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殺戮の天使
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ゲーム |
| 制作 | J.C.STAFF |
13歳のレイチェルは、廃墟のビルの地下に閉じ込められていることに気づく。記憶がなく、どこにいるのかも分からず、彼女は建物内をさまよう。その中で、包帯を巻いた男ザックに出会う。彼は死神のような鎌を持っていた。二人の間に奇妙な絆が生まれ、それは変わった経験によって深まっていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
記憶を失った13歳の少女・レイチェルは、気づけば薄暗い廃墟ビルの地下に閉じ込められていた。出口も記憶もないまま彷徨う彼女が出会ったのは、包帯だらけの体に巨大な鎌を携えた殺人者・ザック。本来なら命を奪い合うはずの二人だったが、奇妙な境遇と共通の目的が彼らを結びつけていく。「神様の代わりに、私を殺してくれる?」——少女の願いから始まる、歪んだ契約と逃避行の物語。みどころ・魅力
① 壊れた二人が織りなす歪な絆
殺人者と死を望む少女という異質な組み合わせが、物語の核心。感情を持たないように見えるザックと、無表情ながら強い意志を持つレイチェルが、共に脱出を目指すなかで変化していく関係性は唯一無二。二人のやりとりに不思議な温度が宿り、目が離せなくなる。② 各フロアに待ち受ける異常な「番人」たち
ビルの各階を支配するキャラクターは、それぞれ独自の狂気と哲学を持つ。医師、教師、墓守……外見も動機もまったく異なる個性的な敵が次々と登場し、ホラー的な緊張感を生み出す。彼らの存在がこのビルの異様さをさらに際立たせている。③ 謎を引っ張るサイコスリラーの構造
「なぜこのビルは存在するのか」「レイチェルの失われた記憶に何があったのか」という問いが、最後まで視聴者を引っ張り続ける。心理的な不安感と伏線の回収が絡み合うストーリー構成は、ゲーム原作らしい謎解きの醍醐味がある。キャスト・声優一覧














スタッフ
| 監督 | 鈴木健太郎 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 藤岡美暢 |
| 原作 | 真田まこと |
| 原案キャラデザ | 名束くだん |
| キャラクターデザイン | 松元美季 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| OP | 遠藤正明「Vital」 |
| ED | 千菅春香「Pray」 |
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OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ゲーム原作だと知ったのはあとから。最初は「廃墟ビルからの脱出+包帯男」というビジュアルだけで見始めた。2018年はそういうダークめのアニメがそれなりに並んでいた時期で、サムネのレイチェルの無表情が妙に引っかかったのを覚えている。 見てすぐ気づくのはテンポ。ゲーム原作特有の「1フロアずつ、1キャラずつ攻略していく」構造がそのままアニメになっていて、慣れるまでに少し時間がかかる。雰囲気はたしかに好み。廃墟の閉塞感、各フロアの異常者たち、ザックの粗野な存在感。でもレイチェルがなあ、というのが最初からずっと引っかかっていた。感情移入できないのかと思ったけど、2周目で少し整理できた。あの空虚さは設計で、ミスキャストじゃない。そこを受け入れるかどうかで評価が割れる作品だと思う。「神様」を持てない人間が、殺人鬼に神を見出す話
