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K SEVEN STORIES「SIDE:GREEN ~上書き世界~」
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | GoHands |
支配的な両親に嫌気がさして実家を逃げ出した少年スクナ。その後、ユーザーに超自然的な力を与えるSNSアプリ「JUNGLE」を使って街で生き延びている。ある日、スクナはJUNGLEの創設者である緑の王・渡我被身と接触する。謎めいた緑の王について詳しく知りたいと願うスクナは…
作品概要・あらすじ
あらすじ
支配的な両親の元を逃げ出し、街で孤独に生き延びていた少年・スクナ。超常的な力をユーザーに与えるSNSアプリ「JUNGLE」を使いながら日々をやり過ごしていた彼は、ある日そのJUNGLEの創設者にして「緑の王」と呼ばれる渡我被身と出会う。謎に包まれた緑の王の姿に惹かれ、もっと知ろうとするスクナ。王が胸に秘める理想と、世界を「上書き」しようとする計画の全貌が、少年の視点を通して明らかになっていく。みどころ・魅力
① 謎多き緑の王・渡我被身の素顔と思想に迫る
TVシリーズでは謎めいた存在として描かれた緑の王が主役を務める一篇。彼が何を信じ、何のために動くのかが少年スクナとの交流を通じて丁寧に掘り下げられます。シリーズ既視聴者ほど、キャラクターへの見方が大きく変わる体験ができます。② 「JUNGLE」が生む能力者たちの群像ドラマ
SNSアプリ「JUNGLE」を介して力を手にした一般市民たちのドラマが、緑の王の物語と有機的に絡み合います。組織に属さない名もなき能力者たちの葛藤と選択が描かれ、Kシリーズ特有の群像劇としての厚みを本作でも存分に味わえます。③ K SEVEN STORIES全体を補完するピースとしての役割
全7篇で構成されるK SEVEN STORIESの中でも、TVシリーズ本編と交差する出来事を緑の王側の視点で補完する作品です。他の劇場版エピソードと照らし合わせることで新たな発見があり、シリーズを愛するファンにとって必見の一本となっています。キャスト・声優一覧












スタッフ
| OP | アンジェラ「SURVIVE!」 |
|---|---|
| ED | アンジェラ「上書き世界」 |
関連作品
アニメ
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
Kシリーズ、正直に言う。本編はなんとなく追っていたけど、ガッツリ全部を把握していたわけじゃなかった。それでも「SIDE:GREEN」を手に取ったのは、緑の王がずっと気になっていたから、ただそれだけ。
最初に見たとき、思ったより硬派だった。JUNGLEというSNSアプリが超自然的な力を与えるという設定は、今見ると時代の空気を読んでいる感じがするし、それを主人公スクナが利用して街を生き延びる、という入り口の生々しさが予想外によかった。家出少年がSNSで力を得る話、と要約すると安っぽく聞こえるが、映像にするとちゃんと重みがある。2回目に見て気づいたのは、スクナの目線の演じ方の精度だ。釘宮理恵がここまで「持っていない少年」を演じるのを久しぶりに聞いた気がして、そこだけで前のめりになった。
力を手に入れた少年が問われるのは、王の器ではなく「何のために生き延びるか」という問いだ
この作品が描いているのは、ひとことで言えば「目的のない生存」の話だと思う。スクナは家を逃げ出した。正当な理由がある。でも逃げ出した先で、彼がしていることは「JUNGLEを使って生き延びる」だけだ。JUNGLEが与える力は手段であって、目的ではない。そこが面白い。
緑の王・比水流に接触することで、スクナは「なぜ自分はここにいるのか」という問いを突きつけられる形になる。王というのはKシリーズにおいて、圧倒的な力を持ちながら常に何かの象徴として描かれる存在だ。比水流の場合、その象徴が「情報」であり「繋がり」であり、JUNGLEというSNSの形をとっている。スクナが彼に引き寄せられるのは、単なる好奇心というより、「力のある大人が自分に構ってくれること」への飢えに近いんじゃないかと読んだ。
