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TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より- OVA
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 2話 |
| 原作 | オリジナル |
第1話は明智小五郎と二十面相の過去に焦点を当て、第2話は小林と花咲が出会う前の少年探偵団を中心に描く。
作品概要・あらすじ
あらすじ
本作は、江戸川乱歩の「少年探偵団」を原作とするTVアニメシリーズ『TRICKSTER』の外伝的OVA作品。第1話では、名探偵・明智小五郎と宿命のライバル・二十面相の若き日々と、二人の関係の起源に迫る。第2話では、小林芳雄と花咲の出会い以前を舞台に、少年探偵団が歩んできた歴史と絆を描く。TVシリーズを補完する2本立てのエピソードとなっている。みどころ・魅力
① 明智×二十面相、宿命の因縁の原点
TVシリーズでは断片的にしか語られなかった、明智小五郎と二十面相の過去が第1話のテーマ。二人がなぜ対立するのか、その感情的な根幹が描かれており、本編をより深く理解できる補完エピソードとなっている。② 少年探偵団の「始まり」を知る第2話
小林と花咲が出会う以前の少年探偵団にスポットを当てた第2話は、メインキャラクターたちの関係性の原点を掘り下げる内容。TVシリーズを見終えてから振り返ると、各キャラクターの行動や言動への解像度が上がる一作。③ 本編ファン向けのディープな掘り下げ
TVシリーズを視聴済みのファンに向けた作りになっており、本編では尺の都合上描ききれなかった背景設定や人間関係が丁寧に補完されている。原作「少年探偵団」への愛着がある視聴者にも刺さる内容となっている。キャスト・声優一覧



スタッフ
| 原案キャラデザ |
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関連作品
アニメ
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
TVシリーズの本放送が始まる直前に出たOVAだと知って、「じゃあ本編見る前に見ておくか」という気持ちで再生した。これが正解だったのかどうか、今でもよくわからない。
第1話冒頭で明智小五郎と二十面相の関係性が匂わされた瞬間、「あ、これは本編ありきの文脈で機能するやつだ」と直感したのに、その時点でまだ本編は存在していなかった。制作側も相当チャレンジングなことをやっているなと思った。2回目に見たのは本編を全部追い終えてからで、そのときとはぜんぜん違う見え方がした。序盤の二十面相の表情とか、明智のセリフのトーンとか、最初は「雰囲気で流してしまった」部分が、ちゃんと意味を持って立ち上がってくる。
「始まり」を描くことの残酷さ——関係性が壊れる前を知ることの重さ
このOVAが描こうとしているのは、単純に言うと「始まりの物語」だ。第1話では明智と二十面相がどのように出会い、どんな関係だったのかが描かれ、第2話では少年探偵団の面々がまだバラバラだった頃、小林と花咲が出会う前の断片が映し出される。
ところが、この「始まり」という素材が本編を見た後だとひどく切実に感じられる。本編での明智と二十面相の関係を知っていれば、OVAで描かれる二人の距離感がどんな意味を持っているか、見ている側は全部わかってしまう。二人には知る由もないのに、こちらだけが「この先どうなるか」を知っている。その非対称性が、ミステリーとかアクションとか以前に、このOVAを成立させている感情の核だと思う。
第2話の少年探偵団の話もそうで、メンバーが「まだ出会っていない」状態を見せることで、後の関係性の重さを逆算させる構造になっている。物語として「始まり」を描くことは、同時に「この先に何かが起きる」という予告でもある。そしてTRICKSTERという作品において、それは必ずしも希望の予告ではない。
本編なしにこのOVAだけ見ると「前日談のスケッチ」程度に見えてしまうのは正直なところで、そこが評価の難しさでもある。OVAとしての完成度より、本編を補完するための存在として機能している。でも、本編を踏まえた上で戻ってくると、ここには「壊れる前の均衡」が丁寧に封じ込められていると気づく。それを作品の欠点と取るか、設計と取るかで、この2エピソードの評価はがらりと変わる。
特に刺さったシーン
第1話、明智と二十面相が対峙する場面で、二人の間の台詞が妙に少ないところがある。説明を省いて沈黙と間で関係性を伝えようとしている演出で、最初に見たときは「尺が短いから省略したのかな」と思っていた。2回目で気づいたのは、あの沈黙が「まだ言葉にしなくていい関係性」の表現だということだ。本編を通るとわかるのだが、この二人はその後、沈黙ではなく言葉で激しくぶつかることになる。言葉が不要だった時期を、あえてセリフなしで映している。
声優の演技でいうと、明智役の細谷佳正さんが抑制のきいたトーンを徹底していて、感情を出さないことで逆に内側の密度が伝わってくる。ここで派手に感情を乗せてしまったら、この話は全部壊れていた。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- TVシリーズ「TRICKSTER」を全話見た上で、本編の背景をもっと掘り下げたい人
- キャラクターの「出会い前」「壊れる前」の関係性を描いた話が好きな人
- 江戸川乱歩の少年探偵団をベースにした現代アレンジに興味がある人
- 本編を一度終えてから「あの関係はどこから来たのか」を確認したくなるタイプの視聴者
合わない人
- TVシリーズ未視聴で、これ単体で完結した話を期待している人
- OVAにアクションや謎解きの密度を求めている人
- 前日談・補完系より本筋一本集中したい人
- 現在どこにも配信がなく、手に入れる手段が限られるため、アクセスのハードルを気にする人
次に見るなら
「壊れる前の関係性」という構造が刺さったなら、UN-GOは同じ空気を持っている。敗戦後の近未来日本を舞台にした探偵もので、探偵と依頼人の間にある非対称な信頼と疑惑が積み重なっていく。ミステリーより人間関係の構造を見る作品として、TRICKSTERと相性がいい。
江戸川乱歩という原作者つながりでいくなら、乱歩奇譚 Game of Laplaceも選択肢に入る。こちらは明智小五郎と小林芳雄を現代に置き直した解釈で、ダークな演出と原作の雰囲気を独自にアレンジしている。TRICKSTERと同じキャラクター名でありながら全く異なる解釈を見比べると、どちらの「明智」が自分に刺さるかが見えてくる。
前日談OVAという形式が気に入ったなら、機動戦士ガンダム THE ORIGINシリーズが構造として近い。本編を前提にしながら、「始まり」を丁寧に掘り起こすことで本編の重さを逆算させる。スケールは全然違うが、「先を知っているから刺さる」という体験の質は共通している。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より- OVA』は、現在確認できる主要な動画配信サービスでの配信情報はありません。視聴を希望する場合は、DVDやBlu-rayなどのパッケージメディアをご確認ください。TVシリーズと合わせて楽しめる作品ですので、ソフト版での視聴もあわせて検討してみてください。

