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2018

ペンギン・ハイウェイ
★ 3.7 / 5.0ドラマミステリーSF日常系
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | Studio Colorido |
天才児・青山は4年生だが、科学者のように生きている。海から数百キロ離れた田舎の町にペンギンが現れ始め、青山はこの謎を解くことを誓う。ペンギンの出所が歯医者の事務所の女性だと判明し、二人は忘れられない夏の冒険を繰り広げることになる。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
天才を自負する小学4年生の青山君は、毎日ノートに観察記録をつけ、科学者のように世界の謎と向き合っていた。ある日、海から遠く離れた郊外の町に、突如としてペンギンの群れが出現する。青山君はこの不可解な現象の解明に乗り出すが、やがてペンギンたちが、歯科医院で働く「お姉さん」と深く関わっていることに気づく。お姉さんへの淡い想いと尽きることのない探究心を胸に、青山君は仲間とともに、忘れられないひと夏の大冒険へと足を踏み入れていく。みどころ・魅力
① 息をのむほどみずみずしい映像美
スタジオコロリドが手がける、光や水、夏の空気感までも繊細に描き出した映像が大きな魅力です。郊外の何気ない風景に現れるペンギンたちのコミカルな動きと、幻想的に広がっていく世界の対比が、観る者をスクリーンへと引き込みます。② 「研究」で綴られる少年のひと夏
何事も論理的に分析しようとする青山君が、ペンギンの謎を追ううちに、自分の感情やお姉さんへの想いと向き合っていく姿が丁寧に描かれます。知的好奇心と淡い恋心が入り混じる、少年の成長と冒険の物語として楽しめます。③ 謎が謎を呼ぶ不思議な物語
森見登美彦の原作小説をベースに、ペンギンの正体、町に現れる「海」、お姉さんの秘密といった謎が次々と重なっていきます。SFとミステリー、日常が溶け合った独特の世界観が、ラストまで予測のつかない展開を生み出しています。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 石田祐康 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 新井陽次郎 |
| 音楽 | 阿部海太郎 |
| 美術監督 | 益城貴昌、竹田悠介 |
| 音響監督 | 木村絵理子 |
| ED | 宇多田ヒカル「Good Night」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
公開当時から評判だけはずっと耳に入っていた。良かったよ、と言う人がやたら多くて、でも妙にネタバレを避ける言い方をするものだから、かえって後回しにしていた。森見登美彦の原作も積んだままだ。腰を上げたのは単純に、夏が近づいて、夏の映画が見たくなったからというだけの理由だった。見始めて最初に面食らったのは、主人公の小学4年生・アオヤマ君のしゃべり方だ。やたら理屈っぽくて、自分のことを「えらい大人になる」と本気で信じている。最初は鼻につくかと思ったら、十分もしないうちに、この子の観察ノートの世界にすっかり連れ込まれていた。再生して気づいたのは、これは子供向けの顔をして、わりと残酷な話をしているということ。そのギャップに、見終わってからしばらく動けなかった。世界の謎を解くことと、お姉さんを好きになることが、同じ熱量で進む話
アオヤマ君はとにかく研究する。海から何百キロも離れた町に現れたペンギンの謎を研究し、ハマモトさんが見つけた森の奥の〈海〉という現象を研究し、そして歯科医院のお姉さんを研究する。ここが面白いところで、彼の中ではこの三つに優先順位がない。世界の果てを知りたい気持ちと、お姉さんのことをもっと知りたい気持ちが、まったく同じノートに同じ筆致で記録されていく。 普通、初恋を描く作品は「気持ち」を特別扱いする。胸が高鳴って、頭が真っ白になって、研究どころじゃなくなる——のが定石だ。でもこの作品はそれをやらない。アオヤマ君にとって、お姉さんへの好意は世界を構成する謎の一つであって、おっぱいの観察記録も、ペンギンの出現条件のメモも、彼の中では地続きの知的探究なんだ。この描き方が、子供の恋というものの本質を妙に正確に射抜いていると思う。好きという感情に名前をつける前の、ただ対象を全力で知りたいという衝動。あれは確かに、初恋というより研究に近かった。 そして物語が進むにつれて、その研究が一つの残酷な結論に向かっていることが分かってくる。謎を解くということは、終わりに辿り着くということでもある。知りたいと願った当人が、知ってしまったがゆえに失う。これは単なるひと夏のファンタジーではなく、「いつか終わると分かっているものに、それでも全力で向き合えるか」という話なんだと、二度目に通したときに腹に落ちた。アオヤマ君が最後に下す決断は、4年生の決断としてはあまりに重い。でも彼は、研究者として、ちゃんとそれを引き受ける。特に刺さったシーン
終盤、〈海〉をめぐる現象がクライマックスに向かう一連の流れは、映画館で見られた人が心底うらやましい。あの広がりと崩れていく感覚は、大きなスクリーンと回り込んでくる音響でこそ完成するように作られている。配信の画面でも息を呑んだのだから、劇場ならどうだったか。光が膨らんでいくカットで、思わず椅子に沈み込んでしまった。 声の面では、アオヤマ君のお母さんを演じる能登麻美子がいい。出張がちな父と、淡々と日常を回す母。その母のひと言ふた言の温度が、理屈っぽい少年の世界に体温を通している。妹役の久野美咲の、いかにも下の子という甘え方も効いている。そしてウチダ君。釘宮理恵が演じる、アオヤマ君に振り回されながらついていく友達の情けなさと健気さ。怖がりなのに付き合ってしまうあの感じが愛おしくて、終盤で彼が見せる踏ん張りに、地味に泣かされた。ハマモトさん役の潘めぐみの、勝ち気で頭のいい女の子の声も、アオヤマ君との火花を完璧に成立させていた。読んで見たくなったら——『ペンギン・ハイウェイ』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 理屈っぽい子供だった自覚がある人。世界の仕組みをノートに書き留めたことがあるなら確実に刺さる
- 夏という季節が終わることに、毎年わけもなく寂しくなる人
- 説明しすぎないラストを、自分の中で噛み砕くのが好きな人
- 森見登美彦の、理屈と妄想が暴走していく語り口に馴染みがある人
合わない人
- 謎の答えがきれいに全部明かされないと落ち着かない人
- 小学生の一人称の理屈っぽさが、最後まで生理的に受けつけない人
- キャラの可愛さや派手な展開で進む話を期待している人
次に見るなら
夜は短し歩けよ乙女——同じ森見登美彦原作。理屈と妄想が現実を侵食していくあの独特の語り口が好きなら、こちらの暴走っぷりも間違いなく楽しめる。色彩の祝祭感はこちらが上だ。 サマーウォーズ——ひと夏に、少年少女が手に負えないほど大きな現象と向き合う話という意味で重なる。世界の危機を、子供たちの等身大の知恵と関係性で受け止めていく感触が近い。 雲のむこう、約束の場所——もう戻れない夏と、世界の謎と、誰かを取り戻したいという願いが溶け合っていく一本。終わってしまうものへの切なさを引きずりたくなった夜に。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「ペンギン・ハイウェイ」は、ABEMA、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Netflixで視聴できます。複数の主要な配信サービスで取り扱われているため、ふだんお使いのサービスでそのまま気軽に楽しめます。ご自身の環境に合わせて視聴方法を選べるのが嬉しいポイントです。