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K
| 放送年 | 2012年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | GoHands |
八代杏奈は比較的普通の単純な生活を送っていた。彼はテクノロジーが発達した信州市に住み、その外側の島にある名門・芦中高校に通っている。八代は誰とでも友好的で、学校支給のPDAをどこに置いたか忘れる癖以外は特に問題がない。しかし彼の周りでは、もう普通のことは何も起きていない。
作品概要・あらすじ
あらすじ
超能力を持つ「王」たちが暗躍する近未来都市・信州市。芦中高校に通う八代勇猛(ヤシロ)は、ある日突然「人殺し」の容疑者として赤の王のクランに追われる立場となる。自分に記憶がない、しかし映像には自分が映っている——。のんびりとした日常を送っていた少年が、王と従者、クラン同士の権力闘争に巻き込まれながら、自分の正体と真実を追う物語。みどころ・魅力
① 圧倒的なビジュアルクオリティと色彩演出
GoHands制作による鮮烈な作画が本作最大の武器。赤・青・緑・銀それぞれのクランを色で表現し、バトルシーンでは炎や電撃が画面を埋め尽くす。2012年放送作品とは思えないほど映像のリッチさが際立ち、「動く宝石箱」とも評される独自の美術スタイルが全編を貫いている。② 複数のクランが絡み合う多層的な群像劇
赤のホームラン族、青の秩序クラトス、銀の無色の王——それぞれが独自の思想と関係性を持ち、並行して物語が進む構成が特徴。主人公の謎を軸にしながら、各クランの事情や感情が丁寧に描かれ、誰が敵で誰が味方なのかが最後まで読めない緊張感が続く。③ 「王と従者」の絆が生み出す熱量
本作の核心は超能力バトルではなく、王とその配下が結ぶ絶対的な忠誠と信頼の関係性にある。特に赤の王・周防尊とホームラン族の面々が見せる仁義と熱さは、少年漫画的な爽快感を持ちながらも、その先に待つ喪失と贖罪のドラマへと観る者を引き込む。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 鈴木信吾 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 壁井ユカコ、宮沢龍生 |
| キャラクターデザイン | 鈴木信吾 |
| 美術監督 | 野村正信 |
| OP | アンジェラ「KINGS」 |
| ED | ねこ「冷たい部屋、一人」 |
| ED | 戸塚 tatara「Circle of Friends」 |
| ED | アンジェラ「To be with U!」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
2012年の秋、「キャラデザがおしゃれ」という一言だけを頼りに見始めた。GoHands制作で、画面全体に斜光とレンズフレアが走っていて、最初の数分は「ああ、こういう時代だったな」と懐かしい気持ちで見ていた。映像的な密度は本物で、当時これがどれだけ異質だったか、今見ると逆によくわかる。
ただ——ストーリーが頭に入ってこない。1話を見終わって「で、何が起きたんだっけ」となる感覚、あれがずっと続く。2周目に入ってようやく「あ、そういう構造か」と気づいたけれど、それは理解であって没入ではない。映像と設定の密度を、物語の推進力が追いついていない。そういう作品だと思って付き合うと、それはそれで見方が変わる。
「王」という器に注がれる力と、それを担う人間の重さ
この作品が描こうとしているのは、「超能力バトル」でも「謎の主人公の正体探し」でもなく、器と中身の乖離だと思っている。「王」というのは、ある種の絶対的な力の座だ。赤の王・青の王・無色の王——それぞれが固有の「オーラ」を持ち、配下を束ねる。問題は、その力が人間に宿ってしまうことで何が起きるか、という話だ。
杉田智和が演じる宗像礼司は、青のクランSARDを率いる青の王の側近として登場するが、あの落ち着きのある、どこか遠くを見ているような声質が、「力の傍にいることに慣れすぎた人間」をそのまま体現している。感情的な抑揚を極力排した演技なのに、セリフの端々に疲労感と矜持が同居している。ああいう役は、他の人がやると単なる「クールキャラ」になってしまう。
中村悠一が演じる國常路大覚は、「無色の王」として作品の軸になる存在だが、この役の難しさは「力の座に座っていながら、その自覚がない」という状態を演じることにある。声のトーンを意図的に均してくるあの演技は、2周目に見ると「あ、ここで既に違和感があったのか」と気づく仕掛けが埋め込まれている。
小野大輔が演じる夜刀神狗朗も、浪川大輔が演じる伊佐那社も、それぞれが「王の力をどう受け止めるか」の異なるモデルとして機能している。浪川大輔の伊佐那社はとにかく軽くて、でもその軽さが意図的な防衛機制に見える瞬間が何度かある。声優と夜あそびでのあの飄々とした姿を知っているとなおさら、あの役の奥行きが気になる。
「力を持つこと」と「それを使うこと」の間にある倫理的な空白——この作品は、そこを真っ正面から問おうとしていたのだと思う。ただし、その問いを物語のドライブ力に変換するのが、あまりうまくいっていない。設定の密度と物語の速度が噛み合わないまま走っている感じが、最後まで続く。
特に刺さったシーン
序盤、主人公が「自分が何者なのか」を問われ続けながら日常を送っているシーンの積み重ねは、あの時点では退屈に見えて、2周目だと全部が意味を持って見えてくる。「これ、全部設計されていたのか」と気づいたときの感触は、作品への評価がどうであれ一種の快感がある。
堀江由衣が演じる櫛名アンナの、ほとんど感情の揺れを見せないままに芯だけがある演技も印象に残っている。あの役はセリフが少ない分、声の質感だけで「何かを見通している人間」を作らなければいけない。堀江由衣の声が持つ独特の透明感と、その奥にある重さが、あの役の不思議な存在感を作り上げていると思う。
終盤の対決シーンは、映像としての密度が最高潮になる。GoHandsの光と影の使い方が全開になる場面で、内容を追うより画面を見ている自分がいた。それが良いことかどうかはさておき、あれは確かにスクリーンで見たかったと思わせる絵だった。
読んで見たくなったら——『K』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 映像の密度と作画クオリティを第一に楽しめる人
- 設定・世界観を自分で整理しながら見るのが苦にならない人