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苺ましまろ OVA
| 放送年 | 2007年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 3話 |
| 原作 | 漫画 |
漫画『苺ましまろ』を原作とするアニメ。伊藤のぶえとその妹ちかが友人たちと共に、禁煙に挑戦したり外で遊んだり、休日を過ごしたり学校の勉強をしたりするなど、かわいい女の子たちがかわいらしい日常を繰り広げる物語。このOVAは本編の続きから始まり、彼女たちの日々の冒険を描く。
作品概要・あらすじ
あらすじ
20歳の伊藤のぶえとその妹・千佳、そして個性豊かな友人たちが織りなす、ほのぼのとした日常を描いたコメディ作品。禁煙に奮闘するのぶえや、外遊び・勉強・休日のひとときなど、かわいい女の子たちの他愛ない日々がゆったりと描かれる。テレビシリーズの続きとして制作されたOVAで、劇的な展開よりも、じんわりと温かい空気感と自然体のやり取りが持ち味となっている。
みどころ・魅力
① 何も起きないのに飽きない、のほほんとした日常の空気感
禁煙に悩むのぶえや、子どもたちの些細なやり取りがテンポよく描かれ、特別なことが何も起きないのに不思議と見続けてしまう。日常の何気ない一コマに笑いと温かさが詰まっているのが本作最大の魅力といえる。
② ズレたテンポが笑いを生む、個性的なキャラクターたちの掛け合い
千佳・松竹梅・アナそれぞれの個性が際立ち、かみ合っているようでかみ合わないテンポのやり取りが笑いの核になっている。どのシーンでも誰かのキャラクターが輝いており、キャラクター重視の視聴者にも満足感がある。
③ テレビシリーズ視聴者が待ち望んだ、続編ならではのエピソード
テレビアニメ版で描かれた世界観の延長線上に位置するOVAならではのエピソードが収録されており、原作ファンやテレビ版を見てきた視聴者にとっては嬉しい補完作品となっている。
キャスト・声優一覧












スタッフ
| 監督 | 佐藤卓哉 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 佐藤卓哉 |
| キャラクターデザイン | 坂井久太 |
| 音楽 | 渡辺剛 |
| 美術監督 | 大野広司 |
| 音響監督 | 明田川仁 |
| OP | 川澄綾子「Akkan Berry Berry」 |
| ED | 折笠富美子「夢待ちの風」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
TVシリーズのことは普通に好きで、ぼんやり記憶のどこかに置いておいたまま何年も経った。OVAが存在することを知ったのはずいぶん後で、「あ、続きあったんだ」という感じで再生した。期待値は「同じ温度感のやつが3本あればいい」程度。
1話目を見て、しばらくして気がついたのは、この作品のペースが自分の体に染み込んでいたということだ。のぶえとちかと美羽とアナと茉莉が、ただそこにいて、何かをしている。それだけで成立する。2周目で見直したとき、細部がちゃんと機能していることに改めて気がついた。間の取り方、画面の余白、声のトーン。このOVAはTVシリーズの補完でも外伝でもなく、本編の続きにそのまま乗っている。先に本編12話を見てから来ること推奨。
「何も起きない」を成立させるために、全部が計算されている
日常系というジャンルは「何も起きない」を売りにする。でもこれは正確ではなくて、正しくは「ドラマチックな出来事が起きない」だ。苺ましまろOVAで起きることは、禁煙しようとして失敗する、外で遊ぶ、休日に何をするか決められない、そういうことだけだ。
重要なのは、この「何も起きなさ」が偶然の産物ではないということ。
のぶえというキャラクターは面白い立ち位置にいる。大学生くらいの年齢で、小学生たちと遊びながら、タバコを吸い、特に将来の展望もなく過ごしている。この作品における唯一の「大人視点」はのぶえが担っているが、彼女自身も「ちゃんとした大人」ではない。そののぶえと、ちかや美羽やアナや茉莉がいる。このグループに劇的な成長も事件もない。あるのは、ただの時間の流れだ。
生天目仁美ののぶえは、声のトーンがずっと低温でぼんやりしていて、それがキャラクターの「やる気があるような、ないような」という雰囲気と完全に合致している。折笠富美子の美羽は逆に常時エネルギーが高く、その対比が画面のテンポを作っている。
アナ・コッポラというキャラクターは、この作品を単なる日常系から少し違う場所に連れて行く。イギリス生まれで日本に住んでいながら英語が苦手という設定の奇妙な面白さを、能登麻美子がちゃんと「恥ずかしさ」と「本人の必死さ」で演じている。笑いになるのにどこか切実で、そのバランスが絶妙だ。
要するにこのOVAは、何も起きないことを成立させるための精度が高い。音楽の引き方、間の長さ、川澄綾子の茉莉の声の柔らかさ——全部が「この温度」を維持するために機能している。主張しないけれど消えない。そういう作品だ。
特に刺さったシーン
禁煙エピソードで、のぶえが禁煙しようとして微妙に失敗していく過程が好きだ。大げさにドラマ化されることもなく、本人も周囲もそれほど深刻に扱わない。生天目仁美の演技がここで光っていて、声のトーンを変えないまま「やめようとしている人間のちょっとした揺れ」を出している。セリフじゃなくて、息継ぎの間みたいなところで感じる演技だった。
アナが英語で何か言いかけて詰まるシーンは、見るたびに能登麻美子の声の使い方が気になってしまう。恥ずかしさをちゃんと「声のテクスチャ」で出している。字面で読むと単なるギャグなんだけど、音で聞くとなぜか少し愛おしい。
茉莉がいるだけで画面の空気が変わるという現象があって、川澄綾子の声が入った瞬間に場の温度が落ち着く。茉莉は特に何もしていないシーンでも、いるだけで機能している。こういうキャラクターがいる作品は強い。あと、皆川純子演じる笹塚先生の存在感もちゃんとある。出番は多くないが、声が入るだけで「学校」という場の空気がリアルになる。
読んで見たくなったら——『苺ましまろ OVA』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- TVシリーズを見ていて、あの温度感をもう少し味わいたいと思っている人
- 「何も起きない」が苦じゃなく、むしろそれが好きな人
- 声優の演技の細部(息継ぎ、間、声のテクスチャ)を楽しめる人
- コメディとして笑いながらも、どこかしんみりできる作品が好きな人
- 2000年代の日常系アニメの雰囲気が懐かしい人
合わない人
- TVシリーズを見ていない人(先に本編を見ること推奨)
- 起伏のあるストーリーや感情的なクライマックスを求めている人
- 3話完結のOVAに「本編クオリティ」を期待する人
- 日常系の「温度感」がそもそも合わない人
次に見るなら
苺ましまろ(TVシリーズ)——OVAより先にこちら。12話で世界観とキャラクターを全部理解してから戻ってくると、OVAの細部がより楽しめる。順番が逆になった人はぜひ。
のんのんびより——田舎の日常を、何も起きないまま丁寧に描く作品。「何も起きない」を成立させる精度が苺ましまろと似たベクトルにある。茉莉的な「いるだけで機能するキャラクター」の系譜を感じる。
ひだまりスケッチ——女の子たちの日常をシャフト独特の演出で切り取った作品。苺ましまろほど低温ではないが、日常の断片を丁寧に拾い上げる視点が近い。OVA・TVシリーズ共に複数本あるので、沼に落ちると長い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『苺ましまろ OVA』は、dアニメストアおよびU-NEXTで現在配信中です。どちらのサービスも月額プランで視聴できるため、すでに加入中の方はすぐに楽しめます。ほのぼのとした日常コメディをお探しの方はぜひチェックしてみてください。



