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ワールド・デストラクション ~世界撲滅の六人~
| 放送年 | 2008年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | ゲーム |
| 制作 | Production I.G |
人間が獣人に家畜として支配される世界。水と火の役割を砂が担う異世界で、少年キリエは「世界破壊委員会」に勧誘される。彼ら委員会は世界の終焉を目指しており、キリエだけが持つ特別な力がそれを実現できるという。キリエは彼らとともに、支配される世界を破壊する旅に出る。
作品概要・あらすじ
あらすじ
獣人が支配者、人間が家畜として扱われる異世界が舞台の冒険ファンタジー。この世界では水と火の代わりに砂が文明の基盤を担う。普通の少年キリエは、世界の終焉を目指す秘密組織「世界破壊委員会」に偶然関わることになる。キリエだけが持つ特殊な力が世界の破壊を実現できると知った委員会と行動をともにし、人間が虐げられた世界を終わらせるべく旅に出る。
みどころ・魅力
① 「破壊」を目的とする異色の冒険譚
主人公たちの使命が世界の救済ではなく「破壊」という、ファンタジー作品としては異色の設定が最大の特徴です。善悪の判断が揺らぐ倒錯した使命感が物語全体に独特の緊張感を生み出し、ほかの冒険ものとは一線を画すドラマが展開します。
② 緻密に構築されたオリジナル世界観
人間が被支配者となる逆転した社会構造、水や火の代わりに砂が文明を支えるという独自の設定など、ゲーム原作ならではの作り込まれた世界観が魅力です。獣人と人間の関係性が生む社会的な緊張感が、物語の背景に重厚さをもたらしています。
③ キリエと仲間たちの葛藤と成長
自分の力の意味に戸惑いながらも旅を続けるキリエの心情変化と、委員会メンバーとの絆や対立が丁寧に描かれています。各キャラクターが抱える動機や過去が少しずつ明かされていく構成も見どころで、感情的なドラマとして楽しめます。
キャスト・声優一覧





















スタッフ
| 監督 | 多田俊介 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 横谷昌宏 |
| 原案キャラデザ | 田中久仁彦 |
| 音楽 | 池頼広 |
| 音響監督 | 中嶋聡彦、三間雅文 |
| OP | 「ZERO」 |
| ED | エイミー「風の記憶~to the end of the world~」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルだけ見て「ああ、これワールドデストラクションって言いたかっただけでしょ」と思いながら再生したのが最初だった。2008年のセガのDSゲーム原作。その時点でもうある程度の覚悟はしていた。
ところが序盤、獣人が人間を家畜として支配している世界観の構築がわりとちゃんとしていて、少し前のめりになった。砂が水や火の代わりに機能するという設定は地味に独特で、「なんとなく説得力がある」くらいには作り込まれている。宮野真守が演じるキリエの、やや頼りない青年感が思いのほかハマっていて、2回目に見たときは最初の印象よりずっとキャラとして好きになっていた。坂本真綾のモルテは1話目から声だけで「この人、なにか重いものを引きずってる」と伝わってくる。台詞の情報量ではなく、声の重心で語るタイプの演技だった。
壊したい世界と、それでも生きていた人間の話
「世界を破壊する」という目標を掲げた委員会が主人公サイドというのは、設定だけ聞くと悪役っぽいのだが、この作品で面白いのはモルテの動機が「怒り」ではなく「疲弊」に近い点だ。獣人支配の世界は理不尽で、人間は生きているのかいないのかわからない扱いを受けている。「破壊」は怨念から来るのではなく、どうしようもない現実への消極的な答えとして提示されている。
