B: The Beginning

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2018B: The Beginning

B: The Beginning

★ 3.5 / 5.0アクションミステリーサイコロジカル超自然スリラー
放送年2018年
フォーマットONA
話数12話
原作オリジナル
制作Production I.G

高度な技術で動く世界、群島国家クレモナで犯罪とアクションが展開する。主人公のコク、王立警察機関RISの伝説的捜査官キース、謎の犯罪組織。連続殺人鬼キラーBと一連の犯罪に襲われた要塞都市を、多くのキャラクターが駆け巡る。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

高度なテクノロジーが発展した群島国家クレモナ。この国を恐怖に陥れる連続殺人鬼「キラーB」の出現を契機に、王立警察機関RISの伝説的捜査官キース・フリックが捜査に復帰する。しかしその裏には、謎の犯罪組織と、人知を超えた能力を持つ青年コクの存在が絡み合っていた。複数の視点が交錯しながら、都市の闇に潜む真実が少しずつ明かされていく。

みどころ・魅力

① 二つの物語が絡み合うサスペンス構造

天才捜査官キースによる緻密な犯罪捜査と、超自然的な力を持つコクの行動が並行して描かれ、やがて一点に収束していく構成が見事。どちらのラインにも見応えがあり、謎が謎を呼ぶ展開で一気見必至のサスペンスが続く。

② Production I.Gが描く圧倒的なアクション演出

アニメーション制作をProduction I.Gが担当し、スタイリッシュかつ迫力あるアクションシーンを実現。特にコクが能力を解放する場面の映像表現は、ダークで美麗な世界観と相まって高い没入感をもたらす。

③ 重層的な世界観と張り巡らされた伏線

犯罪都市クレモナを舞台に、組織の陰謀・人体実験・超常現象が複雑に絡み合う設定は、SF・ミステリー・アクションを同時に楽しめる贅沢な構成。各キャラクターの背景が少しずつ開示される展開が、視聴者の考察欲を刺激する。

キャスト・声優一覧

キース・風間・フリック
キース・風間・フリック
メイン
平田広明
皆月
皆月
メイン
石川界人
黒羽
黒羽
メイン
梶裕貴
メイン
瀬戸麻沙美
ユナ
ユナ
サブ
佐藤聡美
サブ
稲葉実
ジャン・アンリ・リシャール
ジャン・アンリ・リシャール
サブ
後藤敦
ヒース風間フリック
ヒース風間フリック
サブ
イザナミ
イザナミ
サブ
斎賀みつき
カムイ
カムイ
サブ
中井和哉
タケル
タケル
サブ
亀田望美
サブ
豊永利行

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スタッフ

監督中澤一登、山川吉樹
シリーズ構成石田勝也
キャラクターデザイン中澤一登
音楽池頼広
美術監督田中孝典
音響監督長崎行男
EDMarty Friedman feat. Jean-Ken Johnny, KenKen「The Perfect World」

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トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

ED

感想・評価

最初に見たとき——「いつか見る」リストで2年眠っていた作品

Netflixに追加したのはおそらく2018年か2019年ごろで、そのまま放置していた。理由は特にない。ただ、あの独特のサムネイル——翼のある何かと、ノワール風の都市夜景が重なった画面——が、なんとなく「気合いを入れて見なければいけない作品」感を漂わせていて、軽い気持ちでは再生ボタンを押せなかった。

実際に見始めたのは深夜で、「1話だけ」のつもりだった。60分経って気づいたら2話まで終わっていて、3話目の冒頭でようやく「あ、これはそういう作品か」と輪郭がつかめてきた。Netflixオリジナルの劇場クオリティに近い作画と、2レーンで同時進行する物語構造——刑事ドラマと超常アクション——を最初は行き来するのに少し体力を使う。2周目になると、1周目に見えていなかった細部の伏線が見えてきて、むしろそっちの方が楽しかった。

怪物になることで人間に戻れるか——記憶と復讐が引き裂くアイデンティティの話

この作品を単純なサイコスリラーとして見ていると、途中で何かがずれる感覚がある。キラーBが連続殺人鬼として描かれつつ、物語の焦点は「誰が犯人か」よりも「この存在は何者なのか」に移っていくからだ。

黒羽——梶裕貴が声を当てているキャラクターだが、彼の演じ方が絶妙で、普段の静かな青年と戦闘状態の別人格を、声のトーンの低さだけで切り替えてくる。セリフの量が多いシーンより、ほとんど無言で動くシーンの方が情報量が多い、という逆転現象が起きている——これは梶裕貴がこのキャラクターをどう解釈したか、という問題でもあると思う。

作品が描こうとしているのは復讐の話ではなく、「記憶によって定義される存在」の話だと読んだ。黒羽が何をしているのか、なぜそれをしているのかは、彼が何を失ったかと切り離せない。人は失ったものの大きさによって形が変わる、というのがこの作品の底にある命題で、それが超常的な設定に乗っかることで、通常の刑事ドラマでは描けない純度で提示されている。

