まっさら

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2021まっさら

まっさら

★ 3.4 / 5.0音楽日常系
放送年2021年
フォーマットONA
話数1話
原作オリジナル
制作ENISHIYA

シンガーソングライターのナズナは夢を諦めようとしていた。彼女は非常に内気な少女ユナと出会う。二人は互いに影響を与え、関係を深めていく。このアニメは木下理芽(いきものがかり)の同名曲「マッサラ」にインスパイアされたオリジナル短編で、長原慶太が監督、ENISHIYA Inc.がアニメーション制作を担当している。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

夢を諦めかけているシンガーソングライターのナズナは、ある日、極度に内気な少女ユナと出会う。言葉を持て余すユナと、歌に迷いを抱えるナズナ。ふたりは互いの存在に触れることで、少しずつ変わり始める。いきものがかり・木下理芽の楽曲「マッサラ」から生まれたオリジナル短編アニメ。

みどころ・魅力

① 楽曲から生まれた世界観――「マッサラ」が宿るアニメーション

いきものがかりの木下理芽が手がけた楽曲「マッサラ」を原点に制作されたオリジナル短編。音楽そのものが物語の核にあり、ナズナの歌声と映像が一体となって感情を届ける。曲を知っているかどうかに関わらず、独立した作品として楽しめる構成になっている。

② 言葉より先に伝わる、ふたりの関係の変化

内気なユナと夢に迷うナズナは、互いに多くを語り合うわけではない。それでも視線や仕草、音楽という共通言語を通じて少しずつ距離が縮まっていく。短編ならではのテンポで描かれる心の変化は、余白の多い演出によって見る者の想像力を引き出す。

③ ENISHIYA Inc.が手がけるシンプルで詩情豊かな映像美

長原慶太監督のもとENISHIYA Inc.が制作を担当。派手さより叙情性を重視したビジュアルは、楽曲の空気感と高い親和性を持つ。短編ONA作品でありながら、一枚絵としても成立するような丁寧な画面設計が随所に光る。

キャスト・声優一覧

なずな
なずな
メイン
吉岡聖恵
ゆな
ゆな
メイン
花澤香菜

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スタッフ

監督長原圭太
キャラクターデザイン中村真由美

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

タイトルだけ見ても「まっさら」、何もわからない。音楽系でONA、2021年——くらいの情報でとりあえず再生ボタンを押したのが最初だった。いきものがかりの木下理芽が楽曲提供しているという話を後から知って、なるほどそういう文脈か、と腑に落ちた。見る前の期待値は正直ほぼゼロに近い。タイトルで釣る気がないのか、はたまたタイトルそのものがテーマなのか。

短編ONAという形式が助けになった。「まあ、損しても30分もかからないだろう」という感覚で見始めたら、終わった後に妙な余韻だけが残る。2回目を見たとき、ユナの表情の変化がもっと細かく追えて、ああ、最初から全部そこに置いてあったんだなと気づいた。見ながらこちらも「白紙」になれる作品だった。

諦めかけた夢は、他人の「白紙」に触れたとき初めて息を吹き返す

ナズナが夢を諦めようとしている、という設定は、音楽アニメの王道的な出発点に見える。だがこの作品が少し違うのは、彼女を救うのが「励まし」でも「成功体験」でもなく、ほとんど何も持っていない少女・ユナとの関係であるという点だ。

ユナは内気で、社会的な「実績」も何もない。ある意味でまっさらな存在だ。ナズナが諦めようとしているのは、傷ついた経験が積み重なった結果だとすると、ユナの白紙性はその逆にある。傷がないのではなく、まだ傷つく前の——あるいは傷と向き合う前の——空白がある。

作品の核心はこの「傷と白紙の非対称な関係」にある気がしていて、ナズナがユナに音楽を与えるようでいて、実際にはユナの白紙がナズナの「こびりついた諦め」を一度引き剥がしているように機能している。与える側と受け取る側が途中で逆転する構造。短編という尺の制約が、その逆転をクリアに見せている。

木下理芽の楽曲「マッサラ」がアニメに先行していたという事実も、この解釈を補強する。歌の世界観を映像化したというより、歌が描いた感情的な地形をなぞるようにストーリーが動く。その感覚は「映像化作品」というより「楽曲の別バージョン」に近い。聞いた後に、もう一度楽曲を聞き返すと、ナズナとユナの関係が全部詞に入っているように聴こえてくる。そういう仕掛けをENISHIYA Inc.が短編のサイズでやってのけたことが、この作品の地味な達成点だと思っている。

