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藤本タツキ 17-26
| 放送年 | 2025年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 8話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | ZEXCS |
漫画家藤本タツキが17歳から26歳の間に創作した8つの短編を映像化したアンソロジーシリーズ。「学校の庭でまだ蹴られていた鶏のカップル」「佐々木は銃弾を止めた」「愛は盲目」「四角」「人魚狂想曲」など、複数の監督による作品で構成される。
作品概要・あらすじ
あらすじ
漫画家・藤本タツキが17歳から26歳までに生み出した8つの短編を映像化したアンソロジーシリーズです。「学校の庭でまだ蹴られていた鶏のカップル」「佐々木は銃弾を止めた」「愛は盲目」「四角」「人魚狂想曲」など、初期作品ならではの瑞々しい発想に満ちた物語を、複数の監督がそれぞれの感性で映像化。1編ごとに作風もジャンルも大きく移ろい、アクション、コメディ、ラブコメ、SFと振れ幅の大きい短編群が並びます。後の代表作へとつながる「原石」の輝きを、多彩な映像表現で堪能できる一作です。みどころ・魅力
① 藤本タツキの”原点”が詰まった短編集
17歳から26歳という多感な時期に描かれた短編が並び、後の作品群へとつながる発想の萌芽が随所に光ります。荒削りながら鋭いアイデアと衝動が同居し、一人の作家がどのように才能を磨いていったのか、その軌跡を映像でたどれるのが大きな魅力です。② 監督ごとに変わる多彩な映像表現
複数の監督がそれぞれの短編を手がけているため、作品ごとに色彩・テンポ・演出の雰囲気ががらりと変わります。同じ原作者の世界でありながら、映像化の解釈が一編ごとに異なり、まるで短編映画集を見ているような新鮮な驚きを味わえます。③ ジャンルを横断する自由な発想
アクション、コメディ、ドラマ、ラブコメ、SFと、ひとつのシリーズに収まりきらないほど幅広いジャンルが共存しています。シリアスな物語の直後に奇想天外なコメディが続くなど、予測のつかない展開の連続で、短い尺ながら濃密な読後感を残してくれます。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| ED | ユーキ「H.O.B.A」 |
|---|---|
| ED | モーニング娘。「恋愛レボリューション21」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
チェンソーマンを描いた人の、それも10代から20代半ばまでに溜め込んだ短編を全部映像化する、と聞いて、正直なところ身構えた。作家の若い頃の習作を掘り起こすやつは、たいてい「才能の片鱗」みたいな優しい言葉でごまかされて終わる。期待半分、警戒半分でAmazonプライムの再生ボタンを押した。
で、最初の数本でその警戒は引っ込んだ。荒削りなのは確かに荒削りなんだけど、後の長編で爆発するモチーフ——どうしようもない執着とか、暴力のすぐ隣に置かれる笑いとか——が、もう17歳の時点でほぼ完成形で入っている。1本ずつ監督が違うので絵のトーンはバラつくのに、根っこの「この人、こういう人間ばっかり描くんだな」という感触だけは全編で一貫していた。2周目に観返したら、その一貫性の方がむしろ怖くなってくる。
欲しいものが手に入らない人間を、突き放しもせず甘やかしもせず描く
この8本に通底しているのは、たぶん「諦めきれなさ」だ。愛は盲目にしても、人魚狂想曲にしても、登場人物は揃いも揃って、手に入らないものや、もう手元にないものに向かって、ずっと手を伸ばし続けている。普通の作家ならそこに教訓を足す。執着は身を滅ぼす、とか、前を向こう、とか。藤本タツキはそれをやらない。願いがどれだけ歪んで、どれだけ滑稽になっても、その願いそのものは絶対に笑い物にしない。ここが効いている。
面白いのは、若い頃の短編ほど、その「諦めきれなさ」が剥き出しで出ていることだ。長編になると物語の構造で覆われて見えにくくなるものが、ここではほとんど生身のまま転がっている。佐々木は銃弾を止めた、というタイトルの突拍子のなさひとつ取っても、現実の物理法則より「止めたい」という願望の方を優先して世界を作っちゃう、あの強引さがすでにある。これは単なる若書きの寄せ集めではなくて、一人の作家が「人間の欲望は基本的にちょっと壊れている」という一点をどう描くか、その試行錯誤の記録になっている。
そして全部観終わると、欲望の形は各話でバラバラなのに、それを見つめる視線の温度だけがずっと同じだったことに気づく。突き放しもしないし、甘やかしもしない。ただ「そうだよな、欲しいよな」と隣に座っている感じ。この距離感を10代で持っていたのが、一番おそろしい。
特に刺さったシーン
声の使い方で言うと、花澤香菜のシカクが頭から離れない。序盤の、感情が振り切れるはずの場面で、彼女はあえて声を張らずに、半分笑ったような薄い温度で台詞を置いてくる。あの「壊れる手前のフラットさ」が、藤本作品の登場人物の、自分の願望をどこか俯瞰している感じにぴったりはまっていて、観ながら背筋が冷えた。隣で杉田智和のユゲルが妙に軽い調子でかき回すので、悲壮なはずの場面が変な可笑しさに転んでいく。この緩急がうまい。
個人的に一番やられたのは、終盤のある話で、登場人物が手に入らないものに向かって最後にひとつだけ行動を起こす展開。安済知佳が演じる役の、その瞬間の小さな息の漏れ方で、もう全部わかってしまった。説明台詞ゼロ。スクリーンの大きさと劇場の音響あってこそ拾える、ほとんど聞こえないレベルの吐息で物語が決まる瞬間があって、思わず座席で前のめりになった。小野賢章と堀江瞬の若い声が要所を締めているのも効いている。
読んで見たくなったら——『藤本タツキ 17-26』はAmazonプライムビデオで視聴できる(30日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- チェンソーマンやルックバックで、藤本タツキの「あの感触」がどこから来たのか気になっていた人
- きれいに着地しない、余韻が変な角度で残る短編が好きな人
- 作家性が固まっていく過程を、答え合わせみたいに観たいオタク
- 監督ごとに絵のトーンが切り替わるアンソロジー形式を楽しめる人
合わない人
- 1本ごとに起承転結がきっちり締まっていないと落ち着かない人
- 感情の置き所をはっきり指示してほしい人(この作品は最後まで指示してこない)
- 長編の完成された藤本タツキしか知らず、荒削りな初期衝動に興味がない人
次に見るなら
同じ藤本タツキ作品の地続きで観るなら、まずルックバック。創作することの喜びと取り返しのつかなさを真正面から扱っていて、この短編集の「諦めきれなさ」がそのまま長編サイズに育った姿が見られる。
歪んだ願望の描き方が刺さったならチェンソーマンを。欲しいものを諦めない人間の暴走を、もっと派手な舞台でやり切っている。本短編集の登場人物たちの遠い親戚みたいな顔が何人も出てくる。
作家のクセが各話でくっきり違うアンソロジーの楽しさにハマったならmemoriesもおすすめ。複数監督による短編集という構造が近く、トーンの切り替わりごと味わう観方がそのまま通用する。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | — | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「藤本タツキ 17-26」はAmazonプライムビデオで配信されており、見放題で視聴できます。プライム会員であれば追加料金なしで全編を楽しめますので、藤本タツキ作品の原点に触れてみたい方はぜひチェックしてみてください。気になる短編から気軽に視聴を始められます。
