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ぬるぺた
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Shin-Ei Animation |
天才発明家である小学生のヌルは、事故で亡くなった姉ペタを、自らの知識を駆使してロボット「ペタロボ」として生き返らせた。しかし、ロボット化した姉は、かつての姉とは少し違う存在になっていた。ヌルとペタロボの関係がどう変わっていくのかを描く物語。
作品概要・あらすじ
あらすじ
天才発明家の小学生・ヌルは、事故で命を落とした姉のペタをロボットとして蘇らせることに成功する。「ペタロボ」として再起動した姉はかつての面影を持ちながらも、どこか違う存在へと変わっていた。ロボットになった姉との再会と、変わっていく二人の関係を描くSFコメディ。笑いの中に切なさが漂う、ちょっと不思議な姉弟の日常。みどころ・魅力
① 天才小学生が作ったロボット姉というシュールな設定
小学生が亡き姉をロボットとして復活させるという、ぶっ飛んだ前提がそのままギャグの源泉になっている。ヌルの天才ぶりとペタロボのトンチンカンな言動が噛み合って生まれる笑いは、SF設定の割に肩の力を抜いて楽しめるテンポ感が魅力。② 「ちょっと違う」姉との関係が生む切なさ
ペタロボは姉の記憶や口調を持ちながら、人間だった頃とは微妙にズレている。その「似ているけど違う」ぎこちなさが、コメディの中に静かな哀愁をにじませる。笑いながらも不意にグッとくる、ONA短編ならではの感情の密度がある。③ サクッと見られる短編ONA形式
1話が短いONA形式なので、隙間時間にさらっと見始められる。シリーズを通じてヌルとペタロボの関係がじわじわと変化していく構成になっており、気づけば一気に見終わっている中毒性がある。日常系とSFが好きな視聴者には特にはまりやすい作品。キャスト・声優一覧






スタッフ
| 監督 | 小倉宏文 |
|---|---|
| 原作 | はと |
| 原案キャラデザ | 竹嶋えく |
| キャラクターデザイン | 板倉健 |
| 音楽 | 岸田勇気 |
| 美術監督 | 森尾麻紀 |
| 音響監督 | 明田川仁 |
| OP | 和氣あず未「#NULL!*Peta」 |
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アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
正直、タイトルで止まった。「ぬるぺた」って何? ぬるい? べたつく? それとも何かの語感的な造語? 検索してもピンとこないまま再生ボタンを押したら、開始30秒で「あ、主人公の名前を足したタイトルか」と気づく。気づくけど、なぜその組み合わせが語感として成立していると判断したのかは、いまだにわからない。
2回目を見て思ったのは、このぼんやりした語感こそが作品のトーンと一致しているということ。妹が天才発明家でロボットを作る話、という時点でもっとハードなSFを想像していたら、実態はかなりやわらかい。笑えて、ちょっと引っかかって、でも何かが残る。ONAという形式もあって1話は短め、サクサク見られる。気を抜いて見始めると、気づいたら普通に感情が動いている。
「ロボットの姉」は本物の姉か——記憶と人格の代替可能性について
この作品が地味に鋭いのは、「ペタロボは元の姉とは少し違う」という設定を、悲劇として描かないところにある。
死んだ姉を蘇らせる、というのはSFの王道題材で、たいていは「本物じゃない」か「本物以上」かという二択で語られる。でもぬるぺたはそこに乗っからない。ロボットのペタはヌルの姉として存在しつつ、かつての姉とは確かにズレている。そのズレが、ドラマの種になる。
面白いのは、ヌルの視点だ。天才発明家として自分でペタロボを作ったのに、完全な再現をしていない。技術的に不可能だったのか、意図的にそうしたのかは明言されないが、ヌルはそのペタロボと姉妹として暮らし続ける。「100%じゃないもの」を、それでも姉として受け入れる。
これは「記憶の代替」という話だと思う。人間の記憶も完全ではない。亡くなった人への記憶は、時間とともに変形して、美化されたり、薄れたりする。ロボットのペタが「少し違う」という設定は、ある意味で「人間の記憶の中の故人」と構造的に同じだ。誰も完全な再現を持っていない。それでも「あの人だ」と思って関係を続ける。
上田麗奈のペタの声が絶妙なのはこの文脈で効いていて、生き生きしているんだけど、どこかわずかに機械的な距離感がある。それがわざとなのか、キャラクターの設計なのかわからないまま聞いていると、ペタロボというキャラクターの「ズレ」が自然に伝わってくる。和氣あず未のヌルは、そのズレを受け止めながら少しずつ前に進む子供っぽさと頭の良さが同居していて、この2人のバランスがこの作品の全部を支えていると言っても大げさじゃない。
コメディ・日常系という外側を持ちながら、中に「人格の継続性とは何か」という問いが静かに埋め込まれている。そういう構造が好きな人間としては、やや短いONAという尺がもったいない、と何度見ても思う。
特に刺さったシーン
ヌルがペタロボに何か昔のことを話しかけて、ペタロボが「うん」と返すんだけど、その「うん」の間合いがほんの少しだけ遅い、というシーンがある。劇的な演出は何もない。BGMも特に変わらない。でもそこで、ヌルがちょっと止まる。
あの間の長さ、2回目で気づいてから、以降はずっとあのシーンが頭に残った。ペタロボが「違う」ことをヌルはずっとわかっているはずなのに、でも普段は意識しないようにして暮らしている。それが1フレームの間でにじむ。こういう、セリフじゃなく演技の速度で語るシーンが好きで、上田麗奈の仕事の密度はこういうところに出る。
見る前は「コメディONAか」と思って軽く構えていた分、刺さり方が想定外だった。
読んで見たくなったら——『ぬるぺた』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 短いONAでも設定の奥行きを読もうとするタイプ
- 日常系の外皮にSF的問いが埋め込まれている作品が好きな人
- 上田麗奈・和氣あず未の演技を追っているファン
- 「記憶」「人格の継続性」「代替可能性」といったテーマに引っかかりを感じる人
- コメディ成分とシリアス成分が分離せず混在している作品が好きな人
合わない人
- ONAの短尺に慣れていない人(1話の密度と余白のバランスが合わないことがある)
- SF要素に対してしっかりした設定の説明・整合性を求める人
- 明確なカタルシスや感情の解放を期待している人
- コメディとして笑い飛ばして終わりたい人(思ったより余韻が残る)
次に見るなら
プラスティック・メモリーズは「感情を持ったアンドロイドとの別れ」を真正面から描いたSF作品。ぬるぺたよりずっと感情的な重さがあるが、ロボットと人間の関係性や記憶・人格の問いに興味を持ったなら次に見て損はない。泣く準備はしておくこと。
planetarian ~ちいさなほしのゆめ~は廃墟に取り残されたロボットと人間の短い交流を描くOVA。尺が短くONAに近い感覚で見られるうえ、「かつての人間の記憶を保持したまま動き続けるロボット」という設定がぬるぺたの問いと響き合う。Key作品なので感情への直撃率は高い。
フリップフラッパーズは同じく日常×SFの混合で、姉妹的な関係性と自己同一性のテーマが絡む不思議な作品。絵柄や雰囲気はかなり異なるが「これは本当に自分なのか」という問いの層が似ている。1話から引き込まれるタイプなので試しやすい。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ぬるぺた』はdアニメストア、U-NEXT、DMM TVで配信されています。複数のサービスで視聴できるため、すでに加入中のサービスからすぐに試せます。短編ONA形式で話数も少なく、気軽に完走できる作品です。

