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ベルセルク
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Millepensee |
心に燃える炎に突き動かされた黒い剣士ガッツは、果てしない復讐の旅を続ける。彼の前に立ちはだかるのは、凶悪な盗賊、狂気の悪霊、神の子ども。命を削りながらも、ガッツは人間の身体と剣だけで、非人間的な力を持つ敵と戦い続ける。彼の行き着く先にあるものは何か。
作品概要・あらすじ
あらすじ
全身に傷を持つ黒い剣士・ガッツは、巨大な斬馬刀を背負い、暗黒の世界を独りゆく。彼の胸に宿るのは、かつての仲間への激しい憎悪と、決して消えない怒りの炎。凶悪な盗賊や狂気の悪霊、人智を超えた神の使いたちが次々と行く手を阻むが、ガッツは人間としての肉体と一本の剣だけを武器に、圧倒的な力の差を乗り越えて戦い続ける。果てしない復讐の旅の先に、彼が見出すものとは何か。三浦建太郎の伝説的ダークファンタジーを映像化した問題作。
みどころ・魅力
① 圧倒的な絶望感と「それでも進む」ガッツの意志
本作の核心は、人間が超常の力に蹂躙される理不尽な世界観にある。ガッツは何度倒されても立ち上がり、傷を重ねながら前へ進む。その姿は単純な「強さ」ではなく、怒りと悲しみが混ざり合った人間的な執念であり、見る者の感情を強烈に揺さぶる。
② 原作の雰囲気を引き継ぐ濃密なダークファンタジー世界
三浦建太郎の原作漫画が持つ中世ヨーロッパ風の退廃的な世界観を、映像として体験できる貴重な作品。怪異・悪霊・腐敗した人間社会が混在する重厚な設定は、他のファンタジーアニメとは一線を画す密度を持っている。
③ 容赦ない暴力描写と、その先にある人間ドラマ
グロテスクな戦闘描写は単なる刺激ではなく、ガッツが背負う過去の重さの表現でもある。凄惨な場面の連続の中に、キャラクターの内面と人間関係が丁寧に描かれており、ダークな世界観の中にドラマとしての深みがある。
キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 板垣伸 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 深見真 |
| キャラクターデザイン | 阿部恒 |
| 音楽 | 鷺巣詩郎 |
| OP | 9mm Parabellum Bullet「Inferno」 |
| ED | やなぎなぎ「瞑目の彼方」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——「グリフィスが許せない」という言葉が怖くて、ずっと避けていた
長いこと積んでいた。というより、意識的に避けていた。SNSやオタク仲間の感想を見るたびに「グリフィスが許せない」「あのシーンで泣いた」「ベルセルクはトラウマ」という言葉が飛び込んできて、そのたびに「今じゃないな」と棚に戻していた。
怖かったのだ、正直に言うと。キャラクターへの怒りや悲しみが、見た後も消えないタイプの作品があることは知っている。ガッツの黒い剣士姿がビジュアルとして刺さっていたからこそ、余計に踏み込めなかった。
実際に見始めたら、序盤からわかった。これは「見終わった後の自分」を変えにくるやつだと。2016年版はCGアニメーションの質感についてよく言われるが、それよりも、世界の重さ——泥と血と絶望の匂い——が画面から染み出してくる感覚のほうが先に来た。2回目に見たとき気づいたのは、そのCGのカクつきすら、ガッツの世界の「滑らかじゃなさ」と合っていたこと。これは意図だったのか偶然だったのか、今でもわからない。
人間が「人間のまま」であることを選ぶ、という話
ベルセルクをダークファンタジーとして消費するのは簡単だ。でもこの作品の核心は、そこじゃない。
ガッツは超人的な力を持っているが、あくまでも「人間」だ。使徒でも使徒の血縁でもなく、鉄の義手と大剣と肉体だけで化け物と戦う。その非効率さ、合理性のなさが、この作品の全てを決定している。なぜ逃げないのか。なぜ諦めないのか。外から見れば狂気に映るその執着が、ガッツにとっては「人間であること」の証明なのだと思う。
2016年版が描く旅は、そのガッツに仲間が集まっていく過程でもある。シールケ(斎藤千和)の声が持つ、賢さと年齢不相応な孤独感の混在——あの演技が、この「人間の側にいることを選ぶ者たちの物語」をひとつ上の層に引き上げている。魔法を使えるのに、人間の世界で生きることを選んだ少女の声として、ああいう質感が来るとは思っていなかった。
