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プロメア
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | TRIGGER |
炎を操る突然変異種バーニッシュの出現から30年。彼らは世界の半分を火で破壊した。新たに現れた過激派バーニッシュ集団「マッドバーニッシュ」に対抗するため、消防レスキュー隊に入隊したガロ・テーモスと、その指導者リオ・フォティアの壮大な戦いが幕を開ける。
作品概要・あらすじ
あらすじ
炎を操る突然変異種「バーニッシュ」が出現してから30年。彼らによる大火災で世界の半分が失われた時代、消防レスキュー隊「バーニングレスキュー」に入隊した熱血隊員・ガロ・テーモスは、新たに台頭した過激派バーニッシュ集団「マッドバーニッシュ」の指導者リオ・フォティアと激突する。炎と氷の力がぶつかり合う中、二人の宿命が世界の真実へと繋がっていく。みどころ・魅力
① TRIGGER×中島かずき、圧倒的ビジュアルの爆発力
アニメスタジオTRIGGERと脚本家・中島かずきが組んだオリジナル劇場作品。幾何学模様と原色を組み合わせたグラフィカルなビジュアルは唯一無二で、炎と氷が激突するアクションシーンは劇場スクリーンを想定した迫力に満ちている。② ガロとリオ、相容れない二人の信念がぶつかるドラマ
正義を信じて疑わないガロと、ある使命を背負うリオ。単純な善悪では語れない両者の対立と共鳴が物語の核心をなす。熱量のぶつかり合いを通じて、次第に明らかになる世界の構造は見応え十分。③ 澤野弘之×hiroko tannakaによるハイテンションサウンド
音楽を手がけた澤野弘之と、ボーカル曲を担当したhiroko tannakaの楽曲群が映像と完全に一体化。特にクライマックスの演出は音楽と映像が相乗効果を発揮し、テンションが一気に最高潮に達する。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 今石洋之 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | コヤマシゲト |
| 美術監督 | 久保友孝 |
| ED | スーパーフライ「覚醒」 |
| ED | スーパーフライ「氷に閉じ込めて」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
公開当時、「TRIGGERの劇場版」というだけで行くと決めていた。グレンラガン・キルラキル系譜のスタジオが、劇場スクリーンでフルスロットルをやるという情報だけで十分だった。
で、実際に観て最初に思ったのは——「絵がうるさい」だった。褒め言葉として言っている。画面のどこを切り取っても情報量が多くて、色が濃くて、動きが暑苦しい。幾何学的な炎のデザイン、スーパーロボット的なポーズ、あの配色。通常の映画的な「落ち着き」を意図的にゼロにしているような密度で、目が疲れる前に興奮してしまう。
2回目を映画館で観て気づいたのは、その「うるさい」画面が実はかなり計算されているということで、炎の形が感情の状態と連動していたり、色温度でキャラクターの立場が分かるように設計されていたりする。視覚情報が多すぎて1回では全部拾えない、という体験は劇場向きだと思う。
「燃やす側」と「消す側」が同じ炎を持っていたという話
プロメアを「熱血ロボットアクション」として消費するのは簡単だし、実際そういう楽しみ方もできる。ガロは叫ぶし殴るし、クライマックスは文字通り地球規模のスケールになる。その部分は完璧に機能している。
ただ、この映画がちゃんと怖いのは、「正しいことをしている」と信じている側が、実は抑圧の構造を支えているという話をかなり正面から描いているところだ。ガロ・テーモスは消防レスキュー隊員として「バーニッシュから市民を守る」ために戦う。本人は本気でそれが正義だと思っている。30年間の「バーニッシュ=脅威」という物語を疑わずに生きてきた人間として、これは自然な状態だ。
問題は、その「正義」が誰かの差別と搾取の上に乗っかっていたという事実で——この構造、現実にも似た形がいくつも浮かんでくる。マイノリティを「危険な存在」として管理する側の論理、それを善意で補強する人々、そして当事者が声を上げたとき「過激派」として排除されるメカニズム。プロメアは109分でそれをやりきる。
