Fate/stay night[Heaven’s Feel] ⅠⅠ.lost butterfly

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2019Fate/stay night[Heaven's Feel] ⅠⅠ.lost butterfly

Fate/stay night[Heaven’s Feel] ⅠⅠ.lost butterfly

★ 4.2 / 5.0アクションファンタジーサイコロジカルラブコメ超自然スリラー
放送年2019年
フォーマット劇場版
話数1話
原作ビジュアルノベル
制作ufotable

士郎は桜を守ると決意した。聖杯戦争に参加した臓硯が真のアサシンを召喚したことで、事態は悪化していく。桜を裏切らず守ることを誓う士郎だったが、彼女を巡る運命は複雑に絡み合っていく。士郎は自らの選択を貫き、桜との絆を守るため戦い続ける。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

聖杯戦争が佳境を迎えるなか、衛宮士郎は桜を守り抜くことを誓う。しかし間桐臓硯が真のアサシンを召喚し、戦局は一変。魔術師としての道ではなく、桜のそばに在り続けることを選んだ士郎。彼女が抱える深い闇と痛みに触れながら、ふたりの絆はより深く結ばれていく。桜ルートの核心へと踏み込む、感情と暗闘が交錯するシリーズ第二章。

みどころ・魅力

① 桜と士郎の「守る」という選択の重さ

正義の味方を目指してきた士郎が、自分だけのために誰かを守ると決意する転換点がこの作品の核心。凛や衛宮邸の日常との対比も鮮烈で、士郎の葛藤と覚悟が丁寧に描かれ、感情移入の深さが一作目とは段違いに増している。

② ufotable渾身のアクションと光の演出

バーサーカーやトゥルーアサシンとの戦闘シーンは圧巻のクオリティ。暗闇と赤・紫の光を巧みに使った映像美は劇場スクリーン映えが抜群で、作画のリッチさとスピード感が共存するバトルは必見。音楽・梶浦由記のスコアとの相乗効果も高い。

③ 桜というヒロインの新たな側面

一作目では穏やかな背景キャラだった桜が、本作では彼女自身の苦しみ・欲求・闇が前景化する。清楚さと危うさが同居するキャラクター描写は原作ファンの期待を超えるレベルで、声優・下屋則子の演技も感情の振れ幅を遺憾なく伝える。

キャスト・声優一覧

衛宮士郎
衛宮士郎
メイン
杉山紀彰
間桐桜
間桐桜
メイン
下屋則子
遠坂凛
遠坂凛
メイン
植田佳奈
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
メイン
門脇舞以
アルトリア・ペンドラゴン
アルトリア・ペンドラゴン
サブ
川澄綾子
間桐慎二
間桐慎二
サブ
神谷浩史
メドゥーサ
メドゥーサ
サブ
浅川悠
ヘラクレス
ヘラクレス
サブ
西前忠久
藤村大河
藤村大河
サブ
伊藤美紀
伊藤美紀
言峰綺礼
言峰綺礼
サブ
中田譲治
アーチャー
アーチャー
サブ
諏訪部順一
ギルガメッシュ
ギルガメッシュ
サブ
関智一

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スタッフ

監督須藤友徳
原作奈須きのこ
原案キャラデザ竹内友崇
キャラクターデザイン田畑壽之、須藤友徳、碇谷敦
音楽梶浦由記
美術監督衛藤功二
音響監督近藤光
EDエイマー「I beg you」

関連作品

アニメ

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

Heaven’s Feelの1作目を映画館で見た流れで、そのまま2作目も劇場に行った。正直なところ、前作の終わり方があまりにも「ここからが本番」という顔をしていたので、間を置く気になれなかった。

最初に見たときの印象は、とにかく絵が違うということだった。ufotableの映像はテレビ版のときから「きれいだな」とは思っていたが、この作品で何かが変わった、というより、振り切れた。動かすことへの執着というか、一枚一枚の密度が普通じゃない。2回目に見て気づいたのは、派手なアクションより、日常のカットの丁寧さだった。桜が台所に立っている場面、士郎が目を覚ます場面——そういうところに時間をかけているから、後半の破壊の重さが全然違って見えてくる。

「正しい選択」を捨てることでしか、届かない場所がある

Fate/stay nightという作品全体を通して、衛宮士郎という人間は「正義の味方になりたい」という歪んだ理想を背負って生きている。セイバーのルートでも、凛のルートでも、そのテーマは根底に流れている。だがHeaven’s Feelだけが、その理想を真正面から壊しにくる。

lost butterflyで士郎がやっていることは、客観的に見ればほとんど間違いだ。聖杯戦争に勝つための合理的な判断を次々と放棄し、間桐桜一人を守ることだけに執着していく。遠坂凛との決裂も、ライダーを切り捨てない選択も、正論で言えば反論できない。でも、この作品が恐ろしいのは、それでも士郎の選択が「美しく見える」ように作られているところだと思う。

神谷浩史が演じる間桐慎二は、このルートで別の意味を持ち始める。これまで嫌な役割を引き受け続けてきたキャラクターが、ここで少しだけ人間に戻ってくる瞬間がある。神谷さんの演技は、そのわずかな変化をセリフの外で拾っていて、1回目は気づかなかった。2回目でようやく「ああ、こう読んでいたのか」となった。

