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ローゼンメイデン (2013)
| 放送年 | 2013年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Studio DEEN |
人生の選択はそれぞれ異なる道へ導く。選ばれなかった道が宇宙の混沌に失われず、もし存在していたら…そう考えたことはないだろうか。桜田淳は最も暗い時間に、鍵を手に入れられず薔薇乙女を呼び出さなかった未来の自分と通信する機会を得る。そして壊れた関係を修復するチャンスが与えられるのだ。
作品概要・あらすじ
あらすじ
人生の選択は、選ばれなかったもう一つの未来を生み出す。引きこもりがちな青年・桜田淳は、かつて「ローゼンメイデンを巻かなかった」世界を生きていた。ある日、彼は手紙のやり取りを通じて、鍵を巻き薔薇乙女たちと出会った“もう一人の自分”と交信する機会を得る。異なる選択をした二つの世界が交差するとき、淳は閉ざしていた心と、失われたはずの関係を見つめ直していく。少女人形たちとの出会いが、彼の止まっていた時間を再び動かし始める、静かな再生の物語。
みどころ・魅力
① 「巻いた世界」と「巻かなかった世界」が交差する平行世界構造
本作最大の特徴は、薔薇乙女を呼び出した世界と、呼び出さなかった世界という二つの“もしも”を軸に物語が進む点。異なる選択をした二人の淳が手紙で交信し合う設定が、選択と後悔というテーマに深みを与えています。
② 大人になった淳と、薔薇乙女たちとの再会
水銀燈をはじめとする個性豊かな少女人形(ドール)たちが、孤独な主人公の世界に色を取り戻していきます。可憐さと毒を併せ持つキャラクターたちの掛け合いと、淳との距離が縮まっていく過程が見どころです。
③ 原作後半を映像化した、落ち着いた大人向けの作風
PEACH-PITによる原作の後半パートを描いており、過去シリーズよりも内省的で静謐なトーンが際立ちます。ゴシックで耽美な世界観と、再生へ向かう繊細な心理描写が丁寧に重ねられています。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 小俣真一 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 望月智充 |
| キャラクターデザイン | 坂井久太 |
| 音楽 | 光宗信吉 |
| 美術監督 | 池田繁美 |
| 音響監督 | 望月智充 |
| OP | アリ・プロジェクト 「私の薔薇を喰みなさい」 |
| ED | アナベル 「Alternative」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
名前だけは知っていた。アンティークドールが戦う、ゴシックで耽美なやつ、くらいの解像度で。だから2013年のこれを再生したとき、開始数分で軽く面食らった。引きこもりの大学生になった淳が出てきて、人形は最初ほとんど出てこない。リメイクと聞いて「あの話をもう一度きれいに」やると思っていたら、まったく別の角度から殴ってきた。最初は戸惑いながら見ていたのが、2回目で構造に気づいて背筋が伸びた。これは「巻かなかった淳」の話なんだと。原作未読のまま入ったのが、かえってよかったのかもしれない。先入観なしで、この奇妙な時間構造にそのまま落ちられたから。
「巻かなかった自分」が、巻いた自分に手紙を出す話
この2013年版がやっているのは、原作の「その後」でも「総集編」でもない。鍵を手に入れず、薔薇乙女を呼び出さなかった——つまり何も始めなかった淳の人生を、わざわざ正面から描いている。あらすじにある「選ばれなかった道」という言葉が、ここでは比喩じゃなくて物語の骨格そのものになっている。
青年になった淳は冴えない。大学にもろくに行かず、バイト先と部屋を往復するだけの日々。そこへ折り紙細工めいた連絡手段で、中学生のころの自分——人形を呼び出すかどうかの分岐点に立っている自分——と通信できるようになる。つまり彼は、過去の自分に「やめておけ」とも「やってみろ」とも言える立場に立たされる。
ここで効いてくるのが沢城みゆきの真紅だ。呼び出された側の世界では、彼女は当然のように淳の生活に居座っている。あの居丈高で、でもどこか上品な声。「不甲斐ない」と切って捨てる響きの裏に、ちゃんと相手を見ている温度がある。沢城みゆきの真紅は、説教くさくならないギリギリのところで青年淳を立たせ直す。
この作品は、ただのリメイクや人形バトルものではなく、「あのとき動かなかった自分」を抱えたまま生きている全員に向けた話だと思う。やり直しを描いているようでいて、本当に問われているのは「過去を選び直すこと」じゃない。巻かなかった事実を抱えたまま、それでも今日をどう転がすか。選ばれなかった道は宇宙の混沌に消えたりしない、ちゃんと自分の中に澱として残る——それを引き受けられるか、という話だ。
特に刺さったシーン
水銀燈が現れる場面で、空気の質が変わるのがわかる。田中理恵の声がいい。甘く絡みつくのに、芯のところがひんやり乾いている。終盤、彼女が淳に向ける言葉の毒っぽさと、その奥にある「あんたもこっち側でしょう」と言わんばかりの共犯めいた響き。あそこで思わず一時停止して、もう一度頭から再生し直した。
それと、青年淳が中学生の自分との通信に向き合う序盤の一連。真田アサミの淳が、情けないのに憎めない。声の張りのなさ、語尾の引っ込み方が、引きこもった人間のリアルな佇まいになっている。斉藤さん——高森奈津美の、あの妙に世話焼きで現実側に淳を引き戻す存在感も効いていて、人形たちと現実のあいだに一本、細い生活の線が通る。地味なシーンなのに、何度見ても淳の背中から目が離せなかった。
読んで見たくなったら——『ローゼンメイデン (2013)』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「あのとき別の選択をしていたら」を、夜中にこっそり考えたことがある人
- 人形バトルより、引きこもった青年の内面の方に興味が向く人
- 沢城みゆき・田中理恵の声の応酬を、それだけで一本見られる人
- 原作未読でも、独立した一本の物語として楽しめるタイプの人
合わない人
- 原作の華やかな人形バトルや、ドールたちの賑やかな掛け合いを期待している人
- テンポよく事件が動くアクションを求めている人
- 主人公がずっと内向きで停滞している序盤に、退屈を感じてしまう人
- リメイクには「あの名場面の再現」を求めるタイプの人
次に見るなら
STEINS;GATE——「選ばなかった分岐」をめぐる後悔と引き受けの話としては、これが一番近い。過去への通信という仕掛けも重なるので、あの淳の立場に胃が痛くなった人はそのまま刺さるはず。
NHKにようこそ!——引きこもった青年が、ままならない現実に少しずつ引き戻されていく感触が地続き。青年淳の停滞に共感した人なら、こっちの主人公にも自分を見るだろう。
地獄少女——ゴシックで耽美、そして残酷さの奥に静かな悲しみが沈んでいる空気が近い。水銀燈のあのひんやりした毒が好きだったなら、ここの世界観も合う。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「ローゼンメイデン (2013)」は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3つの動画配信サービスで視聴できます。アニメ作品を幅広く扱う主要サービスで配信されているため、自分が普段使っているサービスに合わせて選べます。耽美な世界観をじっくり楽しみたい方は、見放題対象かどうかを確認したうえで視聴環境を整えるのがおすすめです。




