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UN-GO アン ゴ
| 放送年 | 2011年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 11話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | bones |
彼は「最後の大探偵」として仕事を続けている。他方では「敗北した探偵」と呼ばれている。確かなのは、彼が結城新十郎という謎への情熱と解く才能を持つ青年で、近未来の東京の暗い地下世界で蠢く暗い勢力の標的になっているということだ。他の「善玉」さえも彼を支援していない状況では、それは致命的となりうる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
近未来の東京。大きな戦争を経た街には混乱の影が色濃く残り、人々は情報と権力に翻弄されながら暮らしていた。そんな世界で結城新十郎は「最後の大探偵」を自負しつつも、世間からは「敗北探偵」と呼ばれている青年だ。彼の傍らには、ただ一つの問いで人の心の奥に潜む真実を暴く謎めいた存在・因果がいる。表向きの「正義」では決して辿り着けない事件の真相を、新十郎は探偵としての矜持だけを頼りに解き明かしていく。勝者が語る歴史の影で、誰が何のために嘘をつくのか——その問いが物語を貫いていく。みどころ・魅力
① 「敗北探偵」が暴く、勝者の歴史の裏側
事件の真相を突き止めても、力ある者によって別の「真実」へと書き換えられてしまう——。本作の探偵・新十郎は勝てない宿命を背負っています。それでも諦めず真実を追う姿に、単なる謎解きを超えた骨太なテーマ性が宿り、観る者の心を強く揺さぶります。② たった一つの問いがあぶり出す心理劇
相棒・因果が持つ「一つの質問に必ず真実で答えさせる」能力が物語の核です。誰が嘘をつき、何を隠しているのか。その一問が放たれる瞬間、登場人物たちの本心と人間の業が一気に露わになり、緊張感あふれる心理ミステリーとして見応えが生まれます。③ 坂口安吾原作×BONESが描く近未来の退廃美
原案は文豪・坂口安吾の探偵小説。それを制作スタジオBONESが、戦後の混乱を引きずる近未来東京として再構築しました。退廃と先進が同居する独特の世界観と洗練された映像表現が、重厚な物語に唯一無二の雰囲気を与えています。キャスト・声優一覧























スタッフ
| 監督 | 水島精二 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 高河ゆん、矢崎優子、稲留和美、矢口弘子 |
| 美術監督 | 脇威志 |
| 音響監督 | 三間雅文 |
| OP | スクールフードポプラ「How to go」 |
| ED | ラマ「Fantasy」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
最初は「重そうなタイトルだな」くらいの軽い気持ちで再生ボタンを押した。ミステリーものは当たり外れが激しいし、正直、見た記憶も薄かった。ところが序盤の事件パートで早々につまずく。犯人は分かる。トリックも分かる。なのに「で、それの何が解決なんだ?」という気持ちだけが残った。1回目はその違和感の正体がつかめないまま終わった。2回目で気づいたのは、この作品が解いているのは事件そのものじゃなくて「誰の真実を採用するか」という、もっと厄介な問いだったということ。地味な絵面なのに後からじわじわ効いてくる、そういうタイプだ。ちなみに配信はdアニメストアとHuluのみ。今のところ拾えるのはこの二つだけなので、気になったらそこで。
真実を見つけた者ではなく、真実を決められる者が勝つ
この作品の探偵・結城新十郎は「敗北探偵」と呼ばれている。推理が外れるからじゃない。むしろ逆で、彼はだいたい正解にたどり着く。それでも負ける。なぜなら近未来の東京には、海勝麟六という——事件の「真相」を、社会にとって都合のいい物語へ書き換えてしまう男がいるからだ。三木眞一郎の、あの落ち着き払った声で「これが世間の納得する真実です」とやられると、こっちまで一瞬「いや、まあ、そっちのほうが丸く収まるか…」と思わされる。そこがこの作品のいちばん怖いところだ。
新十郎の相棒・因果は、相手に一つだけ質問を強制し、絶対の本音を引き出す力を持つ。豊崎愛生がその切り替わりを声だけで演じ分けていて、ふだんの飄々とした少年の顔から、人の嘘をこじ開ける異界の存在へと一段下がる瞬間に、毎回ぞくっとする。つまりこの作品には「絶対の真実を引き出す力」と「真実を無効化する権力」が同じ画面に同居している。
僕がこれを単なる近未来ミステリーだと思わなくなったのは、ここだ。事件のトリックなんて飾りで、本当に問われているのは「真実は、見つけた人間のものか、それとも採用を決める人間のものか」という一点。ニュースもタイムラインも、結局は声の大きい誰かが「これが事実です」と決めた版が流通していく——2011年の作品なのに、今のほうがよっぽど刺さる。正しさを握っただけでは何も動かせない、という敗北の手触りが、見終わってからもずっと喉に引っかかったまま残る。
特に刺さったシーン
終盤、因果が誰かに「本当の質問」を突きつける一連の展開。あそこで豊崎愛生の声がぐっと低く、艶を帯びるところで毎回背筋が伸びる。普段の軽口とのギャップが効いていて、同じキャラなのに別の生き物に見える。あと矢島——藤原啓治が演じる、現場を知り尽くした大人の声がいい。彼が新十郎に向ける「お前のやってることは誰も幸せにしない」みたいな突き放しには、藤原啓治特有の、冷たくしてるのにどこかに情が残る芝居が乗っていて、二人の距離感がそこで一気に伝わる。入野自由の速水星玄も、若さゆえの危うさを声の張りひとつで出していて、終盤の選択シーンでは思わず「そっち行くか」と声が出た。そして2回目でようやく気づいたのが、矢田寿美恵もまた豊崎愛生だったこと。因果とはまるで違う芝居で、最後まで同じ人だと気づかなかった。こういう発見があるから、つい複数回見てしまう。
読んで見たくなったら——『UN-GO アン ゴ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 事件そのものより「真実って何で決まるんだ」を考えたい人
- 近未来×日本×情報統制の、あの薄暗い空気が好きな人
- 一話完結に見せて、全体でじわっと効いてくる構成を楽しめる人
合わない人
- スカッと解決して気持ちよく終わるミステリーを求めている人
- 設定や背景を全部セリフで説明してほしい人(本作は説明少なめ)
- 1クールに詰め込まれた密度を「駆け足」と感じてしまう人
次に見るなら
PSYCHO-PASS サイコパスが好きなら、というかその逆もで、近未来の日本で「正しさ」を管理する側を描いた話だから、UN-GOの“真実を決める権力”にぞくっとした人には直撃する。
個人と社会のズレという意味では東のエデンもおすすめ。情報と世論で社会がぐらぐら動く近未来サスペンスで、新十郎が抱える“個人の正しさの無力感”にかなり近い手触りがある。
真実と正義をめぐる純粋な頭脳戦が見たいならDEATH NOTE。海勝と新十郎の、立場をかけた読み合いの構図にやられた人なら、こっちも一気に見てしまうはず。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
TVアニメ『UN-GO アン ゴ』は、dアニメストアとHuluで配信されています。どちらのサービスでも本作を視聴することができますので、ミステリーやサイコロジカルな作風がお好きな方は、月額制で楽しめるこれらの配信サービスからチェックしてみてください。

