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放課後ていぼう日誌
| 放送年 | 2020年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Doga Kobo |
田舎から転校してきた内向的なヒナは新しい学校への適応に苦労していた。海の生き物が苦手なのに、同級生の黒岩ユウキに説き伏せられて堤防釣り部に入部する。新しい友人と経験に心を開きたいが、部員たちは彼らが釣ろうとする魚と同じくらい変わっていた。ヒナは自分の手に余る事態に巻き込まれてしまうのか。
作品概要・あらすじ
あらすじ
都会から海辺の田舎町へ引っ越してきた鶴木陽渚(ヒナ)は、手芸が大好きで虫や海の生き物が大の苦手という内向的な少女。新しい環境になじめずにいたところ、幼なじみの黒岩悠希に半ば強引に誘われ、なし崩し的に「堤防部」へ入部することになってしまう。釣りなんてやったことも興味もなかったヒナだが、個性豊かな先輩たちに導かれ、おそるおそる竿を握る。苦手な生き物と向き合いながら、釣りの奥深さと仲間と過ごす時間に、少しずつ心を開いていく——。海と魚と女子高生たちの、ゆるくも本格的な釣りライフを描いた、のんびり癒やしの日常系作品。みどころ・魅力
① 思わず釣りをしたくなる本格描写
仕掛けの作り方やポイント選び、釣った魚のさばき方まで、リアルかつ丁寧に描かれているのが本作最大の魅力。観ているうちに「自分もやってみたい」と思わせる説得力があり、初心者にも分かりやすい解説的な要素として楽しめます。② 個性豊かな堤防部の面々
インドア派のヒナ、面倒見のいいユウキ、天真爛漫な夏海先輩、しっかり者の部長・翠先輩。タイプの違う4人のテンポのよいかけ合いが心地よく、ゆるい空気の中にもそれぞれの小さな成長が丁寧に描かれていきます。③ 心が和む海辺の風景と空気感
穏やかな港町の風景が、やわらかな作画で生き生きと描かれるのも見どころ。きらめく海や夕暮れの堤防など、ただ眺めているだけで癒やされるロケーションが、作品全体のゆったりとした雰囲気を支えています。キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 大隈孝晴 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 志茂文彦 |
| キャラクターデザイン | 熊谷勝弘 |
| 音楽 | 櫻井美希 |
| 音響監督 | 高寺たけし |
| OP | 明坂聡美「SEA HORIZON」 |
| ED | 明坂聡美「釣りの世界へ」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルを見て、最初は「ていぼう部」がなんの部活かわからなかった。手芸か、あるいは防犯みたいな何かかと思っていたら、堤防だった。堤防で釣りをする部活。なるほど、と声に出してしまった。それくらいの軽い気持ちで一話を流し見していたら、気づけば最後まで観ていた。
釣りものというと、釣果や数字の話に偏りがちで身構えるところがあるのだけど、これはそうじゃない。海辺の光、潮の匂いがしそうな空気、誰も急いでいない時間。仕掛けを結ぶ手元のアップひとつにやたら手間がかかっていて、観ているこっちの肩からも力が抜けていく。2回目に観たときに気づいたのは、この作品、けっこう「待つ」描写が多いということ。釣りそのものが、待つ遊びだからだろう。のんびりしている、というより、のんびりするしかない時間を丁寧に映している。それが妙に効く。
苦手を克服する話じゃなく、苦手なまま隣に立ち続ける話
主人公の陽渚は、海の生き物が触れない。にゅるっとしたもの、足が多いもの、内臓のあるもの、全部だめ。田舎に引っ越してきて、よりにもよって堤防釣り部に引っ張り込まれる。普通のスポーツものや成長譚なら、ここで「克服」がゴールに設定される。最終回あたりで彼女が平然と魚を掴んで、めでたしめでたし、と。
でもこの作品はそうしない。陽渚は最後まで、わりと苦手なままだ。観ているうちにこれは克服の物語ではないんだと腑に落ちてくる。彼女がやっているのは、苦手なものを好きになることではなく、苦手なものの隣に立ち続けること。さばくのは無理でも、釣れた瞬間の感触は知ってしまった。怖いものの手前で、それでも竿を持ち続ける。その距離の取り方が、すごく現実的でいい。
世間は何かというと「乗り越えろ」と言ってくる。苦手は直すもの、欠点は埋めるもの、というやつ。でも実際の生活は、苦手なものを抱えたまま、それでもなんとか毎日その場所に通っていく、という形のほうがずっと多い。陽渚が回を追うごとに上手くなるのは魚をさばく腕じゃなくて、苦手なものと一緒にいる時間の過ごし方のほうだ。これは単なるゆるい趣味アニメではなく、嫌いなものを抱えたまま居場所を見つけていく話なんだと思う。だから観終わったあと、釣りをやりたくなる以上に、なんとなく救われる。自分の苦手を、無理に好きにならなくていいんだ、という感じで。
特に刺さったシーン
道具オタクの大野が、仕掛けやエサについて早口で語り出すくだりが毎回いい。明坂聡美の声が、知識を披露するときの妙な得意げさと、根は面倒見のいい感じを同時に出していて、聞いていて飽きない。序盤、陽渚が初めて自分で何かを釣り上げる場面で、嫌だ嫌だと言いながら手元はちゃんと動いている——あの矛盾した感じに、思わず笑ってしまった。怖いのに、ちょっと嬉しそうなのだ。
細部だと、エサの虫を前にして固まる陽渚の顔の作画がやけに気合が入っていて、こういうところに手をかける作品は信用できる。あと、たこひげやの店長(千葉繁)がふらっと出てくると画面が一気に締まる。地元の店の、いるだけで様になるおじさん感。陽渚の母(斎藤千和)とのやりとりも短いのに家庭の温度がちゃんとあって、こういう脇のひと匙が効いている。派手な見せ場で泣かせにくるタイプじゃないぶん、手元と表情の小さな芝居が積み上がっていく。2回目はそこばかり観ていた。
読んで見たくなったら——『放課後ていぼう日誌』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 事件が起きない、海辺でだらだらする時間そのものを味わいたい人
- 趣味の道具やうんちくを語られるのが好きな人(キャンプ飯の手順を眺めるのが好きなタイプ)
- 苦手なものを無理に好きにならなくていい、という距離感に救われる人
- 小さな表情芝居や手元の作画をじっくり観たい人
合わない人
- 明確な目標やライバル、勝ち負けがないと退屈してしまう人
- テンポの速い展開や強い起伏を求めている人
- 魚をさばく描写や虫エサの場面が生理的にきつい人(ここは正直そこそこ出てくる)
次に見るなら
のんびりした空気と趣味のうんちくが好きなら、まずはゆるキャン△。キャンプ道具と冬の景色を肴に、誰も急がない時間が流れる。ていぼう日誌の「待つ」感触が気に入った人なら間違いなく合う。
苦手や不安を抱えた女の子が、外の世界に少しずつ手を伸ばしていく話としてはヤマノススメ。高所恐怖症の主人公が山を登る、という設定が、海の生き物が苦手な陽渚とちょうど鏡写しになっている。
とにかく田舎の何も起きない時間に浸かりたいならのんのんびより。風景と間の取り方だけで成立してしまう作品で、ていぼう日誌の海を山と田んぼに置き換えたような心地よさがある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『放課後ていぼう日誌』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluの4つのサービスで配信されています。釣りをテーマにしたゆる日常アニメをじっくり楽しみたい方は、これらの見放題対応サービスからお好みの環境を選んで視聴するのがおすすめです。複数の配信先があるため、すでに加入しているサービスがあればすぐに視聴を始められます。
