生徒会長に忠告

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2009生徒会長に忠告

生徒会長に忠告

★ 3.1 / 5.0コメディドラマラブコメ
放送年2009年
フォーマットOVA
話数2話
原作漫画
制作PrimeTime

学生会長の問題から目を離さないようにしながらも、副会長のチガくんは会長の強さと力に惹かれていく。自分は知的であるはずなのに、なぜこんなに田舎で単純な少年に意図せず夢中になってしまうのか、チガくんは不思議に思う。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

エリート意識の高い副会長・チガは、常に生徒会長の言動を監視しながら、その純粋な力強さと素直さに次第に惹かれていく。自分は理性的で都会的な人間のはずなのに、なぜかこの田舎っぽくて単純な会長から目が離せない——。相反する二人の間で生まれる、甘くもどかしいBL恋愛模様を描いたOVA作品。

みどころ・魅力

① 「認めたくない」感情の丁寧な描写

プライドが高くクールなチガが、会長への感情を自分でも理解できないまま翻弄されていく様子が丁寧に描かれています。「なぜこんな相手に」と自問するキャラクターの内面描写が、物語に深みと共感をもたらしています。

② 正反対なキャラクター同士の化学反応

知的で計算高い副会長と、朴訥で真っ直ぐな会長というコントラストが物語の軸。二人の価値観の衝突とゆっくりした距離の縮まり方が、BLラブコメとしての醍醐味を生み出しています。

③ コメディとシリアスのバランス感

生徒会という舞台設定を活かしたコミカルなやりとりの中に、繊細な感情描写が織り交ぜられています。笑いながらもキャラクターたちの関係の変化を自然に追える、OVAならではのテンポのよい構成が魅力です。

キャスト・声優一覧

知賀 泰広
知賀 泰広
メイン
杉田智和
国斉 祐三
国斉 祐三
メイン
鳥海浩輔
阿久 津
阿久 津
サブ
子安武人
近藤武蔵
近藤武蔵
サブ
岸尾だいすけ

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スタッフ

監督川久保圭史
キャラクターデザイン広田知子
音響監督阿部信行

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

配信が一切ない。DVDを買うしかない。2009年のOVAというだけで、すでにハードルが存在している。タイトルだけ見ても何もわからないし、ジャンル欄の「コメディ、ドラマ、ラブコメ」は何の情報にもならない。なのになぜ見たかといえば、杉田智和子安武人が同じ作品にいるという一点に尽きる。この二人が並んでいる時点で「まあ何かあるんだろう」という確信がある。そして実際、見てみると確かに「何か」はあった。生徒会という設定で始まる、予想よりずっと静かな話だった。最初は軽いコメディだと思って流し見していたのに、気づいたら副会長・チガのモノローグに引き込まれていて、2回目を見るころには全然違う作品に見えた。

「賢さ」が通用しない相手に、初めて動揺する話

この作品の核にあるのは、頭のいい人間が「頭でどうにもならない感情」に直面する、その戸惑いだと思う。副会長のチガは自分が知的であることをある程度自覚しているキャラクターで、物事を分析して、論理で整理して、適切に距離を取ることが得意なタイプだ。ところが生徒会長は、そういう回路をまったく持っていない人物として描かれている。田舎育ちで、単純で、裏を読むことをしない。チガからすれば「なぜこの人に惹かれているのかわからない」という状態が続く。

面白いのは、この「わからなさ」をチガ自身がずっとモノローグで説明しようとするところだ。鳥海浩輔が演じる会長・国斉は言葉が少なく、行動で示すタイプで、チガの分析を常に裏切る。杉田智和の声でチガの内面が語られるとき、その若干ソフトな困惑の混じった声色が、キャラクターの「理解しようとしているのに理解できない」状態とぴったり合っている。杉田智和は声域が広い人で、このOVAでは抑えめのトーンを使っているのだが、それがかえってチガの内側の動揺を際立てている。

「単純な田舎の少年に意図せず夢中になってしまう」という状況は、よくある「クール×天真爛漫」の組み合わせに見える。ただそれだけではなく、チガが動揺しているのは「強さ」を前にしたときだ、というのがこの作品の芯だと思う。知識や弁舌ではなく、存在としての強さ。それに直面したとき、「自分は知的だ」という自己認識が盾にならなくなる。その瞬間が、このOVAで最も真剣に描かれているものだと解釈している。

