「C」 THE MONEY OF SOUL AND POSSIBILITY CONTROL

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2011「C」 THE MONEY OF SOUL AND POSSIBILITY CONTROL

「C」 THE MONEY OF SOUL AND POSSIBILITY CONTROL

★ 3.4 / 5.0アクションミステリー超自然スリラー
放送年2011年
フォーマットTVアニメ
話数11話
原作オリジナル
制作Tatsunoko Production

日本政府は政府系ファンドにより財政破綻から救われたが、国民の生活は改善されず、失業、犯罪、自殺、絶望が蔓延していた。父の失踪と母の死後、叔母に育てられたキミマロは奨学生で、安定した普通の人生を送ることが唯一の夢だった。ある日、彼は人生を変える出来事に遭遇する。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

政府系ファンドによって財政破綻を免れた日本。しかし国民の生活は一向に改善されず、失業・犯罪・自殺が蔓延していた。父の失踪と母の死を経て叔母に育てられた大学生・真朱キミマロは、奨学金で学費を賄いながら「普通の安定した生活」を夢見ていた。そんな彼の前に謎の男ムスダマが現れ、未来を担保に莫大な資金を提供すると告げる。キミマロは気づかぬうちに「金融街」と呼ばれる異空間に引き込まれ、自らの「未来」を賭けたバトル=ディールに身を投じることになる。

みどころ・魅力

① 「未来」を担保にした独自の経済バトル設定

金融・経済の概念をそのまま戦闘システムに落とし込んだ独創的な世界観が本作最大の特徴。「マクロ」と呼ばれる使い魔と共に戦うバトルは、現実の金融用語(フラクション、インフレーションなど)と直結しており、経済への関心がなくても自然と概念が頭に入ってくる構成になっている。

② 個人の豊かさと社会の未来が衝突するテーマの深さ

「自分の未来を売って今を豊かにするか、未来のために今を犠牲にするか」という命題を、キミマロと対立するプレイヤーたちの生き様を通して多角的に描く。現実の格差社会・財政問題とリンクした重厚なメッセージ性があり、エンタメとして楽しみながら社会問題を考えさせられる。

③ 中村豊アクション監督によるスタイリッシュなディール演出

金融街でのバトルシーンはノイタミナ枠らしい洗練された映像美と独特のスピード感で展開される。マクロのデザインや技名のセンス、異空間の視覚表現はいずれも個性的で、短い全11話のなかに密度の高いアクションと物語が凝縮されている。

キャスト・声優一覧

三國壮一郎
三國壮一郎
メイン
細見大輔
真朱
真朱
メイン
戸松遥
余賀公麿
余賀公麿
メイン
内山昂輝
牧田直也
牧田直也
サブ
安元洋貴
沢村協子
沢村協子
サブ
渡辺美佐
井種田
井種田
サブ
三ツ矢雄二
堀井一郎
堀井一郎
サブ
高橋直純
三國匡文
三國匡文
サブ
内田直哉
真坂木
真坂木
サブ
櫻井孝宏
竹田崎重臣
竹田崎重臣
サブ
菊池正美
角田
角田
サブ
木村良平
生田 羽奈日
生田 羽奈日
サブ
牧野由依

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スタッフ

監督中村健治
シリーズ構成高木登
キャラクターデザインmebae
音楽岩崎琢
音響監督長崎行男
OPニコタッチズザウォールズ 「マトリョーシカ」
EDスクール フード パニッシュメント 「RPG」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「お金で戦うやつ」という前情報だけで数年放置していた。Noitaminaというだけで身構えてしまう癖があって、あのフジテレビの深夜枠は「ちゃんと見ないといけない気がする」という変なプレッシャーがある。2011年当時は録画したまま消した記憶がうっすらある。

改めて見始めたのはずいぶん後のことで、きっかけは「短いから」というだけだった。11話。週末の午後に消化できる量。その気軽さで再生ボタンを押したら、第1話の終わりに金融街の描写が出てきて、思っていたのと全然違う絵だった。バトルアニメのつもりで見ていたら経済の話をされた、という感覚。2回目を見たとき気づいたのは、第1話の段階でもうこの作品の核心が全部提示されていたこと。見落としていた情報がやたらと多くて、少し悔しかった。

「未来を担保に現在を生きる」——これは経済の話ではなく、選択の話だ

表向きはバトルもので、金融街という異空間でアントレプレナーと呼ばれる人間たちが自分の「未来」を担保に資産(アセット)を使って戦う。その設定だけ見ると、お金と戦闘を組み合わせた少し奇抜なバトルファンタジーに見える。実際最初はそう思っていた。

ただこの作品が本当に問いかけているのは、「現在と未来のどちらを選ぶか」という話だ。主人公の余賀公麿(内山昂輝)は父の失踪と母の死という過去を背負いながら、とにかく「普通の安定した人生」を望んでいる。その願いが金融街への招待状になる、という構造が秀逸で、彼が守ろうとしているものの正体を観客は序盤からじりじりと突き付けられる。

真坂木(櫻井孝宏)というキャラクターがこの作品の真の主題を体現している。あの声で「現在を守るために未来を売る」という論理を語られると、妙な説得力がある。悪役ではないのに共感してはいけない気がして、でも実際の話として聞くと否定できない。バブル崩壊後の日本の経済観をそのままキャラクターに落とし込んだような造形で、2011年という放映年と切り離して考えられない。

