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GREAT PRETENDER
| 放送年 | 2020年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 23話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | WIT STUDIO |
詐欺師・枝村真は、主に高齢者や外国人観光客を狙っていた。東京でフランス人観光客を騙そうとするが、その相手は只事ではなく、やがてロサンゼルスへ連れていかれ、ハリウッドの看板に逆さまに縛り付けられることになる。彼はまだ、この詐欺がどれほど危険な結果をもたらすのか知らない。
作品概要・あらすじ
あらすじ
自称「日本一の詐欺師」枝村真は、主に高齢者や外国人観光客を騙して生計を立てていた。ある日、東京でフランス人観光客を狙うが、相手はただの旅行者ではなかった。気づけば真はロサンゼルスへ連れ出され、ハリウッドサインに逆さ吊りにされるはめに。そこで持ちかけられたのは、ハリウッドの大物麻薬密売人を相手取る大掛かりな詐欺の話だった。日本の小詐欺師が、世界規模の犯罪者たちを騙す側に回っていく——痛快クライム・エンターテインメント。みどころ・魅力
① 世界を舞台にしたスケールの大きい詐欺劇
ロサンゼルス、シンガポール、ロンドンなど、各エピソードで舞台が変わる海外ロケーション感が魅力。それぞれの都市の雰囲気を活かした騙し合いが展開され、「次はどんな舞台で何を仕掛けるのか」というワクワク感が全編を通じて続く。② 二転三転する予測不能なストーリー展開
「誰が騙していて、誰が騙されているのか」が常に読めないシナリオ構成が秀逸。視聴者が「そういうことか!」と膝を打つ伏線回収が随所に仕掛けられており、一話一話から目が離せない。ジャンルの枠を超えたサスペンス要素が光る。③ 個性豊かなキャラクターたちの関係性
主人公・枝村真をはじめ、掴みどころのない詐欺師集団のメンバーはそれぞれに過去と信念を持つ。コメディとシリアスのバランスが絶妙で、笑いながら各キャラクターの背景に引き込まれていく。声優陣の演技も含め、キャラクターの魅力が作品の核になっている。キャスト・声優一覧























スタッフ
| 監督 | 鏑木ひろ |
|---|---|
| シリーズ構成 | 古沢良太 |
| キャラクターデザイン | 貞本義行 |
| 音楽 | やまだ豊 |
| 美術監督 | 竹田悠介 |
| 音響監督 | はたしょうじ |
| OP | 山田豊「G.P.」 |
| ED | フレディ・マーキュリー「The Great Pretender」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
Netflixで配信が始まったとき、正直そこまで期待していなかった。WIT STUDIOが作るオリジナルのクライムものというだけで「まあ見るか」くらいの温度感で1話を再生したら、気づいたら3話まで止まらなかった。
最初に見たとき刺さったのはテンポだった。詐欺師ものって、種明かしに時間をかけすぎて間延びするパターンが多いんだけど、これは引きが上手い。「いまどっちが騙してるんだ?」という状態を維持したまま次の展開に進んでくれるので、頭をフル回転させながら追いかけられる。2周目で気づいたのは、1話の時点ですでに伏線が丁寧に仕込まれていたこと。初見では気にも留めなかった台詞が、最終盤まで見た後で回収されると「やられた」と素直に思えた。
海外ロケを意識した作画の密度と、実在する都市のディテールへのこだわりも見どころで、ロサンゼルス編からシンガポール、ロンドンと舞台が変わるたびに画面の色温度まで変えてくるあたり、Netflixが製作費を惜しんでいないのが伝わってくる。
詐欺師が「本物の嘘」をつけるようになるまでの話
この作品を単純な「頭脳戦エンタメ」として見るのはもったいない。表層は確かにコンゲーム(詐欺師が悪人を騙す勧善懲悪的な構造)なんだけど、本当に描いているのは主人公の枝村真人という人間の「自己認識の解体と再構築」だと思っている。
