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テイルエンダーズ
| 放送年 | 2009年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Picograph |
テルス惑星で、有望な若きレーサー・シロは宿敵グッドスピードとともに伝説の「ルーザーキング」を追う最中に重傷を負う。瀕死の状態で謎の女性トモエに訪れられ、彼女から特別な力を与えられる。シロはこの力を用いて、テルス惑星を襲う地震「スタンペード」に立ち向かうことになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
テルス惑星を舞台に、若き天才レーサー・シロが宿敵グッドスピードとの因縁のレースの最中に重傷を負う。瀕死の状態に陥ったシロのもとに現れた謎の女性・トモエは、彼に不思議な力を授ける。やがてシロは、テルス惑星全土を揺るがす大規模な地震現象「スタンペード」の脅威に気づき、命がけで惑星の危機に立ち向かうことになる。みどころ・魅力
① レースと惑星規模の危機が交錯する独自のスケール感
スポーツアニメ的な熱いレース描写と、惑星全体を巻き込むSF的なスケールが融合した独特の世界観が本作の魅力。ライバルとの競争という個人の物語が、惑星の命運を左右する壮大な使命へと発展していく構成は、2009年の劇場版作品ならではの見応えがある。② 謎の女性トモエと「授けられた力」が生む物語の緊張感
シロが瀕死の状態で邂逅する謎めいた女性・トモエの存在が、物語全体の鍵を握る。彼女から与えられた特別な力がどこから来るのか、何を意味するのかという謎が、アクションシーンの迫力とともに観客を引き込み続ける。③ 宿敵との関係性が変化していく人間ドラマ
対立していたグッドスピードとシロの関係が、惑星規模の危機を通じてどう変わっていくかという人間ドラマも見どころのひとつ。アクション・冒険・SFの要素の中に、ライバル同士の成長と葛藤が丁寧に描かれている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 音楽 | |
|---|---|
| 音響監督 | 藤田亜紀子 |
| ED | トミシロ「Destination Unknown」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
存在を知ったのは、かなり偶然だった。配信サービスをひと通り検索しても出てこない。レンタルの棚でたまたま目に入って、「こんな劇場アニメがあったのか」と手に取った。2009年公開、SFレースアクション。情報が薄い作品ほど、見る前の期待値調整が難しい。
最初の印象は「絵が古い」ではなく「空気が古い」だった。テルス惑星という設定、若いレーサーが宿命に引き込まれていく導入、どこかで見たことのあるフォーマットがゆっくり展開していく。ところが中盤から、三宅健太が声を当てるグッドスピードの存在感がじわじわと効いてきて、気がつくとスクリーンの向こうの熱量に引っ張られていた。こういう作品がひっそりと劇場にかかって、ひっそりとレンタルに流れていったのだと思うと、妙な感慨がある。
「負け続けた者だけが辿り着ける場所」という話
タイトルの「テイルエンダーズ」——末尾を走る者たち、最後尾の連中、という意味合いがそのままテーマになっている。主人公シロは有望なレーサーとして描かれながら、物語の序盤でいきなり重傷を負う。宿敵と呼べるグッドスピードも、どこか勝者の側に立ち続けてきたわけではない。「伝説のルーザーキング」という言葉が示す通り、この作品が追いかけているのは勝者の物語ではなく、「負けた人間が何を背負って走り続けるか」という問いだ。
瀕死の状態でトモエから力を与えられるという展開は、一見ご都合的に見える。しかし柚木涼香の抑えた声の演技がここで効いてくる。救済でも祝福でもなく、重さを渡すような声のトーン。あれは「力を授かった」のではなく「責任を負わされた」場面として読める。シロがその後テルス惑星を揺るがすスタンペードに立ち向かっていくのも、英雄譚というより「引き受けてしまったから逃げられない」という構造に近い。
三宅健太がグッドスピードとセーフティ・マックスの二役を演じているのも、この作品の構造を考えると意味深だ。対立するはずの二つの立場を同じ声が体現しているということは、勝者と敗者、速さと安全、という対概念が実は同じ根を持っていることを示唆しているとも読める。深読みかもしれないが、こういう仕掛けを2009年にやっていた点は素直に面白い。
「負け続けた者たちが世界を救う」という着地点は、決して珍しくない。ただこの作品のそれは、勝利の感動を与えるためではなく、「テイルエンダーで居続けることの意味」を肯定するために用意されている。その静かな肯定が、この作品をありきたりなSFアクションと一線引かせている部分だと思う。
特に刺さったシーン
羽多野渉が演じる巴士郎が、シロに対して言い放つ終盤の台詞。あの場面、内容よりも間の取り方が印象に残っている。羽多野渉は感情を爆発させる演技も上手いが、ここは逆で、感情を押し殺した上でわずかに滲み出るものを乗せてくる。声そのものの温度が下がっているのに、言葉の意味は熱い。そのギャップで一瞬、スクリーンに釘付けになった。
もう一つ、スタンペード——惑星規模の地震——が迫ってくる場面の音響。劇場という環境がここで機能する。地鳴りのような低音が座席の下から伝わってきて、映像の迫力よりも先に身体が反応した。自宅のテレビやPCのスピーカーでは絶対に再現できない体験で、「なぜこれがソフト化もされずに埋もれているのか」という疑問と惜しさが同時に来た。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。TSUTAYA DISCASの30日間無料トライアルでレンタル代ゼロで見れる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 2000年代の劇場アニメを掘るのが好きで、「知らない名作」を探している人
- 三宅健太・羽多野渉・柚木涼香のファンで、出演作を網羅したい人
- 勝者ではなく「負け続けた者の物語」に共鳴できる人
- 設定の重厚さより、キャラクターの声と空気感で作品を楽しめる人
合わない人
- SF設定を緻密に拾いながら見たい人(世界観の説明は薄め)
- 爽快なレースシーンを期待して見る人(レースよりドラマ寄りの構成)
- 配信で気軽に試したい人(現状レンタルかDVD購入しか手段がない)
次に見るなら
カウボーイビバップ 天国の扉(2001年)——テイルエンダーズと同じく「社会の外側を走り続けている人間たち」の話。SF的な荒廃した世界観と、主人公たちの乾いた感情の出し方が近い。劇場版ならではのスケール感も共通している。
ヴァンドレッド the second stage(2001年)——惑星規模の脅威に向き合う少数の人間たち、という構造が重なる。こちらも配信状況が不安定な時期があり、レンタルで見た思い出がある世代には懐かしい空気感がある。
REDLINE(2009年)——同じ2009年公開のレースSFアニメ。作風は真逆でド派手だが、「レースという舞台で人間を描く」という軸は共通。テイルエンダーズのトーンが合わなかった人はこちらの方がハマるかもしれないし、逆も然り。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点で「テイルエンダーズ」は定額配信サービスでの配信は確認されていません。視聴を検討される場合は、DVDなどのパッケージ作品をご利用ください。最新の配信状況は各サービスの公式サイトで随時ご確認されることをおすすめします。
