバスターズ! Refrainをすすめたい。本編の後半部分にあたるこのシリーズを通ると、クドワフターの持つ重さの意味が倍になって返ってくる。アニメとゲームでかなり印象が変わるが、どちらからでも。

「ここにいていいのか分からないまま誰かを選ぶ」という感情の構造が刺さったなら、Angel Beats!が近い。死後の世界という設定がひとつひとつのキャラクターの「ここじゃない場所への未練」として機能していて、Keyの超自然要素の使い方の上手さが一番コンパクトに詰まっている。

ロマンスよりも「二人が別れた後の余韻」の方が残った人にはクラナド After Storyをどうぞ。長い、重い、しかし刺さるときは一生刺さる。覚悟して見る必要はあるが、日常と喪失を交互に積み重ねる手法はクドワフターと同じ土台の上にある。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『クドわふたー』はdアニメストア、U-NEXT、Amazonプライムビデオ、DMM TVで現在配信中です。複数のサービスで視聴できるため、すでに加入しているサービスからすぐに楽しめます。『リトルバスターズ!』を見た方はもちろん、本作から入っても十分に楽しめる内容です。

よくある質問

Q. 『リトルバスターズ!』を見ていなくても楽しめますか?
A. リキとクドの関係性を知っているとより感情移入しやすいですが、本作だけでもひとつの恋愛ドラマとして楽しめる構成になっています。未視聴の方はアニメ版を先に見ることをおすすめします。
Q. 原作ゲームと内容は同じですか?
A. 原作ビジュアルノベルのクドルートをベースにしつつ、劇場映画向けに再構成・映像化されています。ゲームをプレイ済みの方も、アニメーションとして新鮮に楽しめる仕上がりです。
Q. どのくらいの長さの作品ですか?
A. 劇場版アニメとして公開された作品で、約1時間前後の上映時間となっています。短時間でリキとクドのストーリーを一気に楽しめるのが特徴です。
Q. 続編や関連作品はありますか?
A. 本作はKeyのビジュアルノベル『クドわふたー』の映像化です。関連作品としてTVアニメ『リトルバスターズ!』があり、本作に登場するキャラクターたちの出会いや関係性はそちらで描かれています。

まとめ

『クドわふたー』はdアニメストア、U-NEXT、Amazonプライムビデオ、DMM TVで現在配信中です。複数のサービスで視聴できるため、すでに加入しているサービスからすぐに楽しめます。『リトルバスターズ!』を見た方はもちろん、本作から入っても十分に楽しめる内容です。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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