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俺、つしま (ONA)
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 93話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | AQUA ARIS |
猫好きな「おじいちゃん(女性)」がある日、話す(?)猫と街で出会う。元野良猫の生意気な猫「つしま」という名前だ。おじいちゃんの飼い猫「ズン」、甘えん坊で臆病な「チャー」、そして自己中心的なヤクザ猫「オサム」がすでに登場している。
作品概要・あらすじ
あらすじ
猫好きなおばあちゃんが、ある日ひょんなことから元野良猫の「つしま」と出会う。生意気でちょっとワルなつしまだが、おばあちゃんにはなぜか心を許している様子。すでに家には臆病で甘えん坊の「チャー」、先住猫の「ズン」が暮らしており、さらに自己中心的なヤクザ気質の猫「オサム」まで登場。個性豊かな猫たちとおばあちゃんの、ゆるくて温かな日常を描いたほっこりコメディ。
みどころ・魅力
① 個性が立ちすぎている猫たちのキャラクター
生意気なつしま、ビビりのチャー、貫録のズン、任侠系のオサムと、猫の性格の振り幅が絶妙。それぞれのキャラが際立っているため、誰が出てきても笑いが生まれる。「わかる」と思わずうなずくリアルな猫描写も見どころのひとつです。
② おばあちゃんと猫の絶妙な距離感
素直じゃないつしまと、それを大らかに受け止めるおばあちゃんのやりとりが本作の核心。押しつけがましくない優しさと、猫側のちょっとした照れが滲む瞬間に、思わずじわっとくる温かさがあります。
③ 短編ならではのテンポの良さ
1話が短くサクッと見られるONA形式なので、隙間時間に気軽に楽しめます。オチまでのテンポが心地よく、1本見終わるとつい次へと手が伸びる中毒性があります。まとめて一気に見ても疲れないのが魅力です。
キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | よしとも |
|---|---|
| 音楽 | 宝野聡史 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「大塚明夫が猫の声をやっている」という一点だけで見始めた。それ以上の動機は特になかった。大塚明夫の低音が猫の口から出てくるというシュールさを確かめたかった、それだけだ。
ところが1話見たら止まらなかった。正確には、止める理由が見つからなかった。1話が数分のONA形式なのも手伝って、気づいたら全部見ていた。最初は「猫アニメ」という括りで構えていたが、これは「おばあちゃんアニメ」だった。猫はあくまでも相手役で、人間のほうがかわいい。
2回目に見直したとき気づいたのは、つしまのぶっきらぼうな態度が実は一貫したキャラクター設計になっているということ。ただ生意気なのではなく、元野良としての警戒心と、少しずつほぐれていく距離感が短尺の中に丁寧に埋め込まれている。大塚明夫の声がこれを成立させている。あの声でないと、つしまはただの失礼な猫になる。
「懐かれる側」ではなく「懐く側」の話として描かれる、元野良猫の再適応記録
猫を題材にした作品は数多いが、多くは「かわいい猫と人間の交流」という構図で描かれる。飼い主が主体で、猫は愛でられるオブジェクトとして機能する。『俺、つしま』はそこが違う。
つしまは元野良だ。外の論理で生きてきた猫が、人間との生活という異文化に放り込まれたときに何が起きるか——この作品が描こうとしているのはそこだと思う。つしまの生意気さは個性ではなく、野良としての生存戦略の名残りだ。人間に懐かないのは性格が悪いのではなく、懐くという概念を身につけていないから。
それがおばあちゃんという存在と接触することで少しずつ変化していく。面白いのは、おばあちゃんが積極的につしまを「手なずけよう」としないことだ。ただそこにいる。ご飯を出して、声をかけて、それだけ。犬飼いのように訓練しようとしないし、猫飼いのように過剰に構おうともしない。その自然体の距離感が、つしまの警戒を少しずつ解いていく。
