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聖闘士星矢 セインティア翔
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 10話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | GONZO |
本作はマスミ・クルマダの原作漫画『聖闘士星矢』のジェミナイサガ撃破後、ポセイドン編前の時間軸を舞台としている。原作が女神アテナを守う聖闘士セイヤらの戦いを描いたのに対し、本シリーズは女性聖闘士「聖闘姫」ショウがアテナを守るため悪の神々と戦う物語である。
作品概要・あらすじ
あらすじ
『聖闘士星矢』の世界を舞台に、女性聖闘士「聖闘姫(セインティア)」たちの戦いを描いたスピンオフ作品。時代はジェミナイサガ撃破直後、ポセイドン編以前。主人公・翔(しょう)は、女神アテナに仕える聖闘姫として選ばれ、邪悪な神々の侵略に立ち向かっていく。原作にはなかった女性視点の物語が、壮大な星矢ワールドに新たな命を吹き込む。
みどころ・魅力
① 女性聖闘士たちを主役に据えた新視点のストーリー
原作『聖闘士星矢』では脇役だった女性聖闘士(聖闘姫)が主人公として活躍。アテナを守るために戦う彼女たちの絆や成長が丁寧に描かれており、星矢ファンはもちろん、女性主人公の青春アクションとして新たな層にも響く作品です。
② 原作ファン垂涎のタイムライン補完
本作はジェミナイサガ篇とポセイドン篇の「空白期間」を舞台にしており、原作を知るファンには懐かしいキャラクターや設定が随所に登場します。既知の世界観を別角度から掘り下げるため、原作既読者ほどより深く楽しめる構造になっています。
③ 聖闘士星矢らしい熱い戦闘シーンとコスモ演出
シリーズ伝統の「コスモ(小宇宙)」を燃やした必殺技や、聖衣(クロス)の造形美はそのまま継承。ONA形式ながら戦闘作画のクオリティは高く、アテナへの忠誠と信念をかけた熱い対決シーンが随所に盛り込まれています。
キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 玉川真人 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 高橋郁子 |
| 原作 | 車田正美 |
| 原案キャラデザ | 久織ちまき |
| キャラクターデザイン | 市川慶一、西野文那 |
| 音楽 | 佐橋俊彦 |
| 美術監督 | 市倉敬 |
| 音響監督 | 高寺たけし |
| OP | ショウコ「The Beautiful Brave」 |
| ED | ショウコ「微笑みのレゾナンス」 |
| ED | エリス「争い死にゆく者たちに祝福を」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
きっかけは声優だった。水瀬いのりと三森すずこが同じ作品に出ているというだけで、内容を調べる前にdアニメを開いてしまった。聖闘士星矢は通っていない。原作もTV版もほぼ未履修で、小宇宙(コスモ)もペガサス流星拳も知識としては知っているが体感がない、そういう状態で見始めた。
正直に言うと、最初の数話は「女性向けリブート」というフォーマットの手触りに慣れるのに少し時間がかかった。ONA配信ならではのテンポで、1話の密度が高く、関係性の前提を置いていく速度が速い。星矢本編を知っている人間なら自動補完できる情報が、自分には補完できない。それでも画面に引き留めたのは、翔というキャラクターの造形と、2回目を見て初めて気づいた各エピソードの構造の丁寧さだった。「なんとなく見てたらちゃんとした作品だった」——そういう出会い方をした。
「守る」という行為が、いつのまにか自分を消費していく話
セインティア翔を見終えて残ったのは、アクションの爽快感よりも、重さのほうだった。
原作の星矢は、女神アテナを守るために聖闘士たちが戦う。「守られる女神」と「守る男たち」という構造だ。本作はその構造を裏返す。女性聖闘姫・翔たちが、アテナのために戦う。表面だけ見れば性別を入れ替えただけのように映るかもしれないが、実際はそう単純ではない。
翔たちが「守る側」になったとき、物語が問い始めるのは「何のために守るのか」という問いだ。義務なのか、信仰なのか、それとも誰かへの個人的な感情なのか。この問いに対して本作は、答えを1つに収斂させず、キャラクターごとに異なる動機を持たせている。それが作品に奥行きを与えている部分で、単なる変身バトルアニメとして消費できない理由でもある。
