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手品先輩
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ(短編) |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | LIDENFILMS |
主人公は学校の部活動加入を義務付けられており、仕方なく探していたところ、先輩・手品先輩が部室で奇術の練習をしているのを発見する。しかし手品先輩は極度の舞台恐怖症で、観客の前では失敗ばかり。その滑稽な様子に巻き込まれていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
手品に情熱を注ぐ先輩は、放課後の部室でひとり奇術の練習に励んでいる。ひょんなことから彼女の練習を目撃してしまった後輩は、その独特な雰囲気に引き込まれるように手品部へと入部することに。しかし先輩には致命的な弱点があった。極度の舞台恐怖症のため、人前に立つと緊張のあまりトリックが次々と失敗してしまうのだ。天然で一生懸命な先輩と、そんな彼女に振り回される後輩との、ちょっぴりドキドキなコメディが繰り広げられる。
みどころ・魅力
① 失敗するたびに愛おしい、天然キャラの先輩
真剣なのに毎回盛大にミスしてしまう手品先輩の姿が、シュールな笑いを生み出す。失敗しても懸命に立ち向かう姿はどこかほっこりさせられ、笑えるのに憎めないキャラクター造形がこの作品の最大の魅力だ。
② テンポよく楽しめる5分アニメの完成形
1話5分の短編フォーマットながら、毎回きっちりとオチが決まる構成が秀逸。隙間時間に気軽に見られるうえ、テンポのよいギャグとドキッとするシーンが絶妙に組み合わさっており、サクッと視聴できる。
③ コメディとセクシーが共存する独特の空気感
手品の失敗で思わぬハプニングが起きるシチュエーションコメディとして、笑いとドキドキが同時に楽しめる構成になっている。ギャグとしての笑いとドキッとする瞬間のバランスが絶妙で、独自のジャンルを築いている。
キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 臼井文明 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 池田臨太郎 |
| キャラクターデザイン | 伊藤依織子 |
| 音楽 | はまたけし |
| 美術監督 | 齋藤幸洋 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | アイリス「FANTASTIC ILLUSION」 |
| ED | 鈴木みのり「ダメハダメ」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
2019年夏クールは作品が多くて、正直これは「隙間に見るやつ」として録画リストに入れた。原作マンガをコンビニで立ち読みしたことがあったので、だいたいの雰囲気は知っていた。知っていたつもりだった。
本渡楓の声で先輩が喋った瞬間、「あ、これ想定より3割増しでうるさい」と思った。それが第一印象。良い意味で。失敗するたびにパニックになる先輩のあの声——テンションの上がり方が、アニメキャラとして絶妙にうるさい。コメディで「うるさい」は褒め言葉だ。
2回目に見たとき気づいたのは、主人公(助手)の反応芝居が想像以上に丁寧だということ。ほぼ無言でツッコむポジションなのに、増田俊樹の細かいため息や間の取り方で成立している。短編コメディなのにキャスティングに手を抜いていない、という印象が積み重なった。
失敗を見せ続けることが、この作品の全て
手品先輩は「ヒロインが失敗し続けるアニメ」だと言うと、それで全部説明できてしまう気がする。でも考えてみると、これは相当に難しいバランスの上に乗っている。
失敗コメディは「なぜ笑えるか」が重要だ。失敗が笑えない理由は二つある。ひとつは「かわいそうだから」、もうひとつは「予定調和すぎてつまらないから」。手品先輩はその両方を、短編の尺でギリギリ回避し続けている。