リオ・フォティアというキャラクターの設計が特に効いていて、序盤は完全に「テロリストの首領」として登場する。マッドバーニッシュのリーダーとして暴力的に見える行動を取る。でもその行動の背景を知ると、「ほかに何ができたんですか」という話になる。小清水亜美さんが演じるエリス・アルデビットが終盤で示す判断も、その「選択肢のなさ」の文脈で読むとまた違う重みになる。
結局のところ、「炎を操る」というのはこの映画では外見の話ではなく、「存在を消されそうになっても燃えることをやめない」という話として機能している。ガロがそれを理解してからの展開が全部乗ってくるのは、そのテーマが骨格にちゃんと通っているからだと思う。
特に刺さったシーン
中盤、ガロとリオが対峙する場面で、ガロが初めて「自分が信じていたものが違ったかもしれない」という顔をする瞬間がある。台詞ではなく表情と間だけで処理されていて、そこの作画の密度が異様に高い。あの一点だけで、この映画がちゃんと「人間の話」をしていることが伝わる。
音響面では、劇場で聴くヒルクライムとSawanoの楽曲が完全に映像と一体化していて、特にクライマックスに向かう加速感は家の画面では再現できない類のものだった。低音の処理が特に顕著で、炎が「炎に聞こえる」。
声優の話をすると、吉野裕行さんのレミー・プグーナと檜山修之さんのゲーラのやりとりが毎回好きで、この二人が場面に出てくるだけで空気が変わる。シリアスなトーンを壊さないままコミカルな役割を担うバランスが絶妙で、ベテランの仕事だと思う。稲田徹さんのバリス・トラスも、登場時間は短いながら存在感の置き方が巧くて、後で思い返すと「あのシーンに必要だった」と気づく。
佐倉綾音さんのアイナ・アルデビットは、終盤の判断を下すシーンで声のトーンがわずかに変わる瞬間があって、2回目で聴いてはっきり分かった。そこに至るまでの感情の積み重ねが、あの一点に収束している。
読んで見たくなったら——『プロメア』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さると思う人
- TRIGGERの過去作(キルラキル・グレンラガン)が好きで、あのテンションを劇場スケールで体験したい人
- スーパーロボット的な「叫んで殴る」カタルシスを求めている人
- 絵の情報量が多いほど燃える人。画面が「うるさい」ことをポジティブに受け取れる人
- 差別・排除の構造をSFの文脈で読み解くのが好きな人
- 109分という尺の短さを「詰め込み」ではなく「密度」として捉えられる人
合わないかもしれない人
- キャラクターの掘り下げに時間をかけてほしいタイプ。この映画はテンポが速く、感情の説明より演出で押し切る場面が多い
- 映像のトーンが落ち着いていないと集中できない人。色と動きの密度が一定以上あり続ける
- 伏線を丁寧に回収するタイプの脚本を好む人。プロメアはそれより体感重視の構成をとっている
次に見るなら
キルラキル(2013年・TRIGGER)
同スタジオの代表作で、プロメアと同じ監督・今石洋之の作品。「制服」という支配構造とそれへの反逆を描く構図はプロメアと地続きで、こちらはTV全24話でキャラクターをより深く掘り下げている。プロメアで「絵がうるさくて最高」と思ったなら先にこれを観ておくべきだったとなる。
グレンラガン(2007年・GAINAX)
今石洋之監督の原点。「掘り進んで、突き抜けて、宇宙規模になる」という話の構造はプロメアと共鳴している。27話あるが、この作品なしにプロメアの熱量の文脈は半分しかわからない、という感覚がある。
BNA ビー・エヌ・エー(2020年・TRIGGER)
プロメアの翌年にTRIGGERが作ったNetflixオリジナル。「人間社会の中のマイノリティ」という主題はプロメアと明確に重なり、獣人差別という形でより直接的に描かれている。絵柄も似ており、プロメアが好きな人の次の一本として機能する。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『プロメア』はU-NEXTおよびDMM TVで現在配信中です。どちらのサービスでも視聴可能なので、加入済みのサービスからすぐに楽しめます。TRIGGER作品ならではの圧倒的なビジュアルと熱量を、ぜひ映像で体感してみてください。


