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劇場版王室教師ハイネ
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Tear-Studio |
グランツライヒ王国の四人の王子たちは、次期国王を目指して競い合っている。王妃の家庭教師ハインの指導のもと、様々な困難を乗り越え、時に迷いながらも少しずつ成長していく。そこへロマーノ王国の双子の王子が現れる。外見は可愛らしいが、実は極度のサドマゾ気質を持つ彼ら。王子たちはこの試練に立ち向かっていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
グランツライヒ王国の四人の王子たちは、それぞれ次期国王の座を目指して切磋琢磨する日々を送っている。小柄ながらも卓越した指導力を持つ家庭教師・ハイネのもとで、個性豊かな王子たちは数々の困難を乗り越えながら少しずつ成長を遂げてきた。そんな中、隣国ロマーノ王国から双子の王子が突然やってくる。愛らしい外見に似合わず、彼らの内には独特の気質が隠されており、グランツライヒの王子たちはこれまでにない試練に直面することになる。みどころ・魅力
① ハイネと四王子の絆が劇場版ならではのスケールで描かれる
TVシリーズで積み上げてきたハイネと四人の王子たちの信頼関係が、劇場版という大きなキャンバスで丁寧に掘り下げられる。それぞれ異なる個性を持つ王子たちが、新たな試練を前にどう動くかは見応え十分。シリーズファンにとって感慨深いシーンが随所に用意されている。② 個性的すぎるロマーノ双子王子がもたらすカオスな笑い
見た目は無邪気な双子でありながら、予想外の性質を持つロマーノ王子たちが物語に新鮮な風を吹き込む。グランツライヒの王子たちとのやり取りはコメディ色が強く、劇場版ならではのテンポの良さと相まって、笑いの連続が楽しめる。③ コメディと感動が絶妙に絡み合うバランスの良さ
日常系・コメディというジャンルながらも、要所に感情を揺さぶる場面が散りばめられている。王族という重圧の中で葛藤しながら成長する王子たちの姿と軽快なユーモアが交互に描かれ、幅広い層が楽しめる仕上がりになっている。キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 菊池勝也 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 奥山鈴奈 |
| 音楽 | 井内啓二 |
| 音響監督 | 郷田ほづみ |
| OP | 坂本翔吾「パラレルな関係」 |
| ED | P4 with T「“友達 以上× 敵 未満”」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「本編見てないけど劇場版だけ入って大丈夫か」という不安を抱えたまま見始めた、そういうタイプの鑑賞だった。TVアニメ2017年放送の劇場版なので、本来は12話通ってから行くのが正解なんだろう。でも「コメディ系の、重くないやつが見たい」という気分のときに引っかかって、そのまま行ってしまった。
結果として——予想よりずっとついていけた。四人の王子のキャラ差が極端なので、序盤の数分でだいたい把握できる構造になっている。「この金髪が問題児枠か」「こっちのでかいのが脳筋枠か」みたいな読み取り方でも物語には乗れる。劇場版から入ったことへの後ろめたさより、「あ、これ本編も見てみたいな」という気持ちのほうが先に来た。それはたぶん、この作品が正直なつくりをしているからだと思う。
「教えること」の不毛さと、それでも諦めない人間の話
コメディとして消費して終わるにはもったいない、という感触が残った。
王室教師ハインは、四人の王子——それぞれが問題を抱え、プライドが高く、素直ではない——を次期国王候補として教育する任を帯びている。劇場版ではそこにロマーノ王国の双子が加わる。外見は愛らしいが中身は極めて厄介な彼らの登場によって、ハインと王子たちの関係が「外から照らされる」構図になっている。
面白いのは、ハインが「完璧な教師」として描かれていない点だ。背が低く、謎が多く、生徒たちに振り回される。それでも現場から逃げない。王子たちも反発しながらも「この人だから」という空気がじわじわ漏れ出てくる。説明台詞でそれをやるのではなく、行動のトーンや間で伝えてくるのが巧い。
教えることの本質は「正しいことを伝える」より「その人の前で諦めない」ことで成立しているんじゃないかと思う。ロマーノの双子というイレギュラーが入ることで、ハインと四王子の間にある積み重ねが際立つ。本編未視聴でも「この関係には歴史がある」と画面から伝わってくるのは、そういう描き方をしているからだ。
ギャグのテンションで回していながら、根っこにあるのは「選ばれた立場の孤独」と「それを少しだけほぐす関係性」の話。劇場版はその応用問題として機能していて、コメディの皮をめくると意外と真剣なことをやっている。
特に刺さったシーン
終盤、四人の王子が予想外の連携を見せる場面がある。それまでバラバラに動いていた四人が、ハインのためにというわけでもなく、ただ「それが正しいから」という理由で動く。説明台詞がほぼないのに意図が伝わるのは、声の演技がそこを支えているからだ。
蒼井翔太のリヒトが特に効いていた。声優と夜あそびのMCとしての「陽の塊」なイメージがあるだけに、ちょっとした翳りの出し方が意外で刺さる。浪川大輔のルートヴィヒも、真面目な台詞ほど微妙に力が抜けている瞬間があって、そこが人間っぽくて良い。江口拓也のエルンストは声だけで「こいつは一番面倒くさい」という情報を出してくる安定感がある。
森川智之のヴィクトールは出番が多くないが、声の重みで画面の質が変わる。「この人物は別格だ」という情報を台詞の内容ではなく声質で伝えてくる。出演作365本の蓄積というのはこういうところに出る。劇場の音響で聴くと、その差がはっきりわかった。
読んで見たくなったら——『劇場版王室教師ハイネ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- TVアニメ本編を通ってから劇場版に入る、正しい手順を踏める人
- 師弟関係・成長もの・コメディが同時に機能している作品が好きな人
- 蒼井翔太・浪川大輔・江口拓也あたりの声を追っているリスナー
- ギャグシーンと感情シーンの振り幅が激しくても疲れない人
- 「本編未視聴でも劇場版から入ってみる」という乱暴な入り方が好きな人
合わない人
- シリアスな王宮政治・権謀術数を期待している人(そっちの作品ではない)
- ギャグのテンポが速い作品が苦手な人
- キャラクターの相関関係を把握してから楽しみたい人(本編が前提になる)
- 劇場版単体として完全に完結した物語を求めている人(補完色が強い)
次に見るなら
個性バラバラの面倒くさい集団を一人がまとめていく構図という意味では、月刊少女野崎くんが近い。コメディとして純粋に面白く、キャラクターの掛け合いで笑わせながら関係性を積み上げる手法が似ている。王室教師ハイネの「ギャグの皮をかぶった人間関係の話」が好きなら違和感なく入れる。
もう少し「師弟関係の重さとコメディが同居している」路線で見るなら昭和元禄落語心中。ジャンルは全然違うが、教える側と教わる側の非対称な信頼関係の描き方が近い。ハインと王子の間の空気感に何かを感じた人に特に刺さると思う。
ヨーロッパ風の美術・衣装・世界観ごと好きになったなら黒執事も選択肢に入る。コメディと緊張感の振れ幅が大きく、同じ「主従関係に謎を混ぜる」構造で楽しめる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『劇場版王室教師ハイネ』は、dアニメストアおよびU-NEXTで視聴できます。どちらのサービスも幅広いアニメ作品を取り揃えており、TVシリーズと合わせて一気に楽しむことができます。シリーズ未視聴の方はTVシリーズから視聴し、劇場版へとつなげるのがおすすめです。