先輩は舞台恐怖症で、観客の前でマジックを失敗する。でも彼女は別に不幸ではない。部活に情熱があって、練習はしている。ただ本番で崩れるだけだ。その「本人は大真面目」という前提があるから、失敗がかわいそうにならずに済む。本渡楓の演技がここで効いていて、パニック声のなかに「それでも諦めていない人間」の質感が乗っている。かわいそうな人の声ではなく、全力で空回りしている人の声だ。
もう一点。この作品のセクシー要素を「おまけ」と見ると読み違える。失敗するたびに先輩の衣装がはだけたり、体のラインが出たりするのは、「失敗した瞬間に別のコンテキストが挿入される」という構造だ。笑いとドキドキが同時に来るから、視聴者の感情処理が一瞬ショートする。その瞬間のズレがコメディとして機能している。下品に流れていないのは、先輩本人が一切それを意識していないからで、ここは作劇として正しい。
「手品先輩は短編枠。それでいい」というのは、本当にそうだと思う。30分で展開する物語ではない。5分で「先輩が失敗して助手が呆れる」という1サイクルを完走する作品だ。その1サイクルの密度が一定以上あれば十分で、この作品はその密度を維持した。それ以上を求める必要はないし、求めるべきでもない。
特に刺さったシーン
序盤、先輩がトランプを使ったマジックで盛大に失敗して、カードが四方八方に飛ぶシーン。失敗の「規模感」がコメディとして気持ちよかった。本渡楓の「え、あ、ちょっ——」という声の崩れ方が、台本通りというより「本当に困った人間の声」に聞こえて、ここで完全に引き込まれた。
あと、喜多村英梨の咲ちゃんが出てくるシーンは全部好きだ。声のキャラクター密度が高くて、登場するたびに画面の温度が変わる。喜多村英梨が短編コメディでこの役をやっている、という事実が単純に面白い。253本出演歴のある声優が5分枠のサブキャラに全力を出しているのを感じると、妙な満足感がある。
高橋李依の斑さんは、出番が少ない分だけ登場時のインパクトが強い。低めのトーンで淡々と喋る演技が、先輩のうるさいシーンとのコントラストになっていて、構成として機能している。
読んで見たくなったら——『手品先輩』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 帰宅後に5分だけ笑いたい人。それ以上でも以下でもない
- 「全力で空回りするキャラ」が好きな人。先輩は憎めない
- 声優の演技を細かく聴く人。本渡楓と増田俊樹のやりとりは短編としてかなり作り込まれている
- 原作マンガのファン。アニメ化の翻訳として悪くない
合わない人
- キャラクターの成長や関係の変化を期待する人。この作品にそれはない
- セクシー要素にアレルギーがある人。毎話必ずある
- 「短編枠だから」という言い訳を許せない人。完成度の上限が構造的に決まっている作品なので、そこに納得できないと消化不良になる
次に見るなら
干物妹!うまるちゃん——家の中でだらける女の子を見るアニメ、という意味で近い。先輩もうまるちゃんも「外と内でキャラが違いすぎる」タイプではないが、「ひとつのことに全力で空回る人間を愛でる」という視聴体験が似ている。こちらは15分枠なので少し長い。
ぼっち・ざ・ろっく!——舞台恐怖症×本番での崩れ方というテーマが地続きだ。先輩よりずっとシリアスで描写が濃いが、「人前でパフォーマンスすることへの恐怖」を真剣に扱った作品として比べて見ると面白い。同じ「失敗する人間」でも描き方がまったく違う。
天体の方法(そらのメソッド)ではなく、短編つながりでちょびっツ……は違うか。同じ2019年枠で短編コメディが好きなら可愛いだけじゃない式守さん——これは2022年だが、「主人公が振り回される日常コメディ」という構造が手品先輩と重なる。こちらはラブコメ色が強め。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『手品先輩』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで視聴可能だ。いずれも見放題ラインナップに含まれており、各サービスを契約中であればすぐに全話視聴できる。5分アニメなので全話まとめて一気見もしやすく、気軽に楽しめる。
よくある質問
まとめ
『手品先輩』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで視聴可能だ。いずれも見放題ラインナップに含まれており、各サービスを契約中であればすぐに全話視聴できる。5分アニメなので全話まとめて一気見もしやすく、気軽に楽しめる。