興津和幸の比水流は、聞いていてゾクッとする瞬間がある。声に「余裕」がありすぎるのだ。戦えばどうにでもなる、という安定感ではなく、そもそも戦うかどうかを自分が決めている、という種類の余裕。それがスクナとの対比を鮮明にする。スクナが釘宮理恵の声で持つ「不安定さの純度」と、興津和幸の「落ち着いた不透明さ」がぶつかる場面は、セリフよりも声のトーン差で語られているという感覚があった。
Kシリーズの外伝として見るとき、本編の文脈を全部把握している人間と、うっすら知っている人間で、この作品への刺さり方は確実に変わる。前者にとっては「あのキャラクターがこの時期にこう動いていたのか」という発見があるだろうし、後者には「緑の王って、こういう人物か」という入門になる。どちらとしても機能する構造にはなっているが、本編をしっかり見ていた人間のほうが受け取れるものが多い。外伝の宿命ではある。
特に刺さったシーン
スクナが初めて比水流と向き合う場面。「何が知りたい」と問われたとき、スクナが即答できないシーンがある。知りたいことがある、でも何を知りたいのかが言語化できていない、その詰まり方が、釘宮理恵の間の使い方でリアルに出ていた。ベテランの声優が「何も言わない時間」をどう演じるか、というのはわかりやすい技術ではないが、ここはちゃんと聞こえた。
大塚芳忠の磐舟天鶏が画面に出てくる場面も印象に残っている。ああいう「格の高さを声だけで表現できる」役者が出てくると、Kシリーズの世界観が急にスケールアップするような感覚がある。セリフの量は多くなくても、声の重力が違う。
あとは名塚佳織の平坂道反の動かし方。感情を前面に出すタイプの演技ではなく、どこか引いた距離感で場を観察しているキャラクターとして演じていた印象があって、本編との文脈を知っている人間には「ああ、この時期はこういう立ち位置か」と重なるものがあるはずだ。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- Kシリーズ本編をある程度追っていて、緑の王の掘り下げが欲しかった人
- 釘宮理恵の演技の幅に関心がある人(少年役での内面表現)
- 興津和幸の「余裕のある不透明なキャラクター」が好きな人
- SNS・情報・繋がりを力の象徴として扱うSF的設定が好みな人
- 60〜70分前後のコンパクトな劇場アニメが合っている人
合わない人
- Kシリーズ未見で、いきなりここから入ろうとしている人(固有名詞で詰まる)
- 外伝より本編の続きを求めていた人
- アクションに比重を求めていると、思ったより静かな作品と感じる可能性がある
- 現在配信・DVDいずれも確認できない状態のため、視聴手段を確保するのが難しい
次に見るなら
同じくKシリーズの劇場作品、劇場版 K MISSING KINGSを先に見ていない場合はそちらを強くすすめる。SIDE:GREENは「SEVEN STORIES」シリーズの1本であり、MISSINGKINGSを経た時系列の話が複数絡んでいる。前後関係を整理してから見ると、スクナの置かれた状況の意味がずっと明確になる。
コードギアス 反逆のルルーシュも近い匂いがある。超自然的な力、王と臣下という構造、力を持つ側の倫理。直接的な続きとは関係ないが、「力の意味を問う系の作品が好き」という人間には刺さる構造の類似がある。シリーズが長いので腰を据えて見る覚悟は必要だが、そもそもKシリーズを追っていた人間には今さら紹介するまでもないかもしれない。
A3! SEASON SUMMER&FALLは直接のジャンル近似ではないが、下野紘が主要な役で出ており、声優の演技が見どころになる作品として別軸での参照になる。Kシリーズで声優の演技に興味を持った入り口から広げるなら、という文脈で。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では、「K SEVEN STORIES SIDE:GREEN ~上書き世界~」の配信サービスでの配信は確認されていません。視聴にはBlu-rayやDVDなどのパッケージソフトをご利用いただく形になります。Kシリーズのファンであれば、全7篇まとめて揃えて順番に楽しむのがおすすめです。








