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さくらインターネット 新生
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | WHITE FOX |
フリーランサーの東野浩平、会社員の浜田沙織、グラフィックデザイナーのギンジは、現在の仕事に満足していないことに気づく。彼らは音楽家、写真家、アーティストとしての夢を追い求めるため、それぞれの職を辞めて自由の道へ踏み出す。
作品概要・あらすじ
あらすじ
フリーランサーの東野浩平、会社員の浜田沙織、グラフィックデザイナーのギンジ。三人はそれぞれの仕事に行き詰まりを感じながら、心の奥に眠る夢を抱えていた。音楽家、写真家、アーティストとして生きることを決意した彼らは、安定した生活を手放し、自分の道を切り拓くために歩き出す。2017年配信のドラマONA作品。みどころ・魅力
① 三者三様の「踏み出す勇気」が胸に刺さる
フリーランサー・会社員・デザイナーとまったく異なる立場の三人が、それぞれの葛藤を経て夢へ向かう。共感しやすいリアルな描写が、観る者の背中を押してくれるような余韻を残します。② 仕事と夢のはざまで揺れる大人のリアリティ
「好きなことで生きる」という選択のロマンと、その裏にある不安や代償をドラマとして丁寧に描く。現代の働き方や生き方に重なる普遍的なテーマが作品の核心をなしています。③ 短編ONA形式ならではのテンポと密度
ONAという配信形式を活かしたコンパクトな構成で、無駄なくキャラクターの変化を追うことができます。短い尺の中に感情の起伏が詰まっており、一気見しやすい点も魅力です。スタッフ
| 原作 | 百瀬祐一郎 |
|---|
感想・評価
最初に見たとき——「さくらインターネット」という固有名詞を見た瞬間に全部わかった
タイトルだけで察した。「さくらインターネット」ってロリポップとかレンタルサーバーの会社だろ、と。2017年にONAで出た企業PR作品。実際そのとおりで、視聴前から90%くらい内容が予測できていた。夢を追う若者、閉塞感からの解放、自由へのステップアップ——そういう話だろ、という。
で、実際に見てみると、まあそういう話だった。驚きはない。ただ、こういう短編ONAを最初の流し見から2回目に改めて見直したとき、「PR映像としての完成度」という別の見方ができるようになって、評価軸が少しずれた。夢を語る映像作品として見るか、企業ブランディングの精度を採点するコンテンツとして見るか。2回目はどちらでもない妙な視点で見ていた気がする。
「仕事を辞める」ことが主役で、夢は口実にすぎない
この作品が描いているのは、表向き「夢を追う人々」の話だが、実際には「現状を抜け出す瞬間の描写」に全エネルギーが注ぎ込まれている。フリーランサーの浩平、会社員の沙織、グラフィックデザイナーのギンジ——三者が共通して持っているのは「今の仕事に満足していない」という感覚であって、「音楽家・写真家・アーティストになりたい」という情熱の方ではない。少なくとも映像の重心はそっちにある。
これはPR映像として正直なつくりだと思っている。さくらインターネットというクラウドサービスが訴えたいのは「あなたの夢を支えるインフラ」というポジションであって、夢の中身よりも「踏み出す前の重さ」と「踏み出した後の軽さ」を対比させることに意味がある。だから登場人物の夢の解像度は意図的に低めにセットされている。視聴者に感情移入させるために、具体的すぎる夢は邪魔になる。
逆に言えば、この作品は「会社員が仕事を辞めることの重力」を一番正確に描いている。特に沙織のパートは、会社に属することの安心感と息苦しさが同居している人間の感覚に触れていて、PR映像の枠を少し超えた質感があった。あそこだけ妙にリアルだった。「転職とか独立」という言葉が生ぬるく感じる人間が、この作品を一番正直に見られるはずだ。
企業PR作品として批判するのは簡単だが、そもそも「夢を追う若者」を描くジャンルのほとんどはなんらかの形でスポンサーのブランディングに奉仕している。アニメに限らず。その自覚を持って見ると、この作品は少なくとも嘘をついていない部類に入る。「踏み出す人を、技術で支える」という主張に対して、映像の中でやっていることが一致している。そこは評価したい。
特に刺さったシーン
沙織が自分の選択を決断する終盤の場面。大げさな演出はなく、どちらかというと静かに進んでいくシークエンスなのだが、それがかえってよかった。「やめる」という行為が劇的なものとして描かれていない。人生を変える瞬間のほとんどは実際には地味なもので、この作品はそこを誤魔化していない。
会社員として働きながら何かを諦め続けてきた人間特有の、あの「どこで間違えたんだろう」という感覚が、セリフではなく表情と間で伝わってくる箇所があって、そこで少し姿勢を正した。PR映像に姿勢を正させられるとは思っていなかった。
声優の演技に関しては、感情を過剰に乗せず抑制した読み方をしているパートが多く、それがこのテーマの質感に合っている。もし同じ内容で感情的に盛り上げていたら、企業PR感が前面に出すぎて白けていたと思う。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「今の仕事に満足していない」という感覚に心当たりがある人
- 短編・ONA形式のコンパクトな作品が好きな人
- 企業PR作品を「ブランディングの精度」で採点するのが習慣になっている人
- 劇的な演出より静かな感情描写を好む人
合わない人
- 夢を追うドラマに「リアリティ」を求める人(キャリアの現実的な厳しさはほぼ描かれない)
- 企業名がタイトルに入っている時点で試聴意欲がゼロになる人
- 登場人物の夢の解像度が低いことが気になる人(「音楽家になる」以上の具体性はほぼない)
- 30分以上の作品でないと物語として認識できない人
次に見るなら
「仕事と夢の間で揺れる大人」というテーマが刺さった人には、ピアノの森をすすめたい。音楽家として生きることの現実と才能の話で、「夢を追う」というテーマを圧倒的な解像度で描いている。さくらインターネット新生で感じた「踏み出す前の重さ」を、もっと長い尺で味わえる。
企業PR的な清潔感のある映像と、静かに進む人間ドラマという組み合わせが好みなら、映像研には手を出すな!の序盤を見てほしい。「作りたいものがある人間」の熱量を、あの作品は誤魔化しなく描いている。さくらインターネット新生が少し綺麗すぎると感じた人への解毒剤にもなる。
短編ONAという形式自体が気に入ったなら、日本アニメ(ーター)見本市シリーズを漁るのがいい。企業(カラー)制作のショートONAが多数収録されていて、PR映像との境界線上にある作品群として面白い見方ができる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では「さくらインターネット 新生」の国内主要動画配信サービスへの配信は確認されていません。視聴の際は各プラットフォームの最新情報をご確認ください。仕事と夢のはざまで生きる人物たちを描いたこの作品は、働き方を見つめ直したい方にとって刺さるドラマとなっています。
