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この美術部には問題がある!
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | feel. |
中学校の美術部を舞台にした作品。顔を描くのは天才だが、理想の2次元妻を描くことだけに執着する内巻スバル。いたずら好きな金持ちの少女コレット。睡眠薬を集めて寝てばかりいる部長。この三人の中で、唯一、まともに美術部らしい活動をしたいと願うのが、宇佐美瑞希だ。
作品概要・あらすじ
あらすじ
とある中学校の美術部。部員たちはそれぞれクセが強く、理想の二次元嫁を描くことに命を燃やす内巻スバル、お嬢様育ちのいたずら好きコレット、眠ることしか考えていない謎の部長が在籍している。そんな個性的すぎる面々の中で、ただひとり「まともな美術部活動がしたい!」と奮闘するのが宇佐美瑞希。スバルへの密かな恋心を抱えながらも、今日も問題だらけの美術部に振り回されていく。みどころ・魅力
① 宇佐美とスバルのじれったいラブコメ展開
スバルへの好意をひた隠しにしながらもつい顔に出てしまう宇佐美の乙女心が本作の核心。鈍感なのか気づいているのかわからないスバルとのやり取りは、思わず応援したくなる微笑ましさ。中学生らしい初々しさと奥ゆかしさが絶妙なバランスで描かれている。② 個性豊かなキャラクターたちが生む笑いの連続
二次元嫁への情熱が暴走するスバル、天真爛漫で空気を読まないコレット、ひたすら眠る部長など、ひとクセもふたクセもある部員たちの掛け合いが絶えず笑いを生む。テンポよく展開するコメディパートは一話ごとに完結しており、気軽に楽しめる構成になっている。③ 日常系ならではの温かみある世界観
派手な事件は起きないが、放課後の美術室を舞台にした穏やかな空気感が心地よい。キャラクターの表情や細かな仕草の描写が丁寧で、何度見ても新たな発見がある。騒がしいようで実はゆったりとした時間が流れており、日常系アニメとして完成度が高い。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 及川啓 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 荒川稔久 |
| キャラクターデザイン | 大塚舞 |
| 音楽 | 吟 |
| 音響監督 | 本山哲 |
| OP | 水樹奈々「STARTING NOW!」 |
| ED | 水樹奈々「Koisuru Zukei (cubic futurismo)」 |
| ED | 上坂すみれ「Kokoro*Palette (Chorus ver.)」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「美術部でラブコメ」というタイトルそのままの内容が来る、と思って見始めたら、本当にタイトル通りだった。これは褒め言葉だ。2016年夏クール、なんとなく消化リストに入れていたのを数年後に引っ張り出して、気づいたら2周していた。
最初に見たとき、宇佐美がひたすら内巻に振り回されるのを「ラブコメの型を踏んでいる作品」として追っていた。ところが2回目を見ると、内巻の「二次元妻を描く」という執着がわりと一貫した哲学として描かれていることに気づく。宇佐美が怒ったり照れたりするたびに内巻は本気で的外れな反応をするのだが、それがすれ違いの演出として機能していて、見る回ごとに笑うポイントが変わってくる。
コレット役の上坂すみれの声が序盤からずっとテンションを担っている。あの「場を無法地帯にする少女」をこのテンションで36分間維持できる声優がどれだけいるか、と思う。
「好き」を言えない人間が、絵を描く部屋に集まっている話
この作品を単純なラブコメとして見ると、宇佐美が内巻に片思いしている話、で終わる。だが2周目以降に感じるのは、この作品が描いているのは「好意を言葉にできない不器用さ」ではなく、「好きなものへの向き合い方の違う人間が同じ空間にいる状態」そのものではないか、ということだ。
内巻は二次元妻を描くことに本気だ。笑えるほど本気だ。現実の宇佐美が目の前にいても、自分の「好き」の方向が違うから、宇佐美の好意に気づかない。これは鈍感キャラの記号的な使い方ではなく、「自分の好きなものに向き合い続けている人間は、他者の感情に対して本質的に鈍い」というリアルな観察として読める。
宇佐美も同様で、彼女は内巻への好意をほとんど口にしない。美術部らしい活動をしたいとは言うが、内巻に「好きだ」とは言わない。代わりに、内巻が描いた絵に感情移入したり、内巻の見ていないところで赤くなったりする。言葉ではなく行動と表情で「好き」を漏らしているのに、肝心の相手には届かない。
部長の「睡眠薬を集めて寝てばかりいる」という設定も、部活に来るくせに寝ている、という矛盾が面白い。美術部という「何かを作る場所」にいながら、誰も美術部らしいことをしていない。その空回りの集合体が、変に居心地のいい空間を作り出している。
静香役の小松未可子の芝居は、控えめに見えてセリフのトーンが細かい。画面外から声だけで状況をひっくり返す場面が何度かあって、2回目で初めて「ここか」と気づいたシーンがある。
特に刺さったシーン
宇佐美が内巻の描いた絵をこっそり見て、複雑な顔をする場面が何度かある。「これだけ絵が上手いのに、なんでこっちを向かないんだ」という宇佐美の感情が、セリフなしで伝わってくる構造になっていて、東山奈央の息の使い方がじわじわ効いてくる。
宇佐美の感情は基本的に怒りか照れで表現されるのだが、東山奈央はその2つを使い分けながら、その奥にある「好きだけど悔しい」という第三の感情を乗せてくる。これが平坦なコメディにならない理由の一つだと思う。
コレットが騒ぎを起こすたびに宇佐美が巻き込まれる展開は何度見ても笑えるのだが、上坂すみれの「まったく悪意がないのに被害を出す」演技が突出している。悪役でもなく天然でもない、あの独特の立ち位置がコレットというキャラクターを成立させていて、同じセリフを別の声優が読んだら成立しなかっただろうと毎回思う。
読んで見たくなったら——『この美術部には問題がある!』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 中学生ラブコメのもどかしさが好きな人(高校生より少し手前の距離感が合う人)
- 日常コメディでテンポの良さを重視する人
- 上坂すみれ・東山奈央の声が好きな人。このキャストで見るべき作品の一つ
- 「全12話で綺麗に完結しなくていい、この空気感を楽しみたい」というタイプ
合わない人
- ラブコメに進展を求める人。告白もなければ関係の変化もほとんどない
- 美術・創作を題材として深掘りしてほしい人。美術部の設定は背景であって前景には出てこない
- キャラクターの行動に一貫したロジックを求める人。コレットは基本的にランダムに動く
次に見るなら
スロウスタート――日常系の空気を保ちながら登場人物の感情だけが静かに動いていく構造が似ている。コメディの密度は違うが、「画面の外で何かが動いている感じ」が好きなら合う。
私がモテてどうすんだ――主人公のオタク属性と恋愛感情のすれ違いが噛み合っているラブコメ。こちらは主人公視点で感情がはっきり描かれるので、この美術部の宇佐美視点のもどかしさが好きなら補完として見ると面白い。
三ツ星カラーズ――子どもが無法地帯をつくる日常コメディとしての文脈で近い。コレットが好きなら絶対に合う。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『この美術部には問題がある!』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中です。いずれのサービスも月額サブスクで視聴できるため、気軽に全話まとめて楽しめます。じっくり視聴したい方はU-NEXTやDMM TVも選択肢に入れてみてください。
