殺戮の天使

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2018殺戮の天使

殺戮の天使

★ 3.4 / 5.0アクション冒険ホラーサイコロジカルスリラー
放送年2018年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作ゲーム
制作J.C.STAFF

13歳のレイチェルは、廃墟のビルの地下に閉じ込められていることに気づく。記憶がなく、どこにいるのかも分からず、彼女は建物内をさまよう。その中で、包帯を巻いた男ザックに出会う。彼は死神のような鎌を持っていた。二人の間に奇妙な絆が生まれ、それは変わった経験によって深まっていく。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

記憶を失った13歳の少女・レイチェルは、気づけば薄暗い廃墟ビルの地下に閉じ込められていた。出口も記憶もないまま彷徨う彼女が出会ったのは、包帯だらけの体に巨大な鎌を携えた殺人者・ザック。本来なら命を奪い合うはずの二人だったが、奇妙な境遇と共通の目的が彼らを結びつけていく。「神様の代わりに、私を殺してくれる?」——少女の願いから始まる、歪んだ契約と逃避行の物語。

みどころ・魅力

① 壊れた二人が織りなす歪な絆

殺人者と死を望む少女という異質な組み合わせが、物語の核心。感情を持たないように見えるザックと、無表情ながら強い意志を持つレイチェルが、共に脱出を目指すなかで変化していく関係性は唯一無二。二人のやりとりに不思議な温度が宿り、目が離せなくなる。

② 各フロアに待ち受ける異常な「番人」たち

ビルの各階を支配するキャラクターは、それぞれ独自の狂気と哲学を持つ。医師、教師、墓守……外見も動機もまったく異なる個性的な敵が次々と登場し、ホラー的な緊張感を生み出す。彼らの存在がこのビルの異様さをさらに際立たせている。

③ 謎を引っ張るサイコスリラーの構造

「なぜこのビルは存在するのか」「レイチェルの失われた記憶に何があったのか」という問いが、最後まで視聴者を引っ張り続ける。心理的な不安感と伏線の回収が絡み合うストーリー構成は、ゲーム原作らしい謎解きの醍醐味がある。

キャスト・声優一覧

レイチェル・ガードナー
レイチェル・ガードナー
メイン
千菅春香
アイザック・フォスター
アイザック・フォスター
メイン
岡本信彦
ダニエル・ディケンズ
ダニエル・ディケンズ
サブ
櫻井孝宏
エドワード・メイソン
エドワード・メイソン
サブ
藤原夏海
キャサリン・ワード
キャサリン・ワード
サブ
伊瀬茉莉也
エイブラハム・グレイ
エイブラハム・グレイ
サブ
大塚芳忠
若い女
若い女
濱口綾乃

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スタッフ

監督鈴木健太郎
シリーズ構成藤岡美暢
原作真田まこと
原案キャラデザ名束くだん
キャラクターデザイン松元美季
音響監督岩浪美和
OP遠藤正明「Vital」
ED千菅春香「Pray」

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アニメ

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

ゲーム原作だと知ったのはあとから。最初は「廃墟ビルからの脱出+包帯男」というビジュアルだけで見始めた。2018年はそういうダークめのアニメがそれなりに並んでいた時期で、サムネのレイチェルの無表情が妙に引っかかったのを覚えている。 見てすぐ気づくのはテンポ。ゲーム原作特有の「1フロアずつ、1キャラずつ攻略していく」構造がそのままアニメになっていて、慣れるまでに少し時間がかかる。雰囲気はたしかに好み。廃墟の閉塞感、各フロアの異常者たち、ザックの粗野な存在感。でもレイチェルがなあ、というのが最初からずっと引っかかっていた。感情移入できないのかと思ったけど、2周目で少し整理できた。あの空虚さは設計で、ミスキャストじゃない。そこを受け入れるかどうかで評価が割れる作品だと思う。

「神様」を持てない人間が、殺人鬼に神を見出す話

ザックとレイチェルの関係を「純粋な絆」として受け取るか、「歪んだ共依存」として受け取るかで、この作品の見え方はまるで変わる。 レイチェルが欲しいのは「神様」だ。彼女は繰り返しそれを口にする。生きることへの意味も、死ぬことへの理由も、外側から与えてもらわないと動けない少女。13歳という設定は、子供の話というより「自分の意志を持つことを学ぶ前に壊れた人間」の話として読むべきで、年齢はそこまで本質じゃない。 ザックは神とは程遠い。鎌を持ち、包帯だらけで、自分の衝動のままに動く。でも彼には一貫性がある。嘘をつかない。約束を守る。感情が単純で、ブレない。その単純さが、価値基準を持てないレイチェルにとって唯一「信じられるもの」になる。 この構造、ロマンスとして描くには不健全すぎるし、純粋な精神的救済として描くには血みどろすぎる。それが批判の的にもなるし、この作品が独特の空気を持つ理由にもなっている。単なる「閉じ込められた少女と殺人鬼のバディもの」ではなく、「神を必要とする人間が神を作り出す話」として見ると、各フロアのキャラクターたちの壊れ方にも別の意味が出てくる。 ゲーム原作の構造を引き継いでいるから、登場人物はそれぞれ「壊れ方の見本帳」として機能している。櫻井孝宏が演じるダニエル・ディケンズは特に印象的で、「常識人のふりをした狂人」の質感を声のトーンだけで作ってくる。静かで丁寧で、それだけに余計に気持ち悪い。あの抑制された演技は、ザックの粗暴さとの対比で余計に効いていた。 ザックを演じる岡本信彦は、粗野で乱暴なのに不器用な誠実さがある——そのアンバランスさが声で出ていた。振り切り方が中途半端じゃない。 この作品が描こうとしているのはたぶん「誰かに死を約束してもらうことで初めて生きられる人間がいる」というテーゼで、普通の感動話にはならないし、ならなくていい。