川澄綾子がセイバーオルタとして再登場するくだりは、声の仕事として相当に特殊だと思う。同じ声で、まったく別の存在を作ってきた。セイバーを何年も演じてきた重さが、逆にオルタの異質さを引き立てている。あの低く平坦なトーンは、単に悪役として暗くした演技ではなく、「何かを失った後に残るもの」として機能していた。

植田佳奈の凛も、このパートで明確に変わる。シリアスな役を担うことへの覚悟みたいなものが声に出ていて、3ルートで一番感情の振り幅が大きいのがHeaven’s Feelの凛だと思う。

この作品は「誰かを選ぶこと」の話だ。全員を救う英雄を諦めて、一人のために動く人間になること。それが正しいかどうかは問わない。ただ描くだけで、答えは出さない。その潔さが、3部作の中盤として機能しながら、独立した作品としても成立している理由だと思う。

特に刺さったシーン

ライダー対真アサシンの戦闘は、この作品の中でもとりわけ異様な密度がある。普段は脇に回ることが多いライダーを、この尺でここまで動かすという判断自体が信頼の表れだと思うし、実際見ていてスクリーンに前のめりになった。音楽の入り方も含めて、この作品の中で一番「映画を見ている」という感覚があったのはここだった。

それとは別に、士郎と桜の静かなシーンの方が後を引く。派手な演出ではないぶん、梶浦由記の音楽が何をやっているかよく聞こえる。2回目に見たとき、BGMの展開が台詞より少しだけ先に感情を動かそうとしていることに気づいて、そこから音ばかり追うようになってしまった。

諏訪部順一のアーチャーは出番が短くなっていくが、その短さの中に凛との関係の変化が全部詰まっている。言葉数が少ないほど諏訪部さんの演技は効いてくる、というのはこのルートで確信した。

読んで見たくなったら——『Fate/stay night[Heaven’s Feel] ⅠⅠ.lost butterfly』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • Fate/stay nightを複数ルート通ってきた人。このルートの重さは文脈があってこそ伝わる
  • ufotableの作画をそれ自体として味わいたい人。ストーリーより映像体験を求めても損はしない
  • 「正しくない選択をする主人公」を肯定できる人
  • 梶浦由記のスコアを映画館サイズの音響で聴いてみたかった人(今となっては配信だが)

合わない人

  • Fateシリーズを今作から見始めようとしている人。単体では文脈が半分しか機能しない
  • 前作(presage flower)を見ていない人。この作品は1作目の続きとして設計されている
  • 後味のいい着地を求めている人。中盤作なので当然だが、終わり方は「続きを見ろ」以外の何物でもない
  • 桜というキャラクターに最初から共感できない人には、この作品全体がきつい

次に見るなら

劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel] III.spring song(dアニメストア・Netflix配信中)——当然だが、これを見ないと終わらない。lost butterflyで積み上げたものへの回答が全部ここにある。3作通して初めて1本の映画として機能する設計なので、間を開けずに続けることを勧める。

Fate/Zero(配信状況は各サービスで要確認)——同じ聖杯戦争の前の世代を描いた作品。Heaven’s Feelで「なぜこんなことになっているのか」という疑問が生まれた人に。虚淵玄の脚本で、こちらはより乾いた方向へ振り切っている。関智一のギルガメッシュが、ここでは全編にわたって好き放題やっているので、出演作374本の蓄積をこれでもかと見ることができる。

鬼滅の刃(テレビアニメ・劇場版)(各配信サービスで展開中)——ufotableの仕事を続けて見たい人向け。Heaven’s Feelの映像体験が「作画でここまでできるのか」という驚きだったなら、鬼滅でそれが週単位で続く異常さを味わえる。テーマ的な近さより、制作スタジオの仕事として続けて見る価値がある。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+
『Fate/stay night[Heaven’s Feel] II.lost butterfly』は、dアニメストアおよびNetflixで視聴可能です。シリーズ三部作の第二章にあたる本作は、一作目から続けて視聴することでより深く楽しめます。桜ルートの核心に迫る濃密な展開を、ぜひ高品質な映像でお楽しみください。

よくある質問

Q. 前作を見ていないと楽しめませんか?
A. 第一章「presage flower」を先に見ることを強くおすすめします。本作は前作の続きとして始まるため、キャラクター関係や聖杯戦争の経緯を把握していないと、物語の核心部分が伝わりにくくなります。
Q. Fate/stay nightのゲームをやっていない人でも楽しめますか?
A. 三部作の映画だけでも十分楽しめる構成になっています。ただ、原作ゲームの「桜ルート(Heaven’s Feel)」を知っているとセリフや演出の意味がより深く刺さるため、原作経験者にはとくに刺さる一本です。
Q. どこで視聴できますか?
A. dアニメストアおよびNetflixで配信中です。三部作すべてが同サービスで視聴可能なので、まとめて一気見する環境が整っています。
Q. 子どもと一緒に見ても大丈夫ですか?
A. 本作はサイコロジカル・暴力描写・精神的に重いテーマを含む劇場作品です。年齢制限の記載はありませんが、暗く激しい内容のためお子さんとの視聴は内容を事前に確認してから判断されることをおすすめします。

まとめ

『Fate/stay night[Heaven’s Feel] II.lost butterfly』は、dアニメストアおよびNetflixで視聴可能です。シリーズ三部作の第二章にあたる本作は、一作目から続けて視聴することでより深く楽しめます。桜ルートの核心に迫る濃密な展開を、ぜひ高品質な映像でお楽しみください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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