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ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ
| 放送年 | 2014年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Toei Animation |
人形の王国を舞台に、プリキュアたちが人形劇を観ていると、突然人形たちが話しかけてくる。バレリーナのツムギは「王国を救ってください」と懇願し、プリキュアたちを人形の王国へ導く。そこはかわいいぬいぐるみに囲まれていると思いきや、プリキュアたちは謎の存在に直面することになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
人形劇を楽しんでいたプリキュアたちのもとに、突然バレリーナの人形・ツムギが現れ「王国を救ってください」と懇願する。ツムギに導かれてたどり着いた人形の王国は、かわいいぬいぐるみたちが暮らす夢のような場所だった。しかし平和に見えたその世界の裏には謎の存在が潜んでおり、プリキュアたちはやがてその正体と向き合うことになる。愛と勇気を胸に、少女たちは人形たちの未来を守るための戦いへと挑んでいく。みどころ・魅力
① 人形の国が生み出す幻想的なメルヘン世界観
劇場版の舞台となる人形の王国は、ぬいぐるみや人形たちが生き生きと暮らすファンタジー空間。TV版では見られない独特のビジュアルと世界設計が楽しめ、まるで絵本の中に迷い込んだような感覚を味わえる点が本作最大の魅力のひとつだ。② オリジナルキャラクター・ツムギとプリキュアの絆
バレリーナの人形ツムギは本作のために生まれたオリジナルキャラクター。プリキュアたちと少しずつ心を通わせていく過程が丁寧に描かれており、その純粋な姿と懸命な訴えが視聴者の胸を打つ。ツムギの存在がドラマの核となっている。③ 劇場版スケールで描くハピプリ全員集合のバトル
レギュラーキャスト全員が一堂に集うダイナミックな戦闘シーンは劇場版ならではの見せ場。TV放送では表現しきれないスケール感と演出密度で、ファン待望のシーンが展開される。ハピネスチャージプリキュア!を愛するすべての人に届く一作だ。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| OP | 仲谷沙耶香「ハピネスチャージプリキュア!WOW!」 |
|---|---|
| ED | 吉田ひとみ「パーティ ハズカム」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
プリキュア映画はだいたい毎年秋に劇場に来る。2014年もそういう季節だった。ハピネスチャージ本編の序盤がわりと好みだったので、劇場版もそれなりの期待値で席に座った記憶がある。「人形の国」という設定を聞いたとき、まず思ったのは「ああ、ファンタジー回路全開の奴だ」ということ。プリキュア映画の典型フォーマット——異世界に引き込まれて、その世界の誰かを救う——そのまんまじゃないかと。
ところが序盤、スクリーンに広がる人形の国のビジュアルが思いのほか丁寧に作られていて、ちょっと面食らった。ぬいぐるみやバレリーナの人形が並ぶ世界観はどこか不穏で、かわいらしさの裏に「何かおかしい」という空気が漂っている。堀江由衣さんが演じる織原つむぎの声が、バレリーナ人形というキャラクターにこれ以上ないくらいハマっていて、ふわっとした透明感の中に何か訴えかけるものがある。その一声で、「あ、これは流して見るやつじゃないかもしれない」と姿勢が変わった。
「動かされる存在」が自分の意志で動こうとする話——人形という比喩の深さ
この映画の核心は、友情とか勇気とかいう表層の話より、もう少し手前にある。人形というのは本来、誰かに動かされる存在だ。バレリーナの人形なら、踊るタイミングも向きも全部外から決められる。つむぎというキャラクターは、そういう存在として生まれながら、「王国を救ってください」と自分からプリキュアに語りかけてくる。ここが面白い。人形が意志を持ち、自分で誰かに助けを求めるという構造は、子ども向けの映画としては地味に奇妙な出発点だと思う。