小林千晃が演じる枝村は、作品開始時点では「自分は本物の詐欺師だ」というアイデンティティに妙な誇りを持っている。ところがローラン・ティエリーという本物のプロに出会って、自分の詐欺がいかにスケールの小さいものかを思い知らされる。この構図は表向き「弟子が師匠に鍛えられる」話に見えるが、実際はもっと残酷で——枝村は何度も「騙されている側」に回され、自分が思い描いていた「詐欺師としての自分」像を否定され続ける。
面白いのは、諏訪部順一が演じるローランが終始飄々とした態度を崩さない点だ。枝村がどれだけ感情的になっても、ローランは「そうだったっけ」くらいの温度感で受け流す。この非対称な関係が、視聴者にも枝村と同じ「いったい何が本当なのか」という感覚を共有させる構造になっている。諏訪部さんの声の低域には独特の含みがあって、台詞の裏に何かを隠しているような演技が本当に合っている。
2周目で特に引っかかったのは、各エピソードで「悪役」として設定されているターゲットが、一方的な悪ではなく何らかの歪んだ論理を持っているという描き方だ。詐欺師チームが「正義」かと問われると答えは曖昧で、騙す行為の正当性は最後まで宙吊りにされている。そこが甘くなっていない。
「本物の嘘つきになる」というのは逆説的に聞こえるが、この作品の文脈では「自分の欲望に正直になること」と同義に機能している。終盤で枝村が下す選択は、そういう意味で彼が初めてついた「本物の嘘」なのかもしれない。
特に刺さったシーン
序盤、ハリウッドのサインに逆さまに縛り付けられた枝村が「俺はここで何をやってるんだ」という状況に陥るくだりは、コメディとして成立しながら同時に彼のこれからの物語を象徴的に示していて、見返すと明らかに意図的な絵作りだとわかる。初見で笑って、2回目で「うわ、これ仕込みか」と気づくタイプの演出。
藤原夏海が演じるアビゲイルのエピソードは個人的に一番きつかった。コメディ寄りのトーンで進む作品のなかで、彼女のバックグラウンドが明かされる流れだけ別のジャンルみたいな温度になる。藤原さんは普段の明るい演技との落差が大きい役者なので、静かに追い詰められていく場面の声の変化が耳に残る。
園崎未恵が演じるシンシアは、出てくるたびにこちらの予想を外してくれるキャラクターで、「この人は結局何がしたいのか」という問いを最後まで保持したまま見られるのが気持ちいい。園崎さんの声には強さと翳りが同居していて、シンシアという役の複雑さにちょうど合っている。
読んで見たくなったら——『GREAT PRETENDER』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- コンゲームもの・オーシャンズ系の映画が好きな人。構造として近い
- 海外ロケ・多国籍キャストの雰囲気が好きな人。舞台が毎エピソード変わる
- キャラクターの過去が丁寧に掘り下げられる作品を求めている人
- 1話完結ではなく長めのアークで話が展開するほうが好きな人
合わない人
- スッキリした勧善懲悪を求めている人。善悪の境界が意図的にぼかされる
- テンポが早い展開についていくのが苦手な人。情報量が多め
- ギャグとシリアスの切り替えが激しいのが苦手な人。エピソードによってトーンがかなり違う
次に見るなら
オッドタクシーは同じく「騙されていたのはどっちか」という構造を持つ国産ミステリーで、地味な外見の下に緻密な情報設計が走っている。GREAT PRETENDERのプロットの巧さが好きだったなら確実に刺さる。
91 Daysは禁酒法時代のアメリカを舞台にした復讐劇で、こちらも「誰が誰を利用しているか」が常に不透明な状態で話が進む。GREAT PRETENDERよりトーンが重く、ユーモアはほぼないが、復讐と詐欺という意味で構造的に近い。
歌舞伎町シャーロックは舞台こそ国内だが、アンダーワールドに生きるキャラクターたちが入り組んだ関係を形成していく群像劇として、似た空気感を持っている。こちらもコメディとシリアスの振り幅が大きい。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『GREAT PRETENDER』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Netflix・Huluの5サービスで配信中です。主要な配信プラットフォームで広く視聴できるため、すでに加入しているサービスからすぐに始められます。字幕・吹き替えの対応状況は各サービスでご確認ください。