ザックとレイチェルの関係を「純粋な絆」として受け取るか、「歪んだ共依存」として受け取るかで、この作品の見え方はまるで変わる。 レイチェルが欲しいのは「神様」だ。彼女は繰り返しそれを口にする。生きることへの意味も、死ぬことへの理由も、外側から与えてもらわないと動けない少女。13歳という設定は、子供の話というより「自分の意志を持つことを学ぶ前に壊れた人間」の話として読むべきで、年齢はそこまで本質じゃない。 ザックは神とは程遠い。鎌を持ち、包帯だらけで、自分の衝動のままに動く。でも彼には一貫性がある。嘘をつかない。約束を守る。感情が単純で、ブレない。その単純さが、価値基準を持てないレイチェルにとって唯一「信じられるもの」になる。 この構造、ロマンスとして描くには不健全すぎるし、純粋な精神的救済として描くには血みどろすぎる。それが批判の的にもなるし、この作品が独特の空気を持つ理由にもなっている。単なる「閉じ込められた少女と殺人鬼のバディもの」ではなく、「神を必要とする人間が神を作り出す話」として見ると、各フロアのキャラクターたちの壊れ方にも別の意味が出てくる。 ゲーム原作の構造を引き継いでいるから、登場人物はそれぞれ「壊れ方の見本帳」として機能している。櫻井孝宏が演じるダニエル・ディケンズは特に印象的で、「常識人のふりをした狂人」の質感を声のトーンだけで作ってくる。静かで丁寧で、それだけに余計に気持ち悪い。あの抑制された演技は、ザックの粗暴さとの対比で余計に効いていた。 ザックを演じる岡本信彦は、粗野で乱暴なのに不器用な誠実さがある——そのアンバランスさが声で出ていた。振り切り方が中途半端じゃない。 この作品が描こうとしているのはたぶん「誰かに死を約束してもらうことで初めて生きられる人間がいる」というテーゼで、普通の感動話にはならないし、ならなくていい。特に刺さったシーン
終盤、ザックがレイチェルとの約束を果たすために動く場面。岡本信彦の演技に荒々しさの中の妙な静けさがあって、1周目と2周目で受け取り方がまったく違った。最初は「なぜそこまで?」という戸惑いがあったけど、2周目はザックの動機の一貫性がちゃんと見えてくる。あの不器用さが嘘じゃなかったことの積み重ねが、終盤で一気に回収される構造になっている。 大塚芳忠のエイブラハム・グレイも外せない。あの声で「神父」をやると、善意と狂気の境界線が本当にわからなくなる。善人として描かれているシーンほど不気味で、声に「この人は嘘をついていない」という圧があるせいで、むしろ何か隠しているとしか思えなくなる。 伊瀬茉莉也が演じるキャサリン・ワードのフロアは、序盤の中でも印象に残っている。ヒステリックなんだけど悲しい。「こういう壊れ方をした女の子」の解像度が高くて、脚本が薄い部分でも声で肉付けされている感じがした。読んで見たくなったら——『殺戮の天使』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 廃墟・閉塞空間・精神的に壊れたキャラクターが好き
- 「純粋な絆」より「歪んだ共依存」のほうが好みだと気づいている人
- ゲーム原作のフロア制・ステージクリア型の構造に抵抗がない
- 岡本信彦や櫻井孝宏が損な役回りを全力でやっているのを見たい人
合わない人
- 主人公に感情移入を求めるタイプ(レイチェルは意図的に感情が読みにくい設計)
- テンポよく話が進む展開を期待している(中盤は特にゆっくり)
- 暴力描写がしんどい人(鎌で人を切る作品なので)
- 明確なハッピーエンドでないと受け入れにくい人
次に見るなら
廃墟と閉塞感と壊れたキャラクターが好きならDeadman Wonderlandも合うと思う。閉じた施設の中でのサバイバルと理不尽な暴力という構造が近い。主人公のメンタルの削れ方も似た系統で、「何も悪いことをしていないのにここにいる」という理不尽さが根底に流れている。
ホラー寄りのサイコスリラーとして見るならAnother。静かな恐怖と「なぜそうなっているのか」という謎の引力が、このビルの構造への疑問と似た感触を持っている。作画のトーンも暗め。死が日常に溶け込んでいる空気が好きな人には刺さる。
陰鬱な雰囲気と「死への関与」を主題にした話として地獄少女も選択肢に入る。スタイルはまったく違うが、誰かの死を望む人間とその代償を淡々と描くトーンは通じるものがある。長いシリーズだが1期から見れば十分。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『殺戮の天使』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。どのサービスでも全話視聴できるため、すでに加入しているサービスからすぐに観始めることができます。サブスク未加入の場合は、無料トライアルを活用するのが最もお得な視聴方法です。