キリエはその逆で、世界を壊したい理由がない。彼が旅に加わるのは信念ではなく、半ば流れで、半ば孤独から逃げるように、だ。宮野真守の演技がそのあたりの「決意してないのに決意してしまっている青年」の感触をうまく出していて、強い主人公ものを期待していると拍子抜けするが、そこがこの作品の核心だと思う。
世界の破壊を目指す旅と、その途中で出会う人々との時間。小野大輔が演じるナジャ・グレフが加わることで「敵対していた側の視点」が旅の中に紛れ込み、「正義とは何か」という問いを大仰に立てずに、移動の描写の中にさりげなく置いていく。これが単純な勧善懲悪や世界救済ものと違う。善悪の地図を読者に渡さないまま話が進む。
小林ゆうのリ・ア=ドラグネールは、明るさと軽さの裏に何も考えていないわけではない複雑さがあって、シリアスな流れを壊しながらもシリアスを否定しない役割を担っている。このバランスは彼女の声だから機能していた部分がある。藤原啓治のヤマト役は、存在感の重さで画面の空気を変えるタイプの芝居で、登場シーンごとに緊張感の種類が変わった。
この作品が描こうとしていたのは「壊すことの意味」ではなく、「それでも旅をしている人間たち」の話だったと、見終わってから思う。
特に刺さったシーン
序盤、キリエがほぼ巻き込まれる形で旅に出るところで、モルテが彼に対して「あなたに選択肢はない」と言うシーンがある。坂本真綾の声がそこで妙に優しくて、残酷と親切が同じ温度で同居している。あの一言の言い方で、モルテというキャラクターへの解像度が一気に上がった。
中盤以降、ナジャが旅の一行に加わり始めてから、小野大輔が声を抑えに抑えて演じているのが印象的だった。本来なら対立するはずの人物が、何かを言いかけて飲み込む、その「飲み込み方」が積み重なっていく。2回目に見ると、あの沈黙の意味がまったく変わって聞こえる。
終盤の展開は、たたみかける感じよりも「静かに受け取る」形で進んでいく。感情を高ぶらせるのではなく、落ち着いて座って聞いてしまう種類の重さがあった。ゲーム原作ながら、その選択はわりと正しかったと思っている。
読んで見たくなったら——『ワールド・デストラクション ~世界撲滅の六人~』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「世界を救う」ではなく「世界を壊したい人間たちの旅」という前提に抵抗がない人
- 宮野真守・坂本真綾・小野大輔の声が好きで、2008年前後のキャスト陣に思い入れがある人
- ファンタジーの世界観に浸りながらも、キャラクターの内面に引っかかりを求めている人
- ゲーム原作アニメのノイズ込みで楽しめるタイプのオタク
合わない人
- 主人公が最初から意志を持って動く「強い主人公もの」が好きな人
- テンポよくアクションが続く展開を期待している人
- 世界観設定の詳細な説明を求めるタイプ(この作品、けっこう「察してくれ」で進む)
- ゲーム原作に一定の距離を置いている人
次に見るなら
テイルズ オブ ジ アビスは、理不尽な世界の構造を旅しながら理解していくという点でかなり近い。こちらもゲーム原作で、主人公が最初は自分勝手なのに旅の中で変わっていく。「ワールドデストラクション」の空気感が合った人には刺さりやすい。
スクラップド・プリンセスは、「存在が世界の終わりに繋がっているとされる少女」を守りながら旅する話で、重さとユーモアのバランスが似ている。こちらは2003年で、画づくりは古くなっているが、キャラクターの関係性の積み上げ方が丁寧。
Needlessは方向性がかなり違うが、「支配された世界を壊そうとする側から始まる話」という構造が近い。ただしこちらはトーンがまったく異なり、ギャグ成分が強いので気分転換として。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『ワールド・デストラクション ~世界撲滅の六人~』はdアニメストアで視聴できます。独特の世界観と逆説的なテーマが光るダーク冒険ファンタジーを、dアニメストアでぜひお楽しみください。
よくある質問
まとめ
『ワールド・デストラクション ~世界撲滅の六人~』はdアニメストアで視聴できます。独特の世界観と逆説的なテーマが光るダーク冒険ファンタジーを、dアニメストアでぜひお楽しみください。
