ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵

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2012ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵

ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵

★ 3.7 / 5.0アクション冒険ドラマファンタジーホラー超自然
放送年2012年
フォーマット劇場版
話数1話
原作漫画
制作Studio 4°C

ガッツは圧倒的な力を持つ傭兵で、目的なく戦い続けていた。しかし美しきグリフィスに敗れたことで人生が変わる。グリフィスは鷹の団を率いるカリスマ的な指導者だ。ガッツが団に加わり二人の絆が深まる中、孤高の剣士カスカが現れる。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

圧倒的な力を持つ傭兵ガッツは、目的もなく戦場を渡り歩いていた。ある日、傭兵団「鷹の団」を率いる美貌のカリスマ・グリフィスと剣を交え、敗北を喫したガッツは団への加入を余儀なくされる。野望に燃えるグリフィスとの絆が深まるにつれ、ガッツは初めて「仲間」と呼べる存在を得ていく。そして孤高の女剣士カスカとの出会いが、三者三様の運命を複雑に絡み合わせていく。

みどころ・魅力

① 剣戟の迫力——スクリーンで蘇る圧倒的な戦場描写

劇場版ならではの高密度作画と音響で、原作の凄絶な剣戟シーンが立体的に描かれる。特にガッツとグリフィスの初対決は、二人の実力差と運命的な出会いを一撃ごとに感じさせる見せ場だ。TVシリーズ版とは一線を画すクオリティで、アクション映画としても十分な満足感がある。

② グリフィスという磁力——カリスマが人を引き寄せる瞬間

野心と純粋さを併せ持つグリフィスの人間的魅力が丁寧に描かれる。なぜガッツが、そして多くの者が彼に惹かれるのか。単なる美しさでも強さでもなく、「夢を語る力」が人を動かす様子が90分の中に凝縮されており、後の展開への伏線としても機能している。

③ 三角関係の萌芽——ガッツ・グリフィス・カスカの複雑な関係性

鷹の団きっての実力者カスカの登場により、物語は単純な主従関係から三者の緊張感をはらんだ構図へと変化する。それぞれが「居場所」と「目的」を求める姿は普遍的な共感を呼ぶ。三部作の第一章として、キャラクター同士の感情の機微を丁寧に積み上げていく。

キャスト・声優一覧

グリフィス
グリフィス
メイン
›
櫻井孝宏
ガッツ
ガッツ
メイン
›
岩永洋昭
キャスカ
キャスカ
メイン
›
行成とあ
ユリウス
ユリウス
サブ
›
小山力也
リッケルト
リッケルト
サブ
›
寿美菜子
ガストン
ガストン
サブ
›
矢尾一樹
コルカス
コルカス
サブ
›
松本ヨシロウ
ピピン
ピピン
サブ
›
貴弘藤原
ミッドランドの王
ミッドランドの王
サブ
›
演之 勝部
シャルロット・ベアトリックス・マリー・ルホディ・ウインダム
シャルロット・ベアトリックス・マリー・ルホディ・ウインダム
サブ
›
豊崎愛生
バズーソ
バズーソ
サブ
›
ケンドーコバヤシ
ジュドー
ジュドー
サブ
›
梶裕貴

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スタッフ

キャラクターデザイン恩田尚之
音楽鷺巣詩郎
美術監督竹田悠介、中村豪希、新林希文
OP平沢進「Aria」
ED鷺巣詩郎「Blood and Guts」
EDアイ「Utsukushikumono」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

原作を途中まで読んでいたのに、なぜかアニメ版は後回しにしていた。2012年の劇場版が出た当時、「また中途半端なところで終わるんでしょ」という妙に冷めた態度で見送ったのを覚えている。実際に腰を上げたのはずっと後で、Netflixに入っていることに気づいたのがきっかけだった。

見始めて5分で後悔した。後回しにしていたことを、である。Studio 4°Cの作画密度が、2012年の劇場作品とは思えない水準で、ガッツが剣を一振りするたびに画面の情報量が違う。傭兵たちのくたびれた鎧、泥と血の色の使い方、そういう細部の積み重ねが、原作既読だったからこそ余計に効いた。
2回目に見たとき、グリフィスを演じる櫻井孝宏の声の使い方がよくわかった。最初は「綺麗な声だな」で終わっていたのが、2回目では台詞と台詞の間の呼吸を拾えるようになった。あの、隙がないようで何かを隠しているような間の取り方は、この役のためにあると思った。

「夢」という名の刃——グリフィスがガッツを必要とした本当の理由

この映画を単なるダーク・ファンタジーのアクション作品として見ると、半分しか受け取れない。表層はたしかに剣戟と血と政治謀略で埋め尽くされているのだが、その下に流れているのは「夢を持つ人間と、夢を持たない人間の、致命的なすれ違い」という話だ。

グリフィスには夢がある。王になるという、常識的には妄言レベルの夢が。対してガッツは——少なくともこの時点では——何もない。強いて言えば「強い奴と戦いたい」という本能だけで生きている。グリフィスに敗れて鷹の団に入った後も、なぜ自分がここにいるのかを問わない。問わなくていい場所として鷹の団を使っている節がある。

グリフィスがガッツを側に置きたがる理由が、物語が進むにつれてじわじわと不気味になってくる。純粋な友情なのか、道具としての評価なのか、それとも自分にないものへの渇望なのか。この映画一本ではまだ答えが出ないが、問いの輪郭だけははっきり刻まれる。

