K SEVEN STORIES「SIDE:BLUE ~天狼の如く~」

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2018K SEVEN STORIES「SIDE:BLUE ~天狼の如く~」

K SEVEN STORIES「SIDE:BLUE ~天狼の如く~」

★ 3.5 / 5.0アクション超自然
放送年2018年
フォーマット劇場版
話数1話
原作オリジナル
制作GoHands

十年以上前、赤の王・景図激突と青の王・陣波張りの衝突が景図事件と呼ばれる大惨事を引き起こし、日本東部の一部が壊滅し、七十万人以上が犠牲になった。そこには両王も含まれていた。事件の生き残りで、陣の右腕だった銭城護紀は、数年後にSCEPTER 4に復帰する。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

十数年前、赤の王と青の王の激突「景図事件」は日本東部を壊滅させ、70万人以上の命を奪う大惨事となった。生き残った青の王の右腕・銭城護紀は、深い喪失を胸に抱えながらも数年後にSCEPTER 4へ復帰する。かつての仲間たちとの絆、そして消えることのない王への誓いを胸に、彼は自らの信念と向き合っていく。

みどころ・魅力

① 「景図事件」の真相を描く、Kシリーズの重要な補完エピソード

本編では断片的にしか語られなかった景図事件の顛末を正面から描いた作品。青の王・陣波張りと赤の王の衝突がいかにして起こったのかを知ることで、Kシリーズ全体の世界観と人物像への理解が大きく深まります。

② SCEPTER 4の男たちが見せる、誓いと矜持の物語

銭城護紀を中心に、組織の秩序と個人の感情の間で揺れる青クランの姿を丁寧に描写。王を失った後も己の信義を貫こうとする登場人物たちの姿は、シリーズファンにとって心に刺さる見せ場が随所に散りばめられています。

③ Kシリーズならではの映像美とアクション演出

劇場版ならではのクオリティで描かれるバトルシーンと、緻密に作り込まれた世界観の美術は見応え十分。能力者同士が激突する超常アクションのダイナミズムを、高品質なアニメーションで堪能できます。

キャスト・声優一覧

善条剛毅
善条剛毅
メイン
津田健次郎
宗像礼司
宗像礼司
メイン
杉田智和
メイン
土屋神葉
淡島世理
淡島世理
サブ
沢城みゆき
羽張迅
羽張迅
サブ
神谷浩史

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スタッフ

OPアンジェラ「SURVIVE!」
EDアンジェラ「天狼の如く」

関連作品

アニメ

書籍

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

Kシリーズは積みアニメのまま放置していて、本伝も見終わっていないのにここに行き着いた。配信で見つけてしまったのが先、という情けない順番だ。最初の10分は固有名詞と組織の関係図が頭の中で追いつかないまま物語が進んでいく。それでも映像の密度と音楽の重さが引き止めてくれた。2回目は少し予習してから見直したが、それでも全体は掴みきれていない。そのくせ銭城護紀という男の「生き残ってしまった側の重さ」だけは一発で伝わってきた。そこだけで、この映画を見た意味はあったと思っている。

「生き残った者は、何者でいればいいのか」——英雄譚でも復讐劇でもなく、ただそれだけを問う映画

七十万人以上が死んだ景図事件を生き残り、数年後にSCEPTER 4に復帰する男の話——それだけ聞くと、復活と贖罪のドラマを想像する。ところがこの映画は、そういうカタルシスを意外と拒否する。

銭城護紀が戻ってきた職場には、業務があり、同僚がいて、日常が続いている。王がふたり死んで、七十万人が消えて、それでも世界は動いている。そのギャップの中で「どんな顔をして存在すればいいか」という問いを、直接セリフで答えさせず、行動の細部で見せようとしている。これは地味な選択だが、誠実な選択でもある。

津田健次郎が演じる善条剛毅の声がここで効いてくる。台詞の意味より先に、声の張力で「この男がどれだけの重さを背負っているか」が伝わってくる。折れそうで折れない、という感触を声だけで表現できる俳優は多くない。セリフが少ない場面でも、聞いているだけで画面の密度が上がる感覚があった。

杉田智和の宗像礼司はアンカーのような存在感だ。感情が大きく動くキャラではないが、声が場の温度を一定に保っている。ベテランをその位置に置く設計は整合的で、主人公の揺れをより際立たせる。

物語は直線的に進まず、過去と現在を行き来しながら景図事件の輪郭を少しずつ開示する。それが固有名詞の難解さを倍増させているのだが、逆に言えばシリーズを知っている人にはまったく違う刺さり方をするはずで、そこは素直にうらやましいと思った。本伝を先に見てからここに来ていれば、という後悔は残っている。

