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ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン
| 放送年 | 2022年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 5話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | WIT STUDIO |
厳しい冬、人類は吸血鬼との戦いに敗れ、故郷のほとんどを失った。生き残った人々は小さな町に光の壁を築き、安全な生活を守った。主人公モモは抑圧された生活を送りながらも、敵である吸血鬼との共存を望んでいる。吸血鬼の女王ファインは、かつて人間を愛していたが消息を絶った。
作品概要・あらすじ
あらすじ
厳しい冬が続く世界で、人類は吸血鬼との戦いに敗れ、多くの故郷を失っていました。生き残った人々は小さな町に「光の壁」を築き、その内側でかろうじて安全な暮らしを守っています。抑圧された日々を送る少女モモは、敵であるはずの吸血鬼との共存を心の奥で願っていました。一方、かつて人間を愛しながら姿を消した吸血鬼の女王ファイン。相容れないはずの二人が出会い、いがみ合いと殺し合いの連鎖を超えた「楽園」を求めて、雪に閉ざされた世界を旅していきます。みどころ・魅力
① 人間と吸血鬼、二人の少女が紡ぐロードムービー
共存を願う人間の少女モモと、人間を愛した吸血鬼の女王ファイン。本来なら敵同士の二人が手を取り、争いのない場所を探して旅をします。立場も種族も違う二人の距離が少しずつ縮まっていく過程が、物語の中心として丁寧に描かれています。② WIT STUDIOが手がける美麗な映像美
『進撃の巨人』などで知られるWIT STUDIOが制作を担当。雪に覆われた荒廃した世界と、退廃的で美しい吸血鬼たちの世界が、対照的な色彩で鮮やかに表現されています。全5話という凝縮された構成の中で、一枚絵のように印象的なシーンが続きます。③ 音楽が物語を彩る幻想的な世界観
タイトル通り「音楽」もジャンルの一つに据えられ、劇中で流れる楽曲やシャンソンが物語の感情を深く引き立てます。残酷な世界の中で響く歌声が、二人の旅に幻想的で切ない余韻を添え、作品全体の独特な雰囲気を作り上げています。キャスト・声優一覧


















スタッフ
| シリーズ構成 | 牧原亮太郎 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 西尾鉄也 |
| 美術監督 | 三宅昌和 |
| ED | 池頼広「夜の祈り」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
Netflixのトップ画面を惰性でスクロールしていて、サムネに視線が引っかかった、くらいのきっかけだった。正直、期待はしていない。吸血鬼もの、ONAで全5話、配信オリジナル——だいたい誰にも語られないまま埋もれていくやつの顔をしている。ところが一話の頭、雪に沈んだ街と光の壁が映った瞬間、姿勢を直した。色の置き方が静かで、音数が少ない。最初は雰囲気だけで押し切るタイプかと身構えていたのに、二度目に見たとき、その静けさそのものが物語の体温なのだと気づく。短いから何度でも見返せて、見返すたびに台詞より「間」のほうが残る作品だった。
人間か吸血鬼か、ではなく——歌だけが二人の国境を越えた
この作品は単なる吸血鬼アクションではなく、「敵とされたものと、どうやって同じ歌を歌うか」という話だと思っている。世界は人間と吸血鬼をきれいに二分している。光の壁は人間を守る境界線であると同時に、外側を全部「敵」として塗りつぶすための装置でもある。安全と引き換えに、考えることをやめさせる仕組みだ。モモはその内側で息を詰めて暮らしながら、壁の向こうに憎しみとは別の何かがあるはずだと信じている。一方の吸血鬼の女王フィーネは、かつて人間を愛し、そして失った側の人物として描かれる。種族でいえば最も遠い二人が、血でも力でもなく「歌」で繋がってしまう——ここがこの作品の芯だ。母から受け継いだ歌が、敵対の文法をすり抜けて相手に届く。言葉で和解するのではなく、メロディが先に国境を越えてしまう。二人の逃避行が目指すのは、人間と吸血鬼の区分そのものが意味をなさなかった場所で、つまり彼女たちは「楽園」を探しているのではなく、分類が溶けてしまう瞬間を探している。憎しみは大声で語られるのに、許しはいつも小さな声でしか発せられない。この作品が音数を絞り、歌をそっと置く理由は、たぶんそこにある。短い尺で説明を捨てた分、テーマだけがやけにくっきり残った。
特に刺さったシーン
モモが歌い、フィーネがそれをただ聴いている序盤の場面で、思わず手が止まった。潘めぐみのモモは、強い感情をぶつけるのではなく、震えを押し殺すような発声で、抑圧された側の人間の声をやっている。叫ばないからこそ、こぼれた一音に体温が乗る。対する小林ゆうのフィーネが、女王としての威厳と、人間を愛した記憶の孤独を同じ低音の中に同居させていて、台詞の語尾が消える瞬間にこの人の長い時間が見える。歌が始まると周りの環境音がすっと退いて、二人の呼吸だけが残る音響設計も効いている。終盤、クボ役の東地宏樹が突きつけてくる「現実」の重さがあるからこそ、あの歌の無防備さが余計に刺さった。派手な見せ場ではないのに、何度見ても同じ箇所で胸が詰まる。
読んで見たくなったら——『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』はNetflixで視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 静かなロードムービーが好きで、台詞より「間」で語る作品に弱い人
- 音楽がストーリーの芯になっているアニメを探している人
- 女性二人の、恋とも師弟とも言い切れない関係性をじっくり見たい人
- 5話できれいに畳まれる、休日に一気見できる尺を求めている人
- Wit Studioらしい色と空気の作り込みに見惚れたい人
合わない人
- テンポの速いバトルや、わかりやすいカタルシスが欲しい人
- 世界設定を隅々まで説明してもらわないと落ち着かない人
- 5話では描き足りない、と尺の短さに物足りなさを感じる人
- 登場人物の動機を全部言葉で示してほしいタイプの人
次に見るなら
静かな終末の空気とロードムービーの呼吸が好きなら、少女終末旅行がいい。滅びた世界を二人で進むだけの話なのに、その淡々とした道行きの底に温度があって、観終わったあとの余韻がよく似ている。
同じスタジオの吸血鬼ものに浸りたいなら、Sirius the Jaeger(サイラス・ザ・ジェーガー)。こちらはアクション寄りだが、吸血鬼と人間の因縁を骨太に描く手つきは、本作の静けさと対になって楽しめる。
音楽が物語の心臓になっている作品が刺さったなら、キャロル&チューズデイを。境遇の違う二人の歌が世界を少しずつ動かしていく構図に、フィーネとモモを重ねたくなる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』は、Netflixで視聴可能です。Netflixオリジナル作品として独占配信されており、全5話を一気に楽しめます。月額プランに加入していれば追加料金なしで視聴できますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
