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2014

楽園追放 -Expelled From Paradise-
★ 3.5 / 5.0アクションメカSF
| 放送年 | 2014年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Graphinica |
アンジェラ・バルザックは宇宙ステーション「DEVA」のエージェント。住民たちは肉体を持たず、デジタル化された意識が仮想現実環境で処理されている。ハッカー「フロンティア・セッター」の追跡に失敗した彼女は、残りの人類が暮らす荒廃した惑星・地球でその人物を探すよう指示される。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
肉体を捨て、デジタル化された意識として仮想空間「DEVA」で暮らす未来。DEVAの治安維持を担うエージェント、アンジェラ・バルザックは、システムへ侵入を繰り返す正体不明のハッカー「フロンティア・セッター」の追跡に失敗する。残された手がかりは地上にあった。彼女は人類が見捨てたはずの荒廃した地球へ、生身の肉体(マテリアルボディ)を与えられて降下する。現地で出会った協力者ディンゴと組み、フロンティア・セッターの正体に迫っていくアンジェラ。やがて彼女は、効率を突き詰めたDEVAの管理社会と、不便でも自由な地上の暮らし、そして「生きる」とは何かという根源的な問いに直面していく。みどころ・魅力
① 虚淵玄が描く骨太なSFテーマ
脚本は『魔法少女まどか☆マギカ』などで知られる虚淵玄。電脳化された管理社会DEVAと、生身の人類が残る地球を対比させ、「効率と自由のどちらが幸福なのか」という哲学的な問いを、アクションの裏で静かに突きつけてくる重厚な物語が魅力です。② セルルック3DCGによる先進的な映像
グラフィニカが手がけたトゥーンレンダリングの3DCGは、2014年当時の到達点。とりわけパワードスーツ「アーハン」を駆る戦闘シーンは、手描きでは難しいダイナミックなカメラワークとメカ表現を実現し、映像面でも大きな見ごたえがあります。③ 価値観の異なる二人のバディ劇
DEVA育ちで合理主義のアンジェラと、地上で逞しく生きる賞金稼ぎのディンゴ。まるで噛み合わない二人の掛け合いが物語を前へと進め、フロンティア・セッターを巡る終盤の選択へと収束していく構成が見事です。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 水島精二 |
|---|---|
| 美術監督 | 野村正信 |
| ED | エリサ・コネクト EFP「EONIAN -イオニアン-」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
虚淵玄が脚本、と聞いて身構えて見始めた。どうせ誰か死ぬんだろう、と。実際に見たら、序盤はとにかく世界観の説明で忙しい。DEVAがどういう場所で、肉体を捨てた住民がどう暮らしていて、帯域がどうの——情報が次から次に流れてきて、最初は正直ついていくだけで精一杯だった。物語に身を預けられたのは中盤を過ぎたあたりから。それでも見終わったあと、もう一度頭から見直したくなった。あの冒頭の忙しさは、たぶん必要な忙しさだったんだなと、二度目でようやく腑に落ちた。肉体を捨てた人類より、星を夢見るAIのほうがよっぽど人間くさい
楽園追放を「メカアクションのSF」とだけ言ってしまうと、たぶん大事なところを取りこぼす。この映画がしつこく問うているのは、人間を人間たらしめているものは何か、という一点に尽きる。 DEVAの住民は肉体を捨て、意識だけのデータになって仮想空間に暮らしている。病も老いもない、文字どおりの楽園——のはずが、その実態は帯域=処理容量が社会的地位そのもので、容量を食えば降格され、凍結され、消されもする管理社会だ。体という重荷を手放した結果、人間はずいぶん小さく、こすっからくなった。 その対極に立つのが、追跡対象のハッカー・フロンティアセッターだ。神谷浩史が声をあてるこの「犯人」の正体と、その動機が明かされたとき、映画の重心が一気に動く。星に行きたい、ただそれだけ。肉体を持たない存在が、この物語でいちばん人間くさい欲を抱いている。この皮肉がよく効いている。 そして地球に降ろされたアンジェラは、生身の体に放り込まれて、空腹や疲労や、自分が場所を取る物体であることを少しずつ思い出していく。体は捨てるべき牢獄なんかじゃなくて、「何かを欲しがる」という機能が宿る場所なんだ——映画はそう言っている。あの虚淵玄が、と身構えていた自分が拍子抜けするくらい、これは前を向いた話だった。特に刺さったシーン
終盤、フロンティアセッターが自分の願いをまっすぐに語る場面で、不覚にも目の奥が熱くなった。脅威として追い続けてきた相手が、こんなに無垢な夢を抱えていたのか、と。神谷浩史の声がここで急に飾りを脱ぐ感じがあって、理屈じゃなく声で殴られた。 それと、アンジェラの戦闘だ。フル3DCGのメカ戦は序盤こそ硬さが気になったけれど、終盤の一戦はカメラの回り込みと重量感が噛み合って、画面から目が離せなくなる。釘宮理恵が、強気なエージェントの仮面が剥がれて素の感情が漏れる一瞬を、ほんの数語で出してくる。あの落差で「ああ、この子もう人間だわ」と思わされた。地球の埃っぽい空気まで匂ってきそうな質感も込みで、ここは大きいスクリーンと良い音で浴びたら相当効いたはずだ。読んで見たくなったら——『楽園追放 -Expelled From Paradise-』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「体を捨てて意識だけになれたら幸せか?」みたいな問いを、ひとりで延々こねくり回すのが好きな人
- 虚淵玄=救いがない、という印象で避けてきた人(これはむしろ前を向いた話)
- フル3DCGのメカアクションを正面から浴びたい人
- 神谷浩史・釘宮理恵の、振り幅のある芝居が好きな人
合わない人
- 序盤の設定説明ラッシュで脱落しやすい人(とにかく情報量が多い)
- キャラの内面より、派手な戦闘の連続そのものを期待している人
- 答えをきれいに出してくれる物語が好きな人(問いだけ置いていくタイプ)
次に見るなら
攻殻機動隊——肉体と電脳、「人間を人間たらしめるもの」を問う系の元祖。楽園追放の問いをもっと深く潜りたくなったら、まずここに戻るのがいい。 PSYCHO-PASS サイコパス——同じ虚淵玄。管理社会と数値化の行き着く先を、もっと冷たい筆致で描く。楽園追放のDEVAという仕組みが気になった人に。 イヴの時間——AIと人間の境界を、やわらかい温度で問い直す作品。フロンティアセッターに心を持っていかれたなら、こっちもきっと刺さる。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
劇場版「楽園追放 -Expelled From Paradise-」は、dアニメストア、U-NEXT、Amazonプライムビデオ、Huluの4つの配信サービスで視聴できます。アニメ作品に強いdアニメストアやU-NEXTなら見放題で楽しめる場合が多く、まずは加入中のサービスから探してみるのがおすすめです。各サービスで配信状況が変わることもあるため、視聴前に最新の情報を確認しておくと安心です。