特に刺さったシーン

序盤、銭城が組織に戻ってくる場面から既に表情がきつい。「よく戻ってきた」という言葉を受け取るとき、どんな顔をしていいかわからない人間の顔をしていた。安堵なのか、戻ってしまったという気持ちが混じっているのか——あの一瞬は絵と声のどちらが欠けても成立しなかっただろうと思う。

神谷浩史が演じる羽張迅との対峙シーンの声の使い方が独特だった。怒鳴らないし、脅しもしない。低い音量でじわじわと圧をかけてくる台詞回しで、「この人の言葉には刃がある」という感覚だけが先行してくる。劇場の音響で聴くと、あの静かな圧迫感がスクリーンの外まで滲み出てくる感じがあって、映画館で見た価値を感じた数少ない場面のひとつだった。

終盤の決着は、派手な爆発や能力の応酬というよりも、消耗の果てに何かが終わるトーンだった。景図事件という七十万人規模の惨事に対して、あの静けさで落とすのは誠実な選択だとも思うし、カタルシスを求めている人には物足りないとも言える。ただ、あの終わり方の選択だけは記憶に残った。

読んで見たくなったら——『K SEVEN STORIES「SIDE:BLUE ~天狼の如く~」』はHuluで視聴できる。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • Kシリーズ本伝を見ており、景図事件の背景に解像度を持っている人
  • 「英雄が死んだ後に残された人間」の話が好きな人
  • 津田健次郎杉田智和神谷浩史の演技を目当てにしても満足できる人
  • 劇場の音響で重厚な音楽と声優演技を体験したい人
  • アクション一辺倒ではなく、ドラマとして積み上げるアニメ映画が好きな人

合わない人

  • Kシリーズ未見で、いきなりここから入ろうとしている人(固有名詞の壁が高い)
  • 明快な爽快感やスカッとした決着を求めている人
  • 前提知識なしで一本として完結してほしい人
  • キャラクターの活躍シーンよりも雰囲気と余白を楽しむタイプではない人

次に見るなら

PSYCHO-PASS サイコパスとの親和性は高い。組織の論理の中で生き続けることの重さと、システムへの疑念を同時に抱える人間を描く構造が近い。Kシリーズが肌に合った人はこちらも刺さるはず。

DARKER THAN BLACK -黒の契約者-は、能力者が組織のために動く設定とドライな感情描写がKシリーズと文脈を近くする。こちらは本伝未見でも単独で成立するので、Kへの入門前後どちらに見ても機能する。

機動警察パトレイバー2 the Movieは、組織の内側から問い直すドラマとしての密度が近い。台詞と沈黙の比重の取り方に同じ流儀を感じる。劇場の音で見た記憶があるなら、こちらも改めてスクリーンで見直す価値がある。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『K SEVEN STORIES「SIDE:BLUE ~天狼の如く~」』は、現在Huluで視聴できます。景図事件という重大な歴史をSCEPTER 4の視点から掘り下げた本作は、Kシリーズをより深く楽しむうえで欠かせない一作です。シリーズを通して視聴したい方にとっても、本作単体で楽しみたい方にとっても、Huluでの視聴がおすすめです。

よくある質問

Q. K SEVEN STORIESを見る順番はありますか?
A. TVアニメ「K」「K RETURN OF KINGS」を先に視聴しておくと、登場人物や世界観をより深く理解できます。本作「SIDE:BLUE」はSCEPTER 4にフォーカスしているため、本編を知っているとより楽しめます。
Q. K SEVEN STORIESは全部で何作品ありますか?
A. K SEVEN STORIESは全6作品のシリーズです。「SIDE:BLUE」のほか、「SIDE:RED」「SIDE:GREEN」など各クランにスポットを当てた劇場版作品が2018年に順次公開されました。
Q. 銭城護紀とはどんなキャラクターですか?
A. 銭城護紀は青の王・陣波張りの右腕として活躍したSCEPTER 4の副隊長格のキャラクターです。王を失った後も青クランの誇りと秩序を守り続けようとする、義理堅く硬派な人物として描かれています。
Q. Kシリーズを知らなくても楽しめますか?
A. 本作は過去の出来事を扱うため単体でも楽しめますが、登場人物の背景や関係性はTVアニメを観た方がより深く味わえます。Kシリーズ入門として先にTVアニメ第1期から視聴するのがおすすめです。

まとめ

『K SEVEN STORIES「SIDE:BLUE ~天狼の如く~」』は、現在Huluで視聴できます。景図事件という重大な歴史をSCEPTER 4の視点から掘り下げた本作は、Kシリーズをより深く楽しむうえで欠かせない一作です。シリーズを通して視聴したい方にとっても、本作単体で楽しみたい方にとっても、Huluでの視聴がおすすめです。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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