チャー(岡本信彦)というキャラクターが対照的な役割を担っていて興味深い。甘えん坊で臆病なチャーはいわゆる「懐いた猫」の典型で、つしまとは真逆のポジションにいる。この二つの猫を並べることで、「懐く」という行為が選択的なものであること、つしまがそれをまだ選んでいないという状態が明確になる。
元野良の社会適応を、コメディの皮をかぶせながら描いているのが本作の核心で、表面上の笑いの奥にこういう構造が仕込まれているから、何度見ても飽きない。短尺ONAという形式がむしろ功を奏していて、1話完結の積み重ねがつしまの変化をじわじわと見せてくる。
特に刺さったシーン
つしまがおばあちゃんの隣に、微妙な距離を保ちながら座っているシーンがある。くっつくわけでもなく、離れるわけでもない、あの絶妙な間合い。そこで大塚明夫の声がぼそっと何かをつぶやくと、なぜか笑いが来るのと同時に少し胸にくる。大塚明夫という声優は、どうしてああも「不本意ながら情が移っている生き物」を演じるのが上手いのか。
つしまのキャラクターは声なしには成立しなかったと思う。あの太さと乾いた質感があるから、生意気なセリフが嫌みにならない。それどころか愛嬌になる。271本のキャリアが詰まった声だと改めて実感した。
もう一点、うえだゆうじ演じるおじさんのキャラクターが登場する場面も印象深い。うえだゆうじは柔らかい声質なのに、おじさんというポジションの軽い情けなさもちゃんと出ていて、ちぐはぐな笑いを作り出している。つしまとの絡みは特に好きで、猫に完全に格下扱いされているおじさんという構図が毎回きちんと機能している。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 猫と暮らしたことがある、または暮らしたい人
- 短尺アニメをすき間時間にさくっと消費したい人
- ほのぼの系だが「かわいいだけ」では物足りない人
- 大塚明夫の声を聞くだけで満足できる人
- おばあちゃんキャラが好きな人(荒れた展開を求めていない人)
合わない人
- ストーリーの起伏や感情的なクライマックスを求める人
- 長尺・1クール構成のアニメに慣れていて短尺物がそわそわする人
- 猫への興味が薄い人(キャラデザの刺さり方がかなり猫好き前提)
- 現在どの配信サービスでも視聴できないため、手軽に試せない人
次に見るなら
貝社員は同じ短尺ONA形式で、日常のしょうもない出来事をゆるく笑いに変える構造が似ている。「大きな感動より小さな笑い」を積み上げるリズムが好きなら合う。こちらは海の生き物たちが社会人として働くという設定で、ジャンルはまったく違うが見終わったときの気持ちの落ち着き方が近い。
のんのんびよりはこちらは長尺・TVアニメだが、日常の何気ない時間を丁寧に描く姿勢が共通している。過疎の田舎という舞台が持つ静けさと、キャラクターたちの緩やかな関係性は、つしまとおばあちゃんの間にある「急がない距離感」と根っこが同じだと思う。
働く細胞ではなく働く細胞BLACKではなく——ねこねこ日本史はNHK Eテレ発の短尺アニメで、歴史上の人物を猫にしたという設定だが、猫というキャラクター造形への愛がつしまと通じる部分がある。子ども向けとなめてかかると、猫の描写で普通に笑えて少し悔しい。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『俺、つしま』はサブスクリプションサービスへの登録不要で視聴できる作品です。ONA(オリジナルネットアニメ)として配信されているため、無料でアクセスしやすい環境が整っています。猫好きの方はもちろん、ほっこりした日常系コメディを探している方にもおすすめです。
よくある質問
まとめ
『俺、つしま』はサブスクリプションサービスへの登録不要で視聴できる作品です。ONA(オリジナルネットアニメ)として配信されているため、無料でアクセスしやすい環境が整っています。猫好きの方はもちろん、ほっこりした日常系コメディを探している方にもおすすめです。



