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たまゆら~hitotose~
| 放送年 | 2011年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | TYO Animations |
小さい頃、フウの父は彼女に写真撮影の楽しさを教えていた。二人で様々な場所で写真を撮っていたが、父が亡くなった後、それらの写真は悲しみの象徴となり、フウは写真を遠ざけていた。数年後、兄のコウが父の写真アルバムを見つけ、ページをめくる中で、フウは父との幸せな思い出を思い出し始める。
作品概要・あらすじ
あらすじ
幼い頃、写真好きの父にカメラの楽しさを教わった沢渡楓。しかし父を亡くしてからは、写真がさみしさの象徴となり、いつしかカメラから遠ざかっていました。中学卒業を機に、楓は父との思い出が残る広島県・竹原へと引っ越します。穏やかな町並みと温かな人々、そして気の置けない友人たちとの出会いの中で、楓は再びファインダーをのぞき、大切な「今」を写真に収めていきます。なくしたものと向き合いながら、少女たちがゆっくりと歩んでいく日々を、優しい筆致で描いた物語です。みどころ・魅力
① 心がほどける、極上の日常系
派手な事件や対立はなく、友人とのおしゃべりや小さな出来事だけで物語が進みます。観ているだけで肩の力が抜け、忙しい毎日を忘れさせてくれる癒やしの空気感が最大の魅力。日常系アニメの真骨頂を味わえる一作です。② 聖地・竹原の美しい風景
舞台となる広島県竹原市の古い町並みや瀬戸内の海が、丁寧な作画で描かれます。実在の風景がモデルになっており、思わず足を運びたくなるほど。写真がテーマの作品らしく、一枚の絵として切り取りたくなる名場面が随所に登場します。③ 喪失と再生を描く優しい物語
ただ穏やかなだけでなく、父を亡くした楓が前を向いていく成長譚でもあります。悲しみを抱えながらも、仲間や町に支えられて一歩ずつ歩み出す姿は静かに胸を打ち、観終わったあとに温かい余韻を残してくれます。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 佐藤順一 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 佐藤順一 |
| キャラクターデザイン | 飯塚晴子 |
| 美術監督 | 田尻健一 |
| OP | 坂本真綾「おかえりなさい」 |
| ED | 儀武ゆう子「神様のいたずら」 |
| ED | 竹達彩奈「夏鳥-うたとぴあの-」 |
| ED | 中島愛「星空」 |
| ED | 阿澄佳奈「あしたの陽だまり」 |
| ED | 坂本真綾「A HAPPY NEW YEAR」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「癒し系」と紹介されると、正直ちょっと身構える。事件は起きないし、誰も大声を出さないし、見終わってもあらすじを一行で説明できない——そういう作品だろうと最初は思って見始めた。実際その通りだった。竹原の坂道を上ったり下りたり、写真を撮ったり、おまんじゅうを食べたり。それだけ。だから一周目は、半分くらい流し見していたと思う。ところが二周目で、自分が竹原の細い路地を一緒に歩いている感覚になっていることに気づいた。急いで見ようとすると何も残らないのに、こちらの呼吸をこの作品の速度に合わせた瞬間、急にすべての場面が愛おしくなる。たまゆらは、見るというより、付き合うアニメだ。テンポの遅さが欠点ではなく、それ自体が作品の中身なのだと、二周目でようやく腑に落ちた。
父のカメラを構え直すことは、悲しみと折り合いをつける作業だった
たまゆらを単なる「のんびりした日常系」として片づけると、たぶん一番大事なところを取りこぼす。物語の出発点には、亡くなった父の存在がある。小さい頃、写真の楽しさを教えてくれたのは父だった。けれど父が逝ったあと、楓にとって写真は楽しい遊びではなく、悲しみそのものの象徴になってしまう。シャッターを切ることが、いなくなった人を思い出すことと直結してしまった。だからこの作品は、表面の穏やかさとは裏腹に、ずっと「喪失とどう付き合うか」という重たいテーマを抱えている。
面白いのは、その悲しみを克服したり、乗り越えたりしようとしないところだ。楓は父を忘れない。忘れないまま、もう一度カメラを構える。兄がアルバムを見つけてページをめくる場面で、彼女は悲しみと幸せな記憶が同じ写真の中に同居していることを知る。たまゆらが描くのは、悲しみを消すことではなく、悲しみを抱えたまま前を向くやり方だ。撮った写真は、その瞬間を保存するためのものじゃない。撮った人の感情ごと、いつか誰かの記憶になる。だからこの作品の中で写真を撮る行為は、現在を未来の思い出に変えていく祈りのようなものに見える。坂道も、夕暮れも、友達の笑顔も、全部いつか「あの頃」になる。それを分かったうえで日々をいとおしむ——そういう静かな覚悟が、ゆるい絵柄の奥に通っている。
特に刺さったシーン
序盤、楓が久しぶりにカメラを手にして、最初の一枚を撮るまでの逡巡。竹達彩奈の声が、はしゃぐでもなく、無理に元気を出すでもなく、ほんの少しだけ息を詰めるように演じていて、ここで思わず画面を止めた。声優が「言葉にしていない感情」を声の温度だけで運んでくる瞬間がたまにあって、まさにそれだった。周りを固める友人たちの距離感も絶妙で、塙かおるを演じる阿澄佳奈の、おっとりしているのに芯のある喋り方、岡崎のりえ役の井口裕香が場をかき混ぜるテンポ。誰も楓を急かさない。「写真、また撮るの?」とだけ聞いて、あとはそっとしておく。あの放っておく優しさが、説明ゼロで成立しているのがいい。先輩格の飛田志麻子を演じる斎藤千和が時折こぼす一言の効きも見事で、町の酒屋に鈴村健一がさらっと収まっているのも、竹原という土地が本物の生活の場として息づいている証拠だと思う。
読んで見たくなったら——『たまゆら~hitotose~』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 事件やどんでん返しがなくても、空気と土地の匂いだけで満たされる人
- 大切な人を失った経験があって、それを抱えたまま生きる話に弱い人
- 写真やカメラ、古いフィルム機が好きで、撮るという行為そのものに思い入れがある人
- 夜、一日の終わりに一話だけ、ゆっくり時間を流したい人
合わない人
- 明確な目標やライバル、勝ち負けのある展開を求める人
- テンポの速さと情報量で押してくる作品が好みの人
- 「で、結局何が起きるの?」を最後まで待ってしまうタイプの人
次に見るなら
同じ穏やかさの源流をたどるなら、まずARIA The ANIMATION。たまゆらと同じ監督の手による作品で、水の都を舞台に、何も起きない日々の尊さを徹底して描く。竹原の坂道が好きなら、ネオ・ヴェネツィアの運河もきっと好きになる。
田舎の時間の流れに浸りたいならのんのんびより。分校に通う子どもたちの、どうでもいい一日が延々と続くだけなのに、見終わると妙に心が静まっている。たまゆらの「急がない」感覚と地続きの作品だ。
喪失や行き詰まりを抱えた人が、静かな土地で少しずつほどけていく話が刺さるならばらかもん。挫折した書道家が島の暮らしに溶けていく過程は、楓がもう一度カメラを構え直す道のりとどこか響き合う。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「たまゆら~hitotose~」は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluで視聴可能です。複数の主要な配信サービスで配信されているため、ご自身が普段お使いのサービスで気軽に楽しめます。アニメ専門のdアニメストアはもちろん、見放題作品が豊富なU-NEXTやHuluでも配信されているので、加入中のサービスをまず確認してみるのがおすすめです。