アセットの真朱(戸松遥)の存在が、この作品を単なる経済哲学の教材で終わらせないための装置になっている。「未来の可能性」が少女の形をして主人公のそばにいる。その関係性の変化を追っていくと、経済の話をしていると思っていたのにいつのまにか別の感情に引き込まれている。戸松遥の演技は序盤の無機質さと後半の変化の落差が大きくて、そこで初めて真朱の「正体」の重さが来る。

11話という尺の短さは長所でも欠点でもあって、テーマの密度は高いが消化しきれていない部分もある。それでもこの作品が2011年のNoitaminaで放映された意味は、今振り返るとかなり重い。リーマンショック後、東日本大震災直後の日本で「未来を担保に今を生きることの是非」を問う話を作った、という事実がある。

特に刺さったシーン

終盤、真坂木(櫻井孝宏)が自分の選択の結末を受け入れる場面がある。あの静けさが好きだ。激昂するわけでも言い訳するわけでもなく、ただ「そうなった」という顔をして佇んでいる。あの一連の芝居で、この人物が何を背負って生きてきたかがやっと腑に落ちた。台詞より沈黙の演技量が多いシーンで、櫻井孝宏はこういう「言わない部分」の演技が本当に上手いと改めて思った。

牧田直也(安元洋貴)が初めてバトルシーンに出てくるところも印象に残っている。スケールの違いを見せつけるための登場で、余賀の「普通の人生」という目標がいかに世界の端っこにあるかを視覚的に叩き込んでくる。安元洋貴の声は圧力のかけ方が独特で、強さが暴力的に見えない。そのバランスがこのキャラクターに合っていた。

角田(木村良平)の扱い方も地味に好きで、話の中で一番「普通の人間」として機能していたと思う。コメディ担当に見えて、実は物語の温度調節をしている役割。木村良平のあの軽さがなかったら、作品全体がもう少し息苦しくなっていた。

読んで見たくなったら——『「C」 THE MONEY OF SOUL AND POSSIBILITY CONTROL』はHuluで視聴できる。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さりやすい人

  • Noitamina作品を一通り見てきた人(この作品のノリはその文脈に乗っている)
  • 経済・金融に少し興味があるか、あるいは全く詳しくないかのどちらか(中途半端に知識があると描写の粗が気になる)
  • 11話で完結する密度の高い話が好きな人
  • バトルより人間関係の変化を追うのが好きな人
  • 2000年代後半〜2010年代前半の日本の空気感を覚えている人

合わない可能性が高い人

  • 経済設定の整合性を細かく気にするタイプ(金融街のルールは説明不足な部分がある)
  • バトルの爽快感を求めて見ると拍子抜けする
  • 11話で全部解決してほしい人(投げられている問いはかなり多い)
  • キャラクターの掘り下げに尺を求める人(アセット以外は薄めの人物が多い)

次に見るなら

「電脳コイル」——「見えている世界と見えていない世界」の境界を子どもの視点から描いた2007年のNHK作品。設定の作り込みとテーマの深さの比率が「C」と近くて、SF的な概念を感情で着地させる構造が好きなら間違いなく刺さる。こちらは26話で、尺が長い分キャラクターの掘り下げも十分ある。

「輪るピングドラム」——同じ2011年に放映されたNoitamina枠ではないが同時代の問題意識を共有している作品。「運命の乗り換え」という概念と「誰かの未来のために何を差し出せるか」というテーマが「C」とほぼ同じ問いを違うアプローチで扱っている。演出の密度はこちらの方が高い。

「PSYCHO-PASS」——2012年放映。社会システムへの信任と個人の選択という軸が「C」と重なる。「現在の安定のために未来の可能性を制限する社会」という構造を警察ものとして描いていて、「C」が消化しきれなかった問いをより大きなスケールで展開している。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

「C」THE MONEY OF SOUL AND POSSIBILITY CONTROLは、現在Huluで視聴可能です。全11話とコンパクトにまとまっているため、週末一気見にも向いています。経済×バトルという唯一無二の設定に興味を持った方は、ぜひHuluでチェックしてみてください。

よくある質問

Q. 「C」は何話完結ですか?
A. 全11話完結です。1話あたり約24分で、週末に一気見しやすいボリューム感です。2011年にフジテレビ「ノイタミナ」枠で放送されました。
Q. 経済の知識がなくても楽しめますか?
A. はい、問題なく楽しめます。金融用語はバトルの演出として使われており、専門知識がなくても物語の流れで自然に理解できる作りになっています。むしろ視聴後に経済に興味が湧く方も多い作品です。
Q. どこで視聴できますか?
A. Huluで配信中です。Huluは月額制の動画配信サービスで、会員登録後すぐに視聴を開始できます。
Q. 原作漫画やゲームはありますか?
A. 本作はアニメオリジナル作品です。漫画版(コミカライズ)は存在しますが、ストーリーの本流はアニメとなっています。アニメ単体で完結した物語を楽しめます。

まとめ

「C」THE MONEY OF SOUL AND POSSIBILITY CONTROLは、現在Huluで視聴可能です。全11話とコンパクトにまとまっているため、週末一気見にも向いています。経済×バトルという唯一無二の設定に興味を持った方は、ぜひHuluでチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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