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殺戮の天使 (ONA)
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 4話 |
| 原作 | ゲーム |
| 制作 | J.C.STAFF |
記憶を失った少女レイチェルは、ビルの地下最下層で目を覚ます。地上を目指す彼女は、鎌を持った殺人鬼ザックと出会い、「私を殺して」と願うレイチェルと、「一緒に脱出すれば殺してやる」と約束するザックは、奇妙な絆を深めながらビルの各階をさまよう。彼らは閉鎖されたビルから脱出できるのか、そしてレイチェルとザックの運命とは。
作品概要・あらすじ
あらすじ
記憶を失った少女レイチェルは、薄暗いビルの地下最下層で目を覚まします。なぜ自分がここにいるのか、ここがどこなのかも分からないまま地上を目指す彼女は、包帯を巻き鎌を手にした殺人鬼・ザックと出会います。「私を殺して」と願うレイチェルに対し、ザックは「一緒にここを出られたら、その時に殺してやる」と約束を交わします。利害の一致から奇妙な絆で結ばれた二人は、各フロアごとに待ち受ける住人たちの脅威をくぐり抜けながら、閉ざされたビルからの脱出を試みていきます。みどころ・魅力
① 「殺してほしい少女」と「殺したい殺人鬼」の歪んだ絆
本作最大の魅力は、死を望むレイチェルと殺人衝動を抱えるザックという、本来交わらないはずの二人が築く異様な関係性です。利害から始まった約束が、フロアを進むごとに少しずつ変質していく心の機微が丁寧に描かれ、目が離せません。② フロアごとに変わる脱出ゲーム的構成
ビルは階層ごとに支配者が異なり、それぞれが独自のルールと狂気を持っています。下層から地上を目指す道のりはまるで一つずつ謎と試練を攻略していくような構成で、次は何が待つのかという緊張感が物語を強く牽引します。③ 不穏さを際立たせる演出と世界観
閉鎖されたビルの薄暗い空気、登場人物たちの過剰なまでの信仰や執着など、サイコロジカルスリラーらしい不穏な雰囲気が全編を覆います。原作ゲームの空気感を活かした緊迫の演出が、ホラー好きの心を掴みます。キャスト・声優一覧








スタッフ
| シリーズ構成 | 藤岡美暢 |
|---|---|
| 原作 | 真田まこと |
| 原案キャラデザ | 名束くだん |
| キャラクターデザイン | 松元美季 |
| 音楽 | 坂本英城 |
| 美術監督 | 魏斯曼 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
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アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
最初は「本編の続き、というかおまけだろう」と高をくくって再生した。殺戮の天使はもともとTVシリーズで一区切りついていて、このONAはその先にある話だ。だから軽い気持ちで見始めたら、地続きどころか、ここからが本題だったと気づくのに時間はかからなかった。配信向けに作られた尺の短い回が積み重なっていく構成で、画面の暗さや音の置き方が妙に生々しい。2回目に見返したとき、最初は「補完エピソード」としか思っていなかったこの後半が、実はレイチェルとザックという二人にとっての結末そのものだったんだと腑に落ちた。本編を見ているなら、ここまで来て止める理由はない。むしろ止まれない。
「殺してもらう約束」だけが、生きる理由になるという逆説
この作品を一言でいうと「脱出ホラー」になるんだけど、それは入れ物の話でしかない。中身は、死にたい少女と人を殺したい男が、たった一つの約束で繋がってしまう話だ。レイチェルは「私を殺して」と願う。ザックは「一緒にここを出られたら殺してやる」と返す。普通なら成立しない取引が、二人のあいだでだけ意味を持つ。つまりレイチェルにとって、生き延びてビルを出ることが、自分を殺してもらうための条件になる。死ぬために生きる、という捻れがこの物語の背骨だ。
面白いのは、その約束が進むほど二人とも当初の願いから外れていくところだ。レイチェルは生きる過程でザックに執着していくし、ザックは殺すと言いながら彼女を守る側に回っていく。「殺す」という言葉が、いつのまにか「離れない」とほぼ同義になっている。後半に進むにつれて、あの約束が呪いなのか救いなのか、どちらとも言い切れなくなってくる。記憶を失った地下から地上を目指す縦移動の物語に見せかけて、本当は二人がお互いをどう必要とするかという話に変わっていく。ホラーの皮をかぶった、ひどく不器用な依存の物語。そう読むと、序盤のひんやりした演出も、終盤の張り詰めた空気も、全部この一つの約束に収束していく。
特に刺さったシーン
刺さったのは、ザックの声がだんだん壊れていくところだ。岡本信彦の演じるザックは、序盤こそ威勢のいい殺人鬼の声でわめき散らしているんだけど、終盤に近づくにつれて、声の芯に余裕がなくなっていく。あの荒れ方は計算されている。怒鳴っているのに、どこか縋っているように聞こえる瞬間があって、ここで思わず巻き戻した。それから階層を支配する人物たちの存在感も効いている。櫻井孝宏のダニエル・ディケンズはあの執着めいた静かさが画面ごと粘っこくして、大塚芳忠のエイブラハム・グレイは声を張らないのに有無を言わさない重みがある。二人とも長台詞をねじ伏せる人だから、ザックの剥き出しの声と並ぶとコントラストがくっきり立つ。終盤、約束の言葉がもう一度交わされる場面で、岡本信彦の声がほんの少し震えた気がして、そこで完全に持っていかれた。
読んで見たくなったら——『殺戮の天使 (ONA)』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 本編のTVシリーズを見終えて、レイチェルとザックの行く末が気になっている人
- 派手な恐怖より、閉鎖空間のじっとり重い空気と心理戦が好きな人
- 「歪んだ関係性」を結末まで見届けたいタイプの人
- 声の演技の変化で物語を読み取るのが好きな人
合わない人
- 本編未見でいきなりここから入ろうとしている人(前提を知らないと冷たく感じる)
- 血や暴力描写そのものが苦手な人
- 明快なハッピーエンドや、すっきりした答えを求める人
- 短い尺で淡々と進む配信向け構成にテンポの悪さを感じる人
次に見るなら
閉鎖された施設からの脱出と、頭脳戦の緊張感が好きなら約束のネバーランド。子どもたちが囲いの中で知恵を絞る構図は、ビルを上っていくこの作品と通じるものがある。
じっとりした不穏さと、いつ何が起きるか分からないホラーの肌触りが欲しいならAnother。理由の見えない恐怖がじわじわ迫ってくる感覚が近い。
もっと過激な閉鎖空間サバイバルに振り切りたいならデッドマン・ワンダーランド。理不尽な施設の中で生き延びる話で、殺意と生存が隣り合う緊張感が地続きに楽しめる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
ONA版『殺戮の天使』は、現在dアニメストアで配信されており、見放題で視聴することができます。レイチェルとザックの行く末をじっくり追いたい方は、まずdアニメストアでチェックしてみるのがおすすめです。アニメ作品が豊富に揃うサービスなので、本作と合わせて関連ジャンルの作品も楽しめます。