プリキュア映画は多くの場合、「守られる側の子どもたちが勇気を出す」という図式で動く。でもこの作品では、つむぎ自身がすでに能動的に動いていて、プリキュアはある意味でその意志に引っ張られて人形の国に入る。「救ってください」と言える存在は、もう完全には人形じゃない。その曖昧な境界線をちゃんと描こうとしているのが、この映画をただの劇場版特典的コンテンツで終わらせていない理由だと思っている。
潘めぐみさんの白雪ひめも、戸松遥さんの氷川いおなも、本編キャラクターとしての芯をそのままに劇場版の空間に溶け込んでいる。特にいおなはそのクールな立ち位置が人形の国の不気味さと妙にマッチしていて、本編では見えにくい角度からキャラクターを再発見できる感じがあった。森川智之さんのブラックファングは、あの声の重さと存在感で敵役として画面を締める。森川さんが悪役に回ると空間の密度が上がる、というのは何度見ても実感する。
人形が「動かされること」から「自ら動くこと」へと移行するこの物語は、子ども向けの皮をかぶりながら、かなり大人が見ても引っかかるものを仕込んでいる。誰かに与えられた役割をこなすだけでなく、自分で行動を選ぶことの重さ——そういう話を、バレリーナという視覚的に美しい比喩を使って見せている。意図的かどうかはわからないけど、刺さった。
特に刺さったシーン
中盤から終盤にかけて、つむぎが自分の限界を超えて動こうとするくだりがある。ここで堀江由衣さんの声の繊細さが本当に効いていた。普段の堀江さんのイメージにある「柔らかさ」が、このシーンでは芯の強さと混在していて、「人形なのに必死に意志を持とうとしている」という矛盾した存在感をそのまま声で表現している。劇場の音響でこれを浴びると、妙に胸に来るものがあった。
小野大輔さんのジーク王子は、登場シーンの凛とした声の使い方が印象的で、この人が出てくると画面の空気が変わる。脇を固める声優の格が劇場版全体のクオリティ感に直結しているというのは毎年思うことで、この年もそれを実感した。プリキュアたちの変身バンクも劇場スペックで見ると別物で、特にフォームチェンジ前後の作画の密度差が、スクリーンサイズの恩恵をまともに受けていた。
読んで見たくなったら——『ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ハピネスチャージプリキュア本編を追っていて、劇場版で補完したい人
- 人形やバレリーナのビジュアル・世界観が好きな人(純粋にアートワークが良い)
- 堀江由衣・戸松遥・潘めぐみ・小野大輔・森川智之のキャストを追っているファン
- 子ども向けコンテンツの中に仕込まれたちょっとシリアスな文脈を拾いたい人
- 50分前後でまとまった魔法少女ファンタジーを求めている人
合わない人
- ハピネスチャージ本編未視聴で劇場版から入ろうとしている人(キャラへの愛着がないと薄い)
- プリキュア映画の「異世界行って帰ってくる」フォーマット自体に飽きている人
- 濃密な伏線回収や複雑なストーリーラインを期待している人(50分の劇場版にそれは求めすぎ)
次に見るなら
人形の国の不思議な雰囲気と「守られる側が意志を持つ」という構図が好きなら、映画プリキュアオールスターズNewStageシリーズも合うと思う。単体作品としてのコンパクトさと、歴代キャラクターの声が一堂に会するファン向けの濃さが両立していて、劇場版プリキュアの醍醐味をもう少し掘り下げたいときの入口になる。
「作られた存在が自分の意志を問う」というテーマを別の角度から見たいなら、魔法少女まどか☆マギカは避けては通れない。こちらはずっと重くて後味が違うが、キャラクターが自分の役割と向き合う構造としては地続きのテーマを持っている。ハピチャ劇場版のあとに見ると、同じ問いへのアプローチの差が際立って面白い。
もう少し軽い方向でファンタジー世界に引き込まれる感覚を続けたいなら、映画ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー……ですか!?がおすすめ。プリキュア劇場版の中では完成度が高いと言われる一本で、世界観の作り込みと短尺の中での感情の動かし方が上手い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
本作はdアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。月額プランに加入すれば追加費用なしで視聴できるサービスもあり、自宅でも手軽に楽しんでいただけます。お気に入りの配信サービスからぜひチェックしてみてください。