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To LOVEる -とらぶる-
| 放送年 | 2008年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 26話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Xebec |
リト結城は恋愛に不運で、片思いの相手への告白は何度も失敗していた。またも告白が失敗し、風呂で落ち込むリト。すると、尖った尾を持つ全裸の少女がテレポートして浴槽に現れる。運が向いてきたかと思われたが、その少女は宇宙人で、彼は彼女との問題に巻き込まれることになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
恋愛に不器用な高校生・結城リトは、ずっと片思いしている幼なじみの沢田モモに告白しようとするも、またしても失敗してしまう。落ち込んで自宅の風呂に浸かっていると、突如として尖った尻尾を持つ全裸の少女が浴槽に転送されてきた。彼女の名はラブ・ディバーン。宇宙最大の王国・デビルークの第一王女だった。政略結婚から逃れるために地球へ逃亡してきたラブは、ひょんなことからリトと婚約状態に。地球の平和を守るため、否応なしに宇宙規模のトラブルへ巻き込まれていくリトの日常が幕を開ける。みどころ・魅力
① ハプニング全開のドタバタラブコメ
リトが次々と”偶然の事故”に巻き込まれる黄金パターンが本作の核心。宇宙人の王女との同居、個性豊かなヒロインたちとの騒動が毎話怒涛の勢いで展開される。シュールな笑いと甘酸っぱい場面が絶妙に混在し、先の読めない展開がクセになる。② 個性爆発のキャラクター群像
お嬢様ヒロインの春菜、天才発明家の美柑、無表情で強力な宇宙人刺客・ザスティンなど、登場するたびに物語を引っかき回すキャラが勢揃い。それぞれの思惑が絡み合い、単純な三角関係にとどまらない複雑な人間関係が楽しめる。③ SF設定×学園コメディの融合
宇宙船・テレポート・異星人の超技術が日常的な学園生活に乱入する設定の妙が見どころ。宇宙最強の王女が地球の学校に通うというギャップから生まれるドタバタが絶えず、SF好きからラブコメファンまで幅広く楽しめる構成になっている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 加戸誉夫 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | 矢吹健太朗 |
| キャラクターデザイン | 岡勇一 |
| 音楽 | 渡辺剛 |
| 美術監督 | 渡辺佳人 |
| 音響監督 | 三間雅文 |
| OP | タイム「forever we can make it!」 |
| ED | アンナ「ラッキーチューン」 |
| ED | アンナ「kissの行方」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
2008年当時、深夜アニメとしてはかなりギリギリのラインを攻めていて、「これ地上波でやっていいの?」という感想を持ちながら見始めたのを覚えている。正直なところ、最初は「ハーレムもの、またか」という疲れ気味の目線で見ていた。風呂に全裸の宇宙人が降ってくるという導入に、「ああこういう話ね」と分かった気になっていた。
ところが2回目に通して見たとき、気づいたのは渡辺明乃が演じるリトの声の作り方だった。ヘタレに見えて、声の根っこにまじめさがある。チャラい行動原理ではなく、単純に状況に飲み込まれている人間の戸惑いが乗っていて、それが物語を成立させていた。ハーレムの王様、という言葉はある意味正確で、ある意味まったく違う。
好意を受け取れない男の話——ハーレムという名の逃げ場のなさ
表面を見ると、これは「モテる男の都合のいい話」に見える。宇宙人が降ってきて婚約者になって、クラスの美少女たちも好意を向けてくる。絵として描かれることは確かにそういうことだ。
ただ、2回目・3回目と見ていくと、結城リトというキャラクターの奇妙さが浮かんでくる。彼はずっと、片思いの相手・春菜への告白に失敗し続けている。何度機会があっても言えない。これだけ異常事態に巻き込まれても、本当に伝えたい言葉だけが出てこない。
ララ(戸松遥)は圧倒的なエネルギーと無邪気さでリトの日常に入り込んでくる。あの声のトーン——邪気のない高揚感、まっすぐなかわいがり方——が、リトとの非対称性をよく出している。ララは相手がどんな状況でも臆さない。一方でリトは、感情を言語化することが根本的に苦手な人間として描かれている。
村雨静(能登麻美子)の静かな佇まいや、天条院沙姫(川澄綾子)の気位の高さは、それぞれ「距離の取り方」が違うキャラクターとして機能している。能登麻美子はああいう役を演じるとき、感情の奥行きを台詞の少なさで表現するのが上手い。川澄綾子の沙姫は、ツンデレという言葉が出てくる前の「ツンデレ」の感触があって、声の硬さの中に崩れる瞬間がきちんとある。
結局このアニメが描いているのは、選ばれ続けているのに選べない男の話だと思う。ハーレムというフォーマットは、実は「好意を受け取る能力がない人間を極限状態に置いたらどうなるか」という実験装置に近い。笑いとして消費されながら、その裏に「コミュニケーションの不全」が静かに走っている。深読みしすぎかもしれないが、何度見ても同じ印象になるので、おそらく構造として入っている。
特に刺さったシーン
序盤、ララが初めてリトの家に現れた直後の混乱が一段落して、それでも「なぜかここにいる」状態が続くあたりの間が好きだった。非常事態への慣れ方が早すぎるリトの家族描写も含めて、「ファンタジーの着地点」として機能している。
もうひとつ、中盤で春菜との関係が少し動くシーン。戸松遥のララと渡辺明乃のリトが掛け合うシーンは感情的な落差がくっきりしているのだが、春菜絡みになったときのリトの声の静けさが、ああ、この人は本当はここが本丸なんだと改めて分かる。ハーレムのにぎやかさが引き立てているのは、その中心にある一点の静けさだった。思わずそこで一時停止して、もう一度再生した。
読んで見たくなったら——『To LOVEる -とらぶる-』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ハーレムラブコメのフォーマットを「分かった上で楽しむ」人。様式美として愛せるかどうかが分岐点になる
- 声優陣の芝居の細かい部分に興味がある人。戸松遥・能登麻美子・川澄綾子それぞれの役の作り方が面白い
- 2000年代後半の深夜アニメの空気感に郷愁がある人
- コメディとしての疾走感を求めている人。テンポは良い
合わない人
- 主人公のヘタレ具合にストレスを感じるタイプ。リトは最後まで主体的に動かないので、それが苦手だと全話がきつくなる
- サービスシーン主体の構成に抵抗がある人。物語の芯は別のところにあるが、映像の密度は確実に偏っている
- 「ちゃんと恋愛が進む話」を期待して見ると肩透かしを食らう。進みそうで進まない、がほぼ全編続く
次に見るなら
ハヤテのごとく!は、同時期に放送されたハーレムラブコメの筆頭。主人公の不運と女の子たちに囲まれる構図はTo LOVEるに近く、ギャグのテンポも似た感触がある。こちらは執事という設定が入る分、関係性の変化に別の面白さがある。
ロザリオとバンパイアは、宇宙ではなく異種族との共存という軸を持つハーレムもの。2008年という同時代の空気と、「人間の男の子が異質な存在に選ばれる」という構図がよく似ている。こちらもサービス要素は強め。
めぞん一刻は時代が大きく違うが、「好意を受け取れない男」というテーマに正面から向き合っている点でTo LOVEるの裏側にある作品として見ると面白い。こちらはコメディの皮をかぶった純粋な恋愛の話で、進まなさに意味がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『To LOVEる -とらぶる-』は現在、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・Huluの主要4サービスで配信中です。サブスク加入者であればすぐに視聴できる環境が整っています。お気に入りのサービスからそのままシリーズに入れます。
