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MARS RED
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | Signal.MD |
1923年を舞台に、吸血鬼が増加し、人工血液「アスクラ」が出現する。日本政府は軍内に吸血鬼対策部隊「コード・ゼロ」を設立。吸血鬼を追うため、政府は吸血鬼自身を利用することにした。
作品概要・あらすじ
あらすじ
時は1923年、大正末期の日本。世に吸血鬼(ヴァンパイア)が急増し、彼らを抑えるための人工血液「アスクラ」が誕生した時代。政府は軍内に極秘の吸血鬼対策部隊「コード・ゼロ」を設立し、増え続ける脅威への対抗策を模索していた。やがて政府が下した決断は、吸血鬼を狩るために吸血鬼自身を戦力として用いるという、危うくも合理的な選択だった。部隊を率いる前田義信のもと、人ならざる者となった者たちは己の使命と存在の意味に向き合いながら、帝都の闇に潜む怪異と対峙していく。人と吸血鬼、その境界を静かに問う物語が幕を開ける。みどころ・魅力
① 大正浪漫と耽美が薫る世界観
舞台は1923年の帝都。レトロモダンな街並みやガス灯の灯りが、吸血鬼という題材に独特の退廃美を与えている。重厚な美術と陰影に富んだ色彩設計が、大正という時代特有の妖しさと哀愁を画面いっぱいに描き出す。② 舞台朗読劇を源流とする台詞劇の妙
本作は朗読劇を原作に持つ異色のアニメ。練り込まれた台詞回しと登場人物たちの心情の機微が物語の核を担い、派手な戦闘以上に「言葉」で魅せる構成が際立つ。腰を据えて聴き入りたくなる重厚なドラマ性が魅力だ。③ 人と吸血鬼の境界を巡る群像劇
吸血鬼を狩るために吸血鬼を使うという矛盾を抱えたコード・ゼロ。隊員それぞれが背負う過去と業が交錯し、敵味方の単純な構図には収まらない。存在の意味や生死を見つめる群像劇として、観る者に静かな余韻を残す。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 羽多野浩平 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 藤咲淳一 |
| 原作 | 藤沢文翁 |
| 原案キャラデザ | 唐々煙 |
| キャラクターデザイン | 竹内由香里 |
| 音楽 | 村中俊之 |
| 美術監督 | 加藤浩、坂上裕文 |
| 音響監督 | 藤沢文翁 |
| OP | 和楽器バンド「生命のアリア」 |
| ED | ハイド「ON MY OWN」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
最初は、吸血鬼が軍服を着て敬礼している一枚の絵だけで見始めた。1923年の日本、不死の連中が国家に飼われて同族狩りをやらされている——字面を追うとB級の匂いがするのに、再生したら台詞がやけに芝居がかっていて面食らった。あとで知ったが、もとは朗読劇だったらしい。なるほど、と腑に落ちる。動きで押すより、声と間(ま)で持たせる作りなのだ。正直、1回目はこの古めかしい言い回しに乗り切れなかった。2回目でようやく、この粘っこい会話劇こそが本体だと飲み込めた。派手なアクションを期待すると肩透かしを食らう。代わりに置いてあるのは、長く生きすぎた者たちの、湿った沈黙だった。
不死を押しつけられた者が、それでも人間の輪郭を保とうとする話
この作品は、吸血鬼バトルの皮をかぶった引き算の物語だと思っている。彼らは望んで不死になったわけじゃない。ある夜、闇の側へ押し出され、血を欲しがる体に作り替えられただけだ。人工血液アスクラは、その渇きをなだめる薬であると同時に、首輪でもある。これがなければ生きられない。だから国家に従う。同族を狩る銃を持たされる。——よく出来た隷属の構造だと、見るたびに思う。
そのうえで作品が手放さないのは、彼らがまだ人間だった頃の記憶や、誰かを想う気持ちだ。前田義信を演じる諏訪部順一の声は、軍人の硬さの下に、消し切れない情をずっと滲ませている。命令を遂行する立場でありながら、相手を化け物として処理しきれない。その迷いが芝居の芯になっている。
逆に、何百年も生きてしまった側の代表が、沢城みゆきのデフロットだ。子どもの姿で、子どもの何倍も生きている。無邪気さと底知れなさが同じ口から出てくるのが恐ろしくて、同時に切ない。長く生きるとは、見送り続けることだ——そのことを、あの小さな体が一身に背負っている。
不死は祝福じゃない。終われないことの退屈と、忘れられないことの重さがある。MARS REDが描くのは、化け物にされてなお人間でいようと踏みとどまる、その往生際の悪さだ。そこに惹かれてしまう。
特に刺さったシーン
いちばん刺さるのは、戦闘そのものより、戦闘の前後に交わされる会話だ。序盤、敵か味方か判じかねる相手と差し向かいで言葉を交わす場面——銃を抜くより先に、互いの来歴や諦めを探り合う、あの緊張感がいい。
声の話を続けると、沢城みゆきのデフロットは反則だ。可愛らしい声色からふっと年齢不詳の凄みが覗く瞬間、背筋が冷える。石田彰のタケウチは、何を考えているか読ませない静けさで、画面の温度を一段下げてくる。山寺宏一の山上徳一が場を締め、鈴村健一のスワがそこに人間くさい湿り気を足す。役者の声だけで群像の距離感が立ち上がっていく。
終盤、ある別れの場面で、台詞を言い切らずに飲み込む芝居があって、そこで思わず一時停止した。言わなかったことのほうが、言葉より重い。朗読劇あがりの作品だけあって、沈黙の使い方がうまい。
読んで見たくなったら——『MARS RED』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 派手なバトルより、低い声で交わされる会話劇に痺れるタイプ
- 大正という時代の、和洋が混ざった薄暗い空気が好きな人
- 不死・吸血鬼ものの「強さ」より「孤独」に惹かれる人
- 声優の芝居だけで30分持っていかれた経験がある人
合わない人
- 毎話アクションの見せ場がないと退屈してしまう人
- テンポよく話が進むのを好み、間や沈黙が苦手な人
- 古風で芝居がかった言い回しが肌に合わない人
次に見るなら
吸血鬼ものの耽美な会話劇という意味では、ヴァニタスの手記。19世紀パリの空気と、不死の連中の入り組んだ関係を、美しい画面でじっくり見せてくれる。MARS REDの湿度が好きならまず合う。
国家が死者・不死者を駒として運用する不穏さなら、屍者の帝国。蘇った死者を労働力や兵に使う19世紀を舞台にした、文学の匂いのする一本。アスクラの首輪を連想した人にすすめたい。
吸血鬼と人間の力関係をもっと骨太に見たいなら、終わりのセラフ。支配する側とされる側の構図がはっきりしていて、こちらはエンタメとしての推進力が強い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「MARS RED」は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluで視聴できます。複数の主要サービスで配信されているため、すでに利用中のサービスがあればそのまま楽しめるでしょう。大正浪漫の世界観をじっくり味わいたい方は、ご自身に合った配信サービスでチェックしてみてください。