ファルネーゼ(日笠陽子)の変化も見逃せない。彼女は信仰という「力の代替物」に依存していた人間で、それを剥ぎ取られた後に何が残るかを見せられる。日笠陽子の演技はここで、強さと脆さを切り替えるのではなく、同時に存在させている。ああいう難度の高い仕事を、セリフの密度が高くない場面でやってのけるのが怖い。
対比として機能しているのが、人間性を「手放した」側の存在だ。グリフィスが許せないと多くの人が言う。その怒りは正しい。でも同時に、なぜ彼があの選択をしたのかを考えると、ある種の納得感と吐き気が同時に来る。夢のために人間を止めた男と、人間であることに固執し続ける男。この対比がベルセルクの背骨であり、どちらにも感情移入できてしまう構造が、この作品を単なる「勧善懲悪の物語」から遠ざけている。
髑髏の騎士(大塚明夫)が画面に現れるたびに、場の空気が変わる。大塚明夫の声は「歴史の重さ」を声帯で表現できる数少ない俳優のひとりで、短い出番の中に「ガッツより先に、もっと長く戦ってきた者」の気配を滲ませる。あの声があるだけで、世界の奥行きが倍になる。
特に刺さったシーン
終盤、ガッツが限界を超えて動き続けるシーンで、アザン(安元洋貴)が出てくる場面がある。安元洋貴の声は基本的に「大きな存在感」に使われることが多いが、ここでのアザンは正義と力と鈍さが混在した人物で、その複雑さをセリフの少ない場面でも維持している。正しいことを言っているのに腹が立つ、というキャラクターの難しさを、声の質感だけで成立させていた。
それと、序盤でイシドロ(下野紘)がガッツに憧れ始めるくだり。下野紘がやると、この子どもっぽい英雄崇拝が軽くならない。「強くなりたい」という感情の純粋さと、その先に待っているものへの無知——それが声の中に共存している。後からここを見返すと、かなりきつい。
「ここで声が出なくなった」という瞬間が複数ある作品は多くないが、ベルセルクはそのひとつだった。画面を止めて、少し休んで、続きを見た。そういう見方をすることになるとは、見始める前は思っていなかった。
読んで見たくなったら——『ベルセルク』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さると思う人:
- 「主人公が強くなっていく話」より「強くても世界は残酷である話」が好きな人
- キャラクターの感情の機微を声優の演技で読み取るのが好きな人
- 原作漫画をすでに読んでいて、アニメでの解釈・演技を確かめたい人
- 重い話を見た後に何かが残る感覚を求めている人
- 中世ヨーロッパ的な世界観の重厚さが好きな人
合わない可能性が高い人:
- 暴力・残酷描写が苦手な人(これは本当に、合わない)
- ストレスなく見られるエンタメを求めているとき
- 2016年版CGアニメーションの質感がどうしても受け入れられない人(序盤は特に気になりやすい)
- 「報われる結末」を前提に見たい人
- 感情的なダメージが残る作品を意図的に避けているとき
次に見るなら
ヴィンランド・サガ——北欧を舞台にした、復讐と人間性の話。ベルセルクと同じく「強さとは何か」を問い続ける構造を持ちながら、主人公の変化の描き方が対照的。ガッツの旅を見た後だと、トルフィンの辿る道が別の角度で刺さる。
進撃の巨人——人間対怪物という構図の裏に、もっと深い絶望と選択が積み重なっていく。ベルセルクで「人間のまま戦うことの意味」に向き合った後、この作品の問いと重ねると見え方が変わる。
鬼滅の刃——ベルセルクと比べると救いの角度が全然違うが、「人外の力に対して人間の側で戦う」という構造の共鳴がある。ベルセルクで疲れた後に見ると、炭治郎の在り方がただの優しさではなく「選択」として映る。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
ベルセルク(2016年版)は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。いずれも月額サブスクリプションで視聴できるため、加入済みのサービスからすぐに視聴を始められます。まずは第1話から、ガッツの絶望と怒りの旅に触れてみてください。
よくある質問
まとめ
ベルセルク(2016年版)は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。いずれも月額サブスクリプションで視聴できるため、加入済みのサービスからすぐに視聴を始められます。まずは第1話から、ガッツの絶望と怒りの旅に触れてみてください。






