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あっちこっち
| 放送年 | 2012年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | AIC |
津美喜と伊緒の関係は曖昧なままだ。伊緒は背が高くて気さくで、津美喜に好意を示している。しかし二人がどういう関係なのか、はっきりしていない。友達なのか、それ以上なのか。小さなグループの中でも、さらに小さな友情、親友、そして恋人関係が複雑に絡み合う。津美喜は伊緒との関係が何なのか確信が持てず、その曖昧さに悩まされている。
作品概要・あらすじ
あらすじ
主人公・津美喜と伊緒は、友達以上恋人未満の絶妙な関係を続けている。気さくで背の高い伊緒は津美喜への好意を隠さないが、二人の関係は一向に進展しない。そんな二人を取り巻く仲良しグループの中では、友情・親友・恋愛が入り混じった複雑な人間関係が静かに動いている。ほのぼのとした日常の中に、ちょっぴり甘酸っぱいやりとりが散りばめられたラブコメディ。
みどころ・魅力
① 進まない関係性のもどかしさが癒しになる
津美喜と伊緒の関係は12話を通じてほとんど進展しない。それが欠点ではなく、この作品最大の味わい。「付き合う前」の空気感が永遠に続くような不思議な安心感があり、見ているだけで胸が温かくなる。焦れったさすら愛おしい独特の雰囲気が中毒性を生み出している。
② キャラクターの掛け合いが生み出すギャグ
グループメンバーそれぞれの個性が強く、日常のちょっとしたシーンがコメディに昇華される。津美喜のポーカーフェイスと周囲のリアクションの落差、伊緒の天然ぶりなど、会話のテンポが心地よい。1話完結のショートエピソード形式で気軽に楽しめるのも魅力。
③ 懐かしさを感じる学園日常系の空気感
派手な展開や伏線回収は一切なく、ただ穏やかな日常が続く。その「何も起きない」安らぎこそが本作の真骨頂。疲れたときに流し見できる癒し枠として再評価されており、日常系アニメが好きな人ならじんわりとハマる作品。
キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 追崎史敏 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 天河信彦 |
| キャラクターデザイン | 渡辺敦子 |
| 音楽 | 横山克 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| OP | 生天目仁美「あっちでこっちで」 |
| ED | 大久保瑠美「手をギュしてね」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
正直に言うと、積みリストに入れてから2年以上放置していた。2012年の日常系、タイトルだけ知ってて内容は何も知らない、そういう状態で手を出したのは深夜に他に見るものがなくなったからだ。
1話を見て、「あ、これ最後まで見る」とわかった。つみきがデレると猫耳が生えるという設定を知らずに入ったので、初見のときの「なに今の」という感覚がそのまま残っている。伊御の声が岡本信彦で、この人のああいうポーカーフェイスな演技が刺さるのはわかってたんだけど、あのキャラクターにハマるとは思っていなかった。
2周目は大久保瑠美の芝居を確認するためだけに見ていた部分がある。つみきの「何も言わないのに全部伝わってる」感じの表現が、2回目のほうがはっきり聞こえる。
告白しない関係の、気持ちよさについて
この作品が扱っているのは、恋愛の「進展」ではなく恋愛の「質感」だと思う。伊御とつみきの関係は12話を通じて何も変わらない。付き合いもしないし、告白もない。でも伊御はつみきの手をさりげなく握るし、つみきは心拍数が上がるたびに猫耳を生やして失神しそうになる。
普通のラブコメなら「この曖昧さを解決すること」がゴールになる。でもこの作品はその曖昧さ自体を丁寧に描いて、「この状態のままでいられることの豊かさ」を肯定している。伊御が「好きだ」と言わないのは、言葉にしなくても伝わっているからで、それを受け取り続けているつみきもそれでいいと思っている。そういう関係の快適さを、ギャグの質感で包んで出してくる。
浅沼晋太郎演じる榊と代永翼演じる京谷の二人が外側からつっこみ役として機能していて、この二人がいるおかげで伊御とつみきの「わかってるくせに言わない」空気が際立つ。生天目仁美の真宵もそうで、場の空気を読んでいながら絶妙に騒ぎ立てるキャラクターとして作品全体の温度を調節している。
日常系というジャンルは「何も起きない」ことが魅力だと言われる。だがこの作品は「関係性の定義を宙吊りにしたまま、その宙吊り状態を全員が享受している」という、もう少し複雑な快楽を提供している。2周目で気づいたのは、伊御がつみきを気遣う行動の頻度が序盤からすでに相当なもので、「付き合っていない」という設定がむしろ白々しく見えてくること。その白々しさを作品が自覚しているかのような演出が、随所に挟まれている。
特に刺さったシーン
伊御がつみきに対して何かをしてあげるとき、あの人は一切の迷いがない。「当然そうする」という顔でやる。終盤に近い回で、つみきが何かに困っているときに伊御がさりげなく対処するシーンがあって、そこでつみきが盛大に猫耳を生やして固まる流れがある。ギャグとして処理されているんだけど、大久保瑠美のあの「声が出なくなる前の一瞬」の芝居が毎回異様に精度が高い。2回目で確認して、「ここで意図的に息を詰めてるな」とわかった。
岡本信彦の伊御は、感情的なセリフをほとんど言わないのに温度がある。あの抑制された芝居が、キャラクターの「言葉にしない愛情」と完全に一致している。序盤からすでにそうで、あの平坦さが崩れないままラストまで走り切る。
読んで見たくなったら——『あっちこっち』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「付き合う前の関係性」をずっと摂取していたい人
- ギャグとして消費されるデレに何度見ても耐性がつかない人
- キャラクターの関係が進展しなくても全く困らない人
- 日常系の「事件が起きない安心感」を正しく好きな人
- 声優の芝居の細部を聞き比べるために複数回見られる人
合わない人
- ラブコメに「進展」と「決着」を求める人
- ギャグのテンポが緩めだと退屈に感じる人
- 日常系全般が「何も起きなくてしんどい」と感じる人
- 2012年の萌えアニメの画面設計が気になる人
次に見るなら
月刊少女野崎くん——関係性の進展がゼロのまま12話が終わる点では本作と同じ構造。こちらはギャグの密度が高く、「わかってるのに動かない」もどかしさが笑いに変換される精度が高い。つみきと伊御のテンションが好きなら間違いなく合う。
日常——日常系の「事件が起きない」を極限まで突き詰めた作品。あっちこっちのギャグ構造に近いものがあり、京都アニメーションの作画でその世界を見られる。2011年放送で時代も近い。
とらドラ!——こちらは進展もあり決着もある、王道ルート。だが「周囲に見え見えなのに本人たちが動かない」関係性の面白さは共通している。あっちこっちの空気感を楽しんだあとに見ると、進展の重さがより際立つ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『あっちこっち』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。どのサービスも見放題プランで視聴できるため、加入済みのサービスからすぐに視聴をはじめられます。まずは1話を見れば、ゆるっとした世界観にすんなり引き込まれるはずです。
よくある質問
まとめ
『あっちこっち』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。どのサービスも見放題プランで視聴できるため、加入済みのサービスからすぐに視聴をはじめられます。まずは1話を見れば、ゆるっとした世界観にすんなり引き込まれるはずです。