特に刺さったシーン

ユナが初めてナズナの音楽に反応するシーン。花澤香菜が演じるユナは、序盤の大半を「声がない」状態で過ごす。正確には声はあるのだが、感情の輪郭が極限まで抑えられている。花澤香菜がこういう役をやると、無音の部分に演技が宿るというか——息の置き方とか、わずかなトーンの上下が、テキストに起こしたら何も変化していないのに全然違う空気を作る。

音楽に触れた瞬間のユナの反応は、台詞でも大げさなリアクションでもなく、ほんの少しの静止だった。あそこで思わず画面を止めて、数秒前から見直した。「あ、動いた」という感覚。それまでずっと閉じていたものが、音楽という回路だけで一瞬開く。花澤香菜の声の使い方と、長原慶太の演出の呼吸が完全に合っているシーンで、短編全体の中でも突出して「見てよかった」と感じた。

読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。TSUTAYA DISCASの30日間無料トライアルでレンタル代ゼロで見れる。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • いきものがかり・木下理芽の音楽が好きで、その世界観を映像で体験したい人
  • 「派手な展開なし・静かに心が動く」タイプの短編が好きな人
  • 花澤香菜の繊細な演技に反応できる人
  • 夢を諦めた経験がある、またはそれに近い感情を持つ人
  • ONA・配信オリジナルの小さな実験作を掘るのが好きな人

合わない人

  • 音楽アニメに「演奏シーンの熱量」や「バンド合宿的なドラマ」を期待している人
  • 30分以下の短編に物語的な起承転結を求める人
  • キャラクターの関係性が明快に進展する展開を好む人
  • 主題歌や楽曲に事前知識がないと入口が見つかりにくいと感じる人

次に見るなら

リズと青い鳥が真っ先に浮かぶ。「音楽×内気な少女×非対称な関係」という構造がほぼ重なっていて、こちらは劇場作品なので映像密度が段違いだが、ユナのような「閉じた内面を音楽が開く」感覚が好きなら確実に刺さる。山田尚子演出の「沈黙が語る」画面設計は必見。

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。は音楽アニメではないが、「白紙に戻ることで前に進む」という感情的な主題が近い。過去の傷と向き合いながら関係が変化していく構造が、まっさらのトーンと合う。全11話だが失速しない。

サクラクエストではなく——音楽系でもう一本探すならLISTENERS リスナーズ。こちらは方向性がかなり違うSF寄りだが、「音楽が記憶を開く」モチーフが共鳴する。まっさらの静けさとは正反対のテンションなので、気分転換的に見るといい。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+
『まっさら』は現時点で主要な公式配信サービスでの配信は確認されていません。ONA短編作品のため、公式チャンネルや関連サイトでの公開状況を個別にご確認いただくことをおすすめします。楽曲「マッサラ」とあわせて体験することで、作品の世界観をより深く味わえます。

よくある質問

Q. 『まっさら』はどこで視聴できますか?
A. 現時点で主要配信サービスでの配信は確認されていません。公式チャンネルや関連サイトを検索して最新の公開状況をご確認ください。
Q. 原作の楽曲「マッサラ」とはどんな曲ですか?
A. いきものがかりのメンバー・木下理芽が手がけた楽曲で、本アニメはその世界観を映像化したオリジナル短編です。楽曲を先に聴いてから視聴するのもおすすめです。
Q. 何分くらいの作品ですか?
A. 2021年公開のONA(オリジナルネットアニメ)の短編作品です。短編フォーマットのため、隙間時間に気軽に視聴できる長さになっています。
Q. どんな人に向いている作品ですか?
A. 音楽と日常系アニメが好きな方、静かで詩情豊かな作品を好む方におすすめです。いきものがかりや木下理芽のファンにも楽しめる内容になっています。

まとめ

『まっさら』は現時点で主要な公式配信サービスでの配信は確認されていません。ONA短編作品のため、公式チャンネルや関連サイトでの公開状況を個別にご確認いただくことをおすすめします。楽曲「マッサラ」とあわせて体験することで、作品の世界観をより深く味わえます。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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