一方で、捜査官のキースが物語のもう一本の軸として機能している。彼は「謎を解く側」として登場するが、実際には彼自身も記憶と過去の喪失によって動いている人物で、追う側と追われる側が鏡像関係にある構造は、2周目に改めて確認するとかなり意図的に設計されていることがわかる。RIS(王立警察機関)という組織の中で皆月を演じる石川界人の、あの少し掴みどころのない喋り方が、組織の中の「普通の人間」感を出すのに一役買っている。

怪物的な力を手にした者が、それを使うことで人間としての核心——感情、記憶、愛着——を保とうとする、というテーマは、言葉にするとよくあるように聞こえる。ただ、この作品がそれを「暗殺者の倫理」や「正義とは何か」という方向に展開させず、もっと個人的な、ほとんどプライベートな喪失の話として着地させようとしているところに、Netflixオリジナルならではの作り手の裁量が感じられる。TVシリーズだったらこの尺と密度では作れなかっただろう、とは思う。

特に刺さったシーン

中盤以降、黒羽の過去が断片的に明かされていく一連のシーン群。最初に見たとき、あの情報の出し方が速くて少し追いきれなかった部分があったのだが、2回目で改めて見ると、意図的に「全部は見せない」構成になっていることに気づく。視聴者に謎として保持させながら、感情だけを先に流し込む順序。こういう設計は、作画がそれを支えていないと機能しないのだが、Netflixが制作費をかけていることが伝わる動きの質で、特に夜景の中のアクションシーンは止め絵でも十分な密度がある。

斎賀みつきが演じるイザナミの登場シーンは、別の意味で忘れられない。あの声の使い方——低くフラットで、感情の起伏を意図的に削ぎ落とした喋り——が、キャラクターの「人間ではないもの」感を音だけで作り出していて、演技として面白かった。中井和哉のカムイも同様で、声の圧力そのものがキャラクターの存在感になっている。

読んで見たくなったら——『B: The Beginning』はNetflixで視聴できる。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 2レーンの物語が収束していくタイプの構成が好きな人(1話完結より長尺の謎解きが好きな人)
  • 超常設定を「世界観の味付け」として使うミステリーが好きな人
  • 作画品質とBGMの密度に投資している作品を求めている人
  • 梶裕貴石川界人のキャリアを追っている人
  • Netflixオリジナルアニメに慣れていて、TVアニメとは違う尺感・テンポが苦にならない人

合わない人

  • 1話で世界観と人物関係を全部把握したい人(序盤は意図的に情報を絞っている)
  • 超常・SF要素が入るとリアリティが壊れると感じるタイプ
  • 刑事ドラマとしての謎解きに期待しすぎると、解決のされ方に物足りなさを感じる可能性がある
  • キャラクターを「好きになれるかどうか」で見る視聴者には、やや感情移入しにくい設計かもしれない

次に見るなら

91Days——禁酒法時代のアメリカを舞台にした復讐劇。超常要素はないが、「失ったものを取り戻そうとする者の物語」という核心は近い。B: The Beginningの刑事パートとは違うアプローチで、主人公の行動原理が最後まで読み切れない構成が好きなら合う。

PSYCHO-PASS——犯罪係数で人間を管理する近未来社会の刑事ドラマ。「制度の中で何が正義か」というキースのポジションと重なる問いを、別の角度から展開する。長尺だが、世界観の密度はB: The Beginningと同じ系統の楽しみ方ができる。

GANGSTA.——犯罪都市を生きる超常的な力を持つ傭兵の話。完結していない点が惜しいが、「怪物と人間の間を生きる者」のビジュアルとトーンが近い。B: The Beginningの黒羽が気に入ったなら、ウォリックの立ち位置が刺さるはず。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『B: The Beginning』はNetflixにて独占配信中のオリジナルアニメ作品です。全シーズンがNetflixで視聴可能なため、続けて一気に楽しむことができます。Netflixへの登録があれば今すぐ視聴をスタートできます。

よくある質問

Q. 『B: The Beginning』はどこで視聴できますか?
A. Netflixで視聴できます。Netflixに登録していれば追加料金なしで全話を楽しめます。
Q. 何話構成ですか?続編はありますか?
A. 第1期は全6話、第2期『B: The Beginning Succession』も全6話で制作・配信されています。続きが気になる方はそのまま2期へどうぞ。
Q. アクション重視ですか?ミステリー重視ですか?
A. 両方の要素が高いレベルで融合しています。捜査官視点のミステリーパートと、コク視点のアクション・超自然パートが交互に展開するため、どちらのジャンルが好きな方にも満足度の高い作品です。
Q. グロテスクな描写はありますか?
A. 連続殺人を題材にしているため、暴力的・残酷な描写が含まれます。刺激が強い表現が苦手な方は注意が必要ですが、過度に露悪的な演出ではなくストーリーに沿った描写です。

まとめ

『B: The Beginning』はNetflixにて独占配信中のオリジナルアニメ作品です。全シーズンがNetflixで視聴可能なため、続けて一気に楽しむことができます。Netflixへの登録があれば今すぐ視聴をスタートできます。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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