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天使のどろっぷ
| 放送年 | 2013年 |
|---|---|
| フォーマット | スペシャル |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | AIC Frontier |
牡丹一季は、天使が住むという聖アスマリア女学園に入学した。実は天使たちが本当にいて、事故がきっかけでウンという天使が牡丹にハローを食べ物として差し出す。食べた牡丹は奇妙な副作用に見舞われ、定期的にカラフルなキノコを「出産」するようになる。これが天使の生活なのか?
作品概要・あらすじ
あらすじ
牡丹一季は、天使が住むという噂の聖アスマリア女学園に入学する。噂は本当で、校内には本物の天使たちが暮らしていた。ある事故をきっかけに、ウンという天使が自分のハローを食べ物として牡丹に差し出してしまう。口にした牡丹の身体には奇妙な変化が起こり、以来定期的にカラフルなキノコを「出産」するようになってしまった。これが天使たちの日常なのか——天使×男子の珍妙な共同生活を描くファンタジーコメディ。
みどころ・魅力
① 突き抜けた発想のシュールコメディ
「ハローを食べたら定期的にキノコを産む」という、誰も思いつかない設定が最大の武器。ギャグの切り口がとにかく独特で、一般的なハーレムアニメとは一線を画す壊れっぷりが癖になります。短編SPならではのテンポの速さも相まって、最後まで飽きさせません。
② 天使×人間の奇妙な共存関係
天使たちが無邪気なのか無知なのか判断できないキャラクター造形が絶妙です。常識外れの行動を悪意なくやってのける天使たちと、振り回される牡丹のリアクションのギャップが笑いの核。天使モチーフをここまでブッ飛んだ方向に使い切った作品はほかになかなかありません。
③ 一回30分未満で観られる手軽さ
SP作品なのでまとまった視聴時間が不要。「変なアニメを気軽に観たい」というニーズにちょうどよい尺感です。Amazonプライムビデオで追加料金なしに視聴できるため、ハードルを気にせず試せる点も魅力のひとつです。
キャスト・声優一覧










スタッフ
| 監督 | 伊藤浩二 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 奈須一裕 |
| 美術監督 | 杉山祐子 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「天使のどろっぷ」というタイトルだけ見て、なんとなくほのぼの系かと思って再生した。それが最初の失敗だった。
冒頭数分でおおよその方向性を理解し、「ああ、そういう作品か」と脳内分類が完了した。コメディとセクシーとファンタジーを掛け合わせた結果、どこにも属さない奇妙な空間が生まれている。2013年のスペシャル版で尺も短い。なのになぜか2回見た。
2回目で気づいたのは、この作品のおかしさが計算されたものではなく、「このノリが好きな人間が作っている」という手触りがあること。カラフルなキノコを定期的に「出産」する主人公という設定を、いたって真顔でやりきっている。この真顔が効いている。
天使のルールを食べた男が、天使より天使らしくなっていく話
「天使のどろっぷ」は表面上はコメディだが、構造的に面白いのは「ルールを誤って取り込んだ人間がどうなるか」という変換の話として読めること。
うんが差し出したハローは、天使の社会における「律」のようなものだ。それを食べてしまった牡丹は、本来天使だけが経験するはずの現象——カラフルなキノコの出産——を人間として経験することになる。これは異物の侵入というより、規則の誤配信に近い。
そしてこの作品が単なる「変な設定で笑わせる」だけでないとすれば、牡丹がそのキノコの出産を受け入れていく過程にある。普通の感覚なら拒絶するところを、牡丹はどこか順応していく。天使たちの論理に染まっていく、ではなく、「まあそういうものか」と着地する。
五十嵐裕美が演じるうんのキャラクターは、この作品の核心部分を担っている。うんは天使でありながら、言動のどこかに「本人もよくわかっていない」空気がある。声のトーンが妙に正直で、状況の奇妙さを声優が意図的に素直に演じているのか、そもそもそういう役なのか、判断がつかない。それがこの作品の不思議な浮遊感を作り出している。
謎の作品、と一言で言うなら、それはこの浮遊感のことだと思う。ジャンルが定まらない、笑いどころがずれている、でも不快ではない。天使の学園という設定を借りながら、どこにもない場所で起きているような話になっている。
特に刺さったシーン
うんがハローを食べ物として差し出す場面の間の取り方が妙に好きだ。差し出す側が「これは食べ物ですよ」と信じて疑わない顔をしているのに対して、受け取る側も深く考えずに口に入れてしまう。この二人の噛み合っているようで完全にすれ違っているやり取りが、後の「キノコを出産する」という展開の理不尽さの布石になっている。
五十嵐裕美の演技は、この場面で特に「天然なのか計算なのか」の判断を意図的に保留しているように聞こえる。セリフのテンションが一定で、状況が変わっても揺らがない。それがうんというキャラクターの天使らしさでもあり、コメディとして成立する理由でもある。
牡丹がキノコを「出産」した後の周囲のリアクションが淡々としているのも刺さった。もっと大騒ぎしても成立するシーンを、あえて引いた温度感で処理している。ここの選択がこの作品の個性を決めていると思う。
読んで見たくなったら——『天使のどろっぷ』はAmazonプライムビデオで視聴できる(30日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「意味がわからないけど不快ではない」コメディが好きな人
- 短尺・スペシャル版のゆるい空気感を楽しめる人
- 五十嵐裕美の声が好きで、変なキャラクターで聴きたい人
- 設定だけ聞いて「どういうことだ」となったが続きが気になる人
合わない人
- ストーリーの着地点を求める人(着地しない)
- セクシー要素が混入するコメディが苦手な人
- 「面白さの説明ができない作品」を評価できない人
- 30分で完結する気持ち良さを求めている人(そういう完結感はない)
次に見るなら
みるタイツは、シュールな設定を真顔でやりきるショートアニメとして近い空気感がある。タイツが喋って動く、それだけの設定を全力でやっている点で「謎の作品」系譜に連なる。天使のどろっぷの浮遊感が好きなら入りやすい。
天使の3P!は、天使という言葉が入りつつ方向性は全然違うが、「コアな視聴者向けのファンサービス的スペシャル」という文脈で近い。メインシリーズを知っていないと何が起きているかわからない、という構造が似ている。
まかでみ・WAっしょい!は、魔法・学園・コメディ・セクシーの混合で2000年代的なテイストを持つ作品。天使のどろっぷと同じ「ジャンルが定まらないコメディ」に安心感を覚える人には合うかもしれない。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『天使のどろっぷ』はAmazonプライムビデオで視聴できます。プライム会員であれば追加料金なしで楽しめますので、気軽にチェックしてみてください。独特のシュール系ギャグが刺さる方には特におすすめの一作です。