カスカの存在がこの構図に立体感を与えている。寿美菜子の演じるリッケルトが場面に「普通の人間」の体温を持ち込むとすれば、カスカはグリフィスとガッツの関係を第三者の目で見続けるポジションにいる。彼女が二人の間に感じる微妙な均衡の崩れを、観客もほぼ同じタイミングで察知するように設計されている。

原作が止まったまま(ミウラ先生が2021年に亡くなられてから、作品の続きは別の形でしか存在できなくなった)という現実が、この映画を見るときの空気を少し変えている。完結を知らないまま見るのと、「続きがない」と知った上で見るのとでは、グリフィスの「夢を叶えてみせる」という台詞の重さが別物になる。映像だけは本当に綺麗なのに、という虚しさが、作品の切断された未来と重なって、妙に苦い後味を残す。

特に刺さったシーン

序盤、ガッツとグリフィスが初めて剣を交える場面。鎧も兵站も関係ない、ほぼ一対一の斬り合いで、カメラが二人の距離をじりじりと詰めていく演出が好きだった。ここの作画は特に気合が入っていて、剣の軌跡と体重移動の描き方が、「強さの格差」と「互いへの興味」を同時に表現している。

それ以上に刺さったのは、その後のグリフィスの表情だ。勝ちながら、どこか満たされた顔をしている。欲しいものを見つけた人間の顔で、櫻井孝宏がそれを声だけで出してくる。セリフで説明しない。あの間と息遣いだけで、グリフィスという人間の底知れなさが一発で入ってくる。2回目に見てようやく「ここが全部の起点だった」と気づいた。

小山力也が演じるユリウスのシーンも見逃せない。短い出番だが、あの声の圧で貴族社会の腐敗した重力をほぼ一人で背負っている。豊崎愛生のシャルロットは、か細い声の中に確かな意志の芯があって、「守られているだけの姫」で終わらない複雑さを短い尺に詰め込んでいた。

読んで見たくなったら——『ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 原作ベルセルクを読んでいて、映像で見直したい人。作画と音響の劇場クオリティは本物なので、既読でも発見がある
  • ダーク・ファンタジーで「強さの代償」や「夢と犠牲」を描く作品が好きな人
  • キャラクターの関係性が複雑に絡み合う群像劇が好きな人。鷹の団のメンバーはみんな個別に背景を持っている
  • 声優の演技を細かく聞き比べるのが好きな人。キャストの当て方が全員ハマっていて、聞き込む価値がある

合わない人

  • 暴力描写・流血シーンが苦手な人。本作は劇場版としてある程度抑制されているが、それでも容赦はない
  • 一本でスッキリ完結する話を求めている人。これは三部作の第一作なので、終わり方はあくまでも「続く」
  • 続きを原作で補完しようとしたとき、完結していないことに耐えられない人。どこで踏み切るかは覚悟が要る

次に見るなら

野心と犠牲、人間の底にある暗さ——同じ空気を持つ作品を3本。

  • 進撃の巨人——絶望的な世界観と、それでも前に進もうとする人間を描く点でベルセルクと地続きだ。「夢のために何を捨てるか」という問いの立て方が近い。梶裕貴がエレンを演じており、本作のジュドーとはまったく別の声の使い方をしているのを比べて聞くと面白い。
  • 魔法少女まどか☆マギカ——ジャンルは全然違うが、「夢と契約の代償」という構造が驚くほど重なる。グリフィスが持つカリスマの危うさに近いものを、別の形で描いている。劇場版三部作という形式も同じなので、見比べる意味がある。
  • 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST——「代償の法則」を軸にした世界観と、仲間との絆が引き裂かれていく痛みの描き方が近い。こちらは完結しているので、ベルセルクで宙ぶらりんになった気持ちを着地させたい人にも向いている。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ—¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu—¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+—¥1,250〜(税込)なし500+

『ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵』は、dアニメストアおよびNetflixで視聴可能です。劇場版三部作の第一章にあたる本作は、続編と合わせて一気に観るのがおすすめです。各サービスの無料期間や加入状況に合わせて、視聴プラットフォームを選んでください。

よくある質問

Q. TVアニメ版との違いは何ですか?
A. 本作は1997年放送のTVアニメ版と同じ「黄金時代篇」を題材にしていますが、劇場版として新たに制作されたフル3DCGアニメです。映像クオリティが大幅に向上しており、90分の尺に凝縮されたテンポで展開します。
Q. 原作マンガを読んでいなくても楽しめますか?
A. はい、楽しめます。本作はシリーズの出発点にあたるエピソードを描いており、予備知識なしでも物語に入れる構成です。ただし三部作の第一章のため、続く第Ⅱ・Ⅲ章と合わせて観ると全体像が理解しやすくなります。
Q. グロ・残酷描写はどの程度ありますか?
A. 戦場シーンを含む作品のため、剣戟による流血描写があります。ただし三部作の中では第Ⅰ章が最も穏やかな内幕で、残酷描写は後半作品に比べると控えめです。ホラー・バイオレンス耐性が低い方は注意が必要です。
Q. 続編はどこで観られますか?
A. 続く『黄金時代篇Ⅱ ドルドレイ攻略』『黄金時代篇Ⅲ 降臨』も同様にdアニメストアおよびNetflixで配信されています。三部作を通じて一つの完結した物語が描かれるため、ぜひ続けてご視聴ください。

まとめ

『ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵』は、dアニメストアおよびNetflixで視聴可能です。劇場版三部作の第一章にあたる本作は、続編と合わせて一気に観るのがおすすめです。各サービスの無料期間や加入状況に合わせて、視聴プラットフォームを選んでください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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