特に刺さったシーン

終盤、ザックがレイチェルとの約束を果たすために動く場面。岡本信彦の演技に荒々しさの中の妙な静けさがあって、1周目と2周目で受け取り方がまったく違った。最初は「なぜそこまで?」という戸惑いがあったけど、2周目はザックの動機の一貫性がちゃんと見えてくる。あの不器用さが嘘じゃなかったことの積み重ねが、終盤で一気に回収される構造になっている。 大塚芳忠のエイブラハム・グレイも外せない。あの声で「神父」をやると、善意と狂気の境界線が本当にわからなくなる。善人として描かれているシーンほど不気味で、声に「この人は嘘をついていない」という圧があるせいで、むしろ何か隠しているとしか思えなくなる。 伊瀬茉莉也が演じるキャサリン・ワードのフロアは、序盤の中でも印象に残っている。ヒステリックなんだけど悲しい。「こういう壊れ方をした女の子」の解像度が高くて、脚本が薄い部分でも声で肉付けされている感じがした。

読んで見たくなったら——『殺戮の天使』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 廃墟・閉塞空間・精神的に壊れたキャラクターが好き
  • 「純粋な絆」より「歪んだ共依存」のほうが好みだと気づいている人
  • ゲーム原作のフロア制・ステージクリア型の構造に抵抗がない
  • 岡本信彦櫻井孝宏が損な役回りを全力でやっているのを見たい人

合わない人

  • 主人公に感情移入を求めるタイプ(レイチェルは意図的に感情が読みにくい設計)
  • テンポよく話が進む展開を期待している(中盤は特にゆっくり)
  • 暴力描写がしんどい人(鎌で人を切る作品なので)
  • 明確なハッピーエンドでないと受け入れにくい人

次に見るなら

廃墟と閉塞感と壊れたキャラクターが好きならDeadman Wonderlandも合うと思う。閉じた施設の中でのサバイバルと理不尽な暴力という構造が近い。主人公のメンタルの削れ方も似た系統で、「何も悪いことをしていないのにここにいる」という理不尽さが根底に流れている。

ホラー寄りのサイコスリラーとして見るならAnother。静かな恐怖と「なぜそうなっているのか」という謎の引力が、このビルの構造への疑問と似た感触を持っている。作画のトーンも暗め。死が日常に溶け込んでいる空気が好きな人には刺さる。

陰鬱な雰囲気と「死への関与」を主題にした話として地獄少女も選択肢に入る。スタイルはまったく違うが、誰かの死を望む人間とその代償を淡々と描くトーンは通じるものがある。長いシリーズだが1期から見れば十分。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『殺戮の天使』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。どのサービスでも全話視聴できるため、すでに加入しているサービスからすぐに観始めることができます。サブスク未加入の場合は、無料トライアルを活用するのが最もお得な視聴方法です。

よくある質問

Q. 『殺戮の天使』は何話完結ですか?
A. 全16話です。各フロアを舞台にした章仕立ての構成で、テンポよく進むため一気見しやすい作品です。
Q. 原作はゲームと聞きましたが、ゲームを知らなくても楽しめますか?
A. はい、アニメだけで十分楽しめます。ゲーム未プレイでもストーリーはアニメ内で完結しており、予備知識は不要です。
Q. ホラー描写はどの程度ですか?苦手でも見られますか?
A. 血や暴力描写はありますが、スプラッター寄りというよりサイコスリラー色が強め。ホラーが完全に苦手な方には刺激が強い場面もあるため、事前に確認することをおすすめします。
Q. 続編や関連作品はありますか?
A. アニメの続きにあたるストーリーはゲーム版(PC/スマホ)で展開されています。アニメでは描かれなかった後日談も収録されており、気に入った方はプレイしてみる価値があります。

まとめ

『殺戮の天使』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。どのサービスでも全話視聴できるため、すでに加入しているサービスからすぐに観始めることができます。サブスク未加入の場合は、無料トライアルを活用するのが最もお得な視聴方法です。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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