バジャのスタジオ

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2017バジャのスタジオ

バジャのスタジオ

★ 3.4 / 5.0冒険ファンタジー
放送年2017年
フォーマットOVA
話数1話
原作オリジナル
制作Kyoto Animation

バジャという少年が、幼い頃に外の世界からやってきた。生まれた時のことはほとんど覚えていない。彼はアニメーション制作の拠点である小畑アニメスタジオで、アニメ製作者たちに育てられた。スタジオ外の池には友人のアヒルたちがいる。バジャはそこでの生活を楽しんでいる。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

幼い頃に外の世界からやってきた少年・バジャは、アニメーション制作の拠点「小畑アニメスタジオ」でアニメ製作者たちに育てられた。スタジオの外に広がる池には、共に時間を過ごすアヒルたちがいる。大きな冒険や劇的な出来事がなくとも、バジャはそこでの何気ない日常を静かに、しかし確かに楽しんでいる。

みどころ・魅力

① アニメスタジオという舞台の温かみ

制作現場であるアニメスタジオが物語の「家」として機能しており、作り手たちの手仕事や人間的な温かさが背景に滲み出ています。アニメを「作る場所」を舞台にした作品ならではの、独特のメタ的な視点が楽しめます。

② 静かな日常の中に宿る冒険とファンタジー

派手なアクションのない穏やかな物語でありながら、「外の世界からやってきた」というバジャの出自には異世界的な余白があります。ファンタジーの気配を纏いつつも、日常の豊かさを丁寧に描く独自のバランスが魅力です。

③ アヒルたちとの友情が生む癒やしの空気感

池のアヒルたちとの交流シーンは、セリフに頼らない穏やかなコミュニケーションで観客を和ませます。言葉を超えた生き物同士のつながりが、作品全体にのびやかな癒やしの空気をもたらしています。

キャスト・声優一覧

バジャ
バジャ
メイン
›
吉田舞香
吉田舞香
トシオ
トシオ
サブ
›
間島淳司
ギー
ギー
サブ
›
田村睦心
田島
田島
サブ
›
種市桃子
ガーちゃん
ガーちゃん
サブ
›
田村睦心
町村
町村
サブ
›
星野充昭
ココ
ココ
サブ
›
田所あずさ
カナ子
カナ子
サブ
›
金元寿子
石浦
石浦
サブ
›
金城大和
佐々木
佐々木
サブ
›
代永翼
猫
猫
サブ
›
代永翼

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スタッフ

監督木上益治
美術監督細川直生
音響監督鶴岡陽太

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

タイトルで引いた。「バジャのスタジオ」って何だ、と。アニメスタジオを舞台にしたOVAで、そこで育った少年が主人公——説明を読んでも輪郭がつかめない。2017年公開なのにDVD購入以外に視聴手段がない時点で、マニアかコレクターにしか届いていない作品だとわかる。そういう「なぜ存在するのかよくわからない」作品に限って、見終わった後も「なぜ存在するのかわからない」まま心に残ったりする。実際そうだった。最初の印象は「子ども向けに見えるが、大人に刺さる構造をしている」。2回目に見て気づいたのは、スタジオという閉じた世界の描き方が、ずいぶん丁寧だということだ。池のアヒルたちと過ごすバジャの日常が、どこかこちらの記憶にある「守られていた場所」と重なる。

「作られた場所」で育つことの意味——帰属と記憶をめぐる話

表面的には、アニメスタジオで育った少年バジャの日常を追うファンタジーOVAだ。ただ、「外の世界から来た子ども」という設定に、単なる異世界転生的なロマンを求めると肩透かしを食う。この作品が描こうとしているのは、「自分がどこで生まれたか」ではなく「どこで育てられたか」が人格を形成するという、もう少し静かで根本的な話だ。

バジャは自分の出自をほとんど知らない。でもそれを悲劇として受け取っていない。小畑アニメスタジオという場所、そこで働く大人たちの背中、池のアヒルたち——それだけで十分「自分の世界」が完結している。この完結感の描き方が、この作品の核心だと思う。育てた側の大人たちも同様で、アニメ制作という「架空の物語を生み出す仕事」に人生を捧げている。その場所で育つバジャは、いわば「物語を生む場所で育った存在」になる。

金元寿子さんが演じるカナ子の声は、バジャへの愛情を直接言葉にするのではなく、日常の呼びかけ方のトーンで表現している。ベテランの仕事だと感じる場面で、「育ての親」という関係を声だけで成立させていた。田村睦心さんはギーとガーちゃんという2役を担当しているが、アヒルたちの存在が物語のアクセント以上の役割——バジャにとっての「外の世界との接点」を担う点で、声のトーン選びに意味がある。間島淳司さん・代永翼さんのスタジオ側のキャラクターたちは、クリエイターの疲労感と愛着を体に染み込ませた演技で、「ここで働いている大人」のリアリティを支えている。

「外の世界から来た」という設定が最終的に何を意味するのか、この作品は明快な答えを出さない。それが「謎の作品」と言われるゆえんだと思うが、個人的にはその余白が正解だと思っている。バジャが自分の出自より「今いる場所」を選んでいることは、作品の最後まで揺らがない。それで十分な気がする。

特に刺さったシーン

バジャが池のアヒルたちと過ごす場面の静けさが、妙に長く残っている。スタジオ内の喧騒——締め切りに追われる大人たち、描き続ける手、散らかった机——から出た先にある、池のほとりのあの間の取り方。スタジオが「生み出す場所」なら、池は「ただいる場所」として機能している。バジャにとってアヒルたちが友人である、という設定の素朴さを、声優陣が変に崩さず演じているのがよかった。ここで「かわいい」をやり過ぎると作品のトーンが壊れるが、田村睦心さんの演技はその手前で踏みとどまっている。スタジオの大人たちとの会話シーンでは、間島淳司さん・代永翼さんの「忙しいけどバジャのことは気にかけている」という温度感が、台詞の量以上に伝わってくる場面があった。大人がちゃんと子どもを見ている、その小さな確認作業みたいなシーンに、思わず少し前のめりになった。

読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • クリエイターの日常・制作現場を舞台にした作品が好きな人
  • 短尺OVAで「起伏より空気感」を楽しめる人
  • 出自や帰属より「今いる場所」をテーマにした物語に共感できる人
  • 金元寿子・田村睦心・間島淳司・代永翼のファンで未見作品を掘っている人
  • Blu-ray・DVDを買って手元に置くタイプのオタク

合わない人

  • 明確な冒険の展開や感情の起伏を求める人(タイトルの「冒険」に期待すると違う)
  • 配信で気軽に見たい人(現状DVD購入のみ)
  • 前後のシリーズ文脈がない単独OVAに乗れない人
  • 「謎が解明される」「主人公が成長する」という着地点を必要とする人

次に見るなら

「作る場所」「育てられた場所」に近いテーマを持つ作品として、ペンギン・ハイウェイを挙げたい。少年が日常の延長に異質な現象を発見し、それでも「自分の場所」から離れない構造が似ている。大人との距離感の描き方も近い。

短尺OVA・短編アニメの「空気感を楽しむ」体験をさらに掘るなら、ちいさな英雄 カニーニとカニーノ(Studio Ponoc短編集収録)がおすすめ。セリフを最小限に抑えながら世界観を成立させる手法は、バジャのスタジオの静けさと同じ方向性にある。

雨を告げる漂流団地は、子どもが「閉じた異空間」で過ごすことの意味を真正面から描いた作品。バジャのスタジオよりずっと動きがあるが、「外の世界との断絶」と「その中での居場所」という軸は共通している。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ—¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix—¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu—¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+—¥1,250〜(税込)なし500+
『バジャのスタジオ』は現時点で主要な動画配信サービスへの配信が確認されていません。視聴の機会はDVDなどのパッケージメディアや、上映イベントなどの機会をご確認いただくのがよいでしょう。最新の配信状況は各サービスの公式サイトで随時ご確認ください。

よくある質問

Q. 『バジャのスタジオ』はどんな人に向いていますか?
A. 日常系・癒やし系のアニメが好きな方や、アニメ制作の現場に興味がある方におすすめです。派手な展開よりも、静かで温かい雰囲気の作品を求める方に特に合っています。
Q. バジャとはどんなキャラクターですか?
A. 幼い頃に外の世界からやってきたという謎めいた出自を持つ少年です。アニメスタジオで育てられ、池のアヒルたちと友情を築きながら、スタジオでの穏やかな日常を過ごしています。
Q. この作品はどこで視聴できますか?
A. 現在、主要な動画配信サービスでの配信は確認されていません。DVDなどのパッケージメディアや、上映イベントなどをご確認いただくことをおすすめします。
Q. OVA作品ですが、シリーズものですか?
A. 2017年公開のOVA作品です。独立した作品として楽しめる構成となっており、シリーズの前知識などは不要です。気軽に視聴できる短編作品です。

まとめ

『バジャのスタジオ』は現時点で主要な動画配信サービスへの配信が確認されていません。視聴の機会はDVDなどのパッケージメディアや、上映イベントなどの機会をご確認いただくのがよいでしょう。最新の配信状況は各サービスの公式サイトで随時ご確認ください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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