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Shitcom
| 放送年 | 2012年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
美しいカップルが素敵なディナーを楽しんでいると、突然女性のお腹が大きな音を立てて鳴り始める。お腹の不調に対処しようとする中、パートナーは彼女にプロポーズし、彼女は喜びと苦悩に揺れる。その夜の驚くべき出来事が展開していく中、謎の物体が彼女の口から現れ始める。
作品概要・あらすじ
あらすじ
美しいカップルが雰囲気のよいディナーを楽しんでいたその夜、突然女性のお腹が大きな音を立てて鳴り始める。体の不調に戸惑いながらも何とかやり過ごそうとする彼女に、パートナーはよりによってそのタイミングでプロポーズ。喜びと羞恥と苦悩が入り混じる中、さらに謎の物体が彼女の口から現れるという予想外の展開が待ち受けている。みどころ・魅力
① 最悪のタイミングが生む笑いの連鎖
プロポーズという人生最高の瞬間と、お腹の不調という人生最悪のシチュエーションが同時に訪れるという絶妙なすれ違い構造が本作最大の笑いどころ。感動と羞恥が同時にやってくる理不尽さが、短編ならではのテンポで畳み掛けてくる。② 短編に凝縮されたシュールな世界観
ONA形式の短い尺の中に、ラブコメの定番フォーマットを逆手に取った展開が詰め込まれている。口から謎の物体が現れるという非日常的なビジュアルが加わることで、リアルとシュールが入り混じる独特の空気感を生み出している。③ 笑いの裏に透けるカップルの絆
どれだけ奇妙な状況でも動じずにいるパートナーの姿が、コメディの枠を超えた温かみを添えている。笑いながらも「この二人は大丈夫だ」と思わせるキャラクター関係の描き方が、短編作品としての完成度を高めている。スタッフ
| 監督 | 長尾武奈 |
|---|
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルだけ見て「シットコム、つまりシチュエーション・コメディの短編かな」と思って再生したら、まったく別のものが出てきた。2012年のONAで、尺は短い。ロマンチックなディナーから始まる絵づくりは一見おしゃれで、「あ、こういう路線か」と油断していると、途中からじわじわとおかしな方向に転がっていく。
2回目を見ると、最初から伏線が仕込んであることに気づいた。最初の視聴では笑いとどこか言いしれない不快感が混ざって、「これは何だったんだ」という感想しか出なかった。それが答えだったのかもしれない。
ロマンスの絶頂で身体が暴走するとき、人間はどこまで滑稽か
この作品の核心は「タイミングの最悪さ」ではなく、「感情と身体がまったく別の生き物である」という事実をグロテスクなコメディとして提出している点にある。プロポーズという人生でいちばん高揚しているはずの瞬間に、身体は腹鳴を起こし、口からは制御できないものが現れる。感情が「イエス」と言いたいのに、身体が完全に違う台本を走らせている。
これは単なるお下品ギャグではない。人間が社会的な演技をしようとすればするほど、身体は反乱を起こすという、かなり古典的な喜劇のモチーフだ。チャップリンのコメディが機械に飲み込まれる身体を描いたように、この作品はロマンスという名の「演技」の場で崩壊する身体を描いている。
ONA、それも短尺という形式の選択も意味がある。長尺でキャラクターに感情移入させてからこの展開をやると、観客は引いてしまう。短いから成立する。最初から「これは寓話だ」という距離感が保たれており、そのフレームがあるからこそ笑える。同じ内容を30分アニメでやっていたら、笑えない人が続出していたはずだ。
配信がどこにもないのも、ある意味この作品の性格を反映している気がしてくる。「大手プラットフォームの棚に並ぶ作品」という文脈に、この作品は収まり切らない。
特に刺さったシーン
プロポーズの言葉が出てくるタイミングで、彼女の表情と身体の状況が完全に乖離するシーン。顔は「喜び」を作ろうとしているのに、腹の音とその後の展開がそれを許さない。声の演技がここのアクセントになっていて、台詞の抑揚というよりも「必死に表情を保とうとしている息づかい」が、笑いながらもどこか切実に聞こえた。
口から謎の物体が現れ始める終盤の流れは、見ていて「いや待って」という反応と「でも笑ってしまう」の間を行ったり来たりする。音楽のトーンがそれまでのロマンチック路線から少しずつずれていく構成が計算されていて、2回目に確認したとき「ここから変わってたのか」と気づいた。1回目は内容に引っ張られて音楽の変化を聞き逃していた。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ブラックコメディやシュールな笑いが好きで、不条理に論理を見出そうとするタイプ
- 短尺ONA・実験的なアニメーション作品を掘るのが趣味の人
- 「笑っていいのかわからないけど笑ってしまった」という体験を求めている人
- 身体表現や不快感をコメディとして昇華する作風に耐性がある人
合わない人
- ラブコメに明るく爽やかな展開を期待している人(タイトルのイメージで再生すると面食らう)
- グロテスクな表現が苦手な人
- 配信で手軽に見たい人(どこでも見られない)
- ストーリーの「意味」や結末の解消をきっちり求めるタイプ
次に見るなら
ポプテピピックとの相性がいい。不条理と自己破壊的な笑いを短尺で繰り返すスタイルが近い。「意味を求めない視聴」に慣れるための入門としても機能する。あちらはさらに開き直っているぶん、Shitcomよりとっつきやすいかもしれない。
フラクタルではなく、むしろ少女終末旅行の終盤のような「静かに世界が終わっていく感触」が好きなら、Shitcomの持つ「ロマンスが崩壊していく静けさ」にも似た読後感を得られると思う。ジャンルは全然違うが、「美しさと崩壊が同居している」という点で繋がっている。
短尺ONA全般が好きなら二ノ国ではなく、ニコニコ動画やVimeoで公開されてきた実験的な同人アニメ群を漁る方向に進むといい。Shitcomはその系譜に近く、「大手の棚にない面白さ」を探す旅の一本として位置づけると見つけやすい。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『Shitcom』は現時点で国内外の主要な動画配信サービスでの配信は確認されていません。視聴の際はDVDやその他の手段をご確認ください。最新の配信状況は各サービスの公式サイトでご確認いただくことをおすすめします。