三森すずこが演じる星暁鈴には、守ることへの純粋すぎる献身があって、それが痛々しくなる瞬間がある。一方で市道真央が演じる響子には、守ることへの疲れのようなものが声の質感に滲んでいて、2回目に見るとそれが最初から埋め込まれていたことに気づかされる。渡辺明乃のシナトは対照的に、守ることの冷徹さを体現していて、同じ「守る」という行為が人によって全く別の表情を持つことを示している。
前野智昭が演じるサザンクロスのゲオルクは敵キャラとして登場するが、彼の存在が面白いのは「守る側」への問いを別の角度から照射してくるところだ。声優と夜あそびのMCとしても知られる前野の、あの独特の落ち着きを帯びた声が、敵としての説得力を補強している。
「守ること」は消費行為でもある。守り続ければ守る側が削れていく。本作はそのコストを誤魔化さない。それがセインティア翔が女性向けスピンオフの枠に収まらず、星矢を知らない人間にも刺さる理由だと思う。
特に刺さったシーン
中盤以降、翔が自分の限界を超えようとする場面で、水瀬いのり演じる城戸紗織が現れる流れがある。正確な話数は書かないが、あのシーンで水瀬いのりが使っていた声の低め方が印象に残っている。アテナとしての紗織は基本的に穏やかな発話が多いのだが、ある瞬間だけ、芯の硬い声になる。感情を押し込んだときの声の質が変わる、そういう細かい切り替えができるのが水瀬いのりの強みで、このキャラクターとの相性は良かった。
もう1つ、序盤の翔とライバルキャラが対峙する場面。ここで三森すずこが使う「叫び」の手前の、抑えた声が好きだ。張り上げる前の一瞬の静けさ、あれが感情の沸点を正確に示していて、「今爆発するな」という予感が来る。その予感通りに来るから、来たときの重みが増す。
ONA作品としての映像品質は、TVシリーズと比べると密度にムラがある箇所もあるが、バトルの演出は力が入っていて、特に光を使った聖衣(クロス)の描写は見ごたえがある。配信向けに最適化された画面サイズで見る前提の作りに感じた。
読んで見たくなったら——『聖闘士星矢 セインティア翔』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 聖闘士星矢の原作・TV版が好きで、あの世界観を別視点から見たい人
- 水瀬いのり・三森すずこ・市道真央のファンで、演技の熱量で作品に入れる人
- バトルよりもキャラクターの内面と関係性に乗れる人
- 女性主体のアクション作品が好きで、セーラームーン系の空気感が嫌いではない人
- 前野智昭の敵キャラ演技を見てみたい人
合わない人
- 聖闘士星矢の正典ラインを重視していて、スピンオフへの温度が低い人
- バトルの駆け引きや戦略性に期待している人(そこは本作の主眼ではない)
- ONA特有の展開の速さ・情報密度の高さが苦手な人
- キャラクターの感情消費が多い展開を重く受け取りすぎる人
次に見るなら
本作の「女性が戦う理由」という軸が刺さったなら、美少女戦士セーラームーン Crystalを見ておきたい。守護戦士たちが「守る」という行為と「自分の感情」の間で揺れる構造は本作と近い。ONA・配信向けにリブートされた作品として見ると、映像的な比較もできる。
前野智昭の演技に引っかかったなら、SERVAMP -サーヴァンプ-も候補に入れていい。敵とも味方とも言い切れないポジションで彼の声が機能している作品で、本作とはまた違う彼の引き出しが見られる。
星矢本編を今から追うなら、聖闘士星矢 Knights of the Zodiac(Netflix版)よりも、まず2018年前後の各配信サービスで見られる旧TV版から入るほうが、セインティア翔との接続がスムーズだった。本作を見た後で原作に戻ると、黄金聖闘士の背景がかなり違って読める。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『聖闘士星矢 セインティア翔』は、dアニメストアおよびU-NEXTにて視聴できます。どちらも見放題プランに対応しており、手軽にまとめて観ることができます。聖闘士星矢の世界をより深く楽しみたい方は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
よくある質問
まとめ
『聖闘士星矢 セインティア翔』は、dアニメストアおよびU-NEXTにて視聴できます。どちらも見放題プランに対応しており、手軽にまとめて観ることができます。聖闘士星矢の世界をより深く楽しみたい方は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