子安武人が演じる阿久津というキャラクターは、あの独特の低音で場の空気を一変させる力がある。物語に緊張感を与える役割として機能していて、チガと会長の関係が「のんびりした日常」で終わらないよう引き締めている。岸尾だいすけの近藤武蔵は、場を和らげるポジションで、コメディのテンポを担う。この4人の声の組み合わせが、30分に満たない尺の中でかなりしっかりした空間を作っている。

特に刺さったシーン

チガが会長のことを頭の中で分析し続けているのに、実際に目の前に来るとその分析が止まってしまう瞬間がある。言葉が出てこなくなる、というより、そもそも言葉を探すのをやめてしまう感じ。杉田智和の演技で、セリフが来る前の一瞬の「間」の取り方が特に印象的だった。本来口の立つキャラクターが黙る、そのタイミングの精度が高い。

鳥海浩輔の国斉は、声のトーンが終始ほぼ変わらないのに、場面によって全然別の重さを持って聞こえるのが面白い。感情を爆発させるのではなく、静かに核心を突いてくるタイプの演技で、2回目に見るとセリフの意味が初見と変わって聞こえる箇所があった。「これ最初から言ってたのか」という気づきがある。短いOVAで何度見ても発見があるのは、脚本と演技のバランスがいい証拠だと思う。

読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 2009年前後のOVA文化に思い入れのある人
  • 杉田智和子安武人鳥海浩輔の演技を声だけで楽しめる人
  • 「動揺している頭のいいキャラクター」が好きな人
  • 派手な展開より、内面モノローグと静かな緊張感が好みの人
  • 短い尺でも繰り返し見て発見する楽しみ方をする人

合わない人

  • 配信で気軽に見たい人(DVDしかない)
  • タイトルから作品のジャンルや内容を把握したい人
  • 派手なコメディ展開や明確なオチを期待する人
  • 30分未満の尺で結論まで出てほしい人

次に見るなら

秘密×戦士ファンタジスタのような「抑制の効いた感情と、それが崩れる瞬間」を描く作品が好きなら、同じく「賢いキャラが予期せず動揺する」構造の作品を探すといい。そういうキャラクター造形が好みの軸にあるなら選択肢は広い。

純情ロマンチカは2008年放映で時代が近く、大人×青年の力関係と内面の揺れを描く点で共通している。こちらは全13話でまとまったストーリーがある分、OVA1本で終わる「生徒会長に忠告」とは密度の使い方が違う。どちらを先に見るかで印象が変わるかもしれない。

仙狐さんのような「一見バランスの崩れた関係」が好きなら、むしろ真逆の方向として、力関係が静かに逆転していく過程を丁寧に描く作品として「生徒会長に忠告」は参照点になる。見てから「あれはこういう話だったのか」と気づくタイプの短編OVAとして。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+

『生徒会長に忠告』は現時点で主要な定額配信サービスでの配信は確認されていません。視聴にはDVDや中古販売などの手段をご検討ください。BLジャンルのOVA作品としてコアなファンに支持されている作品ですので、興味がある方はぜひ入手して観てみてください。

よくある質問

Q. 『生徒会長に忠告』はどこで視聴できますか?
A. 現時点では主要な定額配信サービスでの配信は確認されていません。DVDや中古販売での入手をご検討ください。
Q. どんな人におすすめの作品ですか?
A. BL・ボーイズラブジャンルが好きな方、正反対なキャラクター同士の恋愛描写を楽しみたい方に特におすすめです。コメディ要素もあるので、ラブコメが好きな方にも向いています。
Q. 原作はありますか?
A. 本作は漫画を原作としたOVA作品です。原作漫画も合わせて読むと、キャラクターたちの関係をより深く楽しめます。
Q. OVAは何話構成ですか?
A. 2009年に発売されたOVA作品です。短編ながらもキャラクターの関係性がしっかり描かれており、コンパクトにまとまった内容となっています。

まとめ

『生徒会長に忠告』は現時点で主要な定額配信サービスでの配信は確認されていません。視聴にはDVDや中古販売などの手段をご検討ください。BLジャンルのOVA作品としてコアなファンに支持されている作品ですので、興味がある方はぜひ入手して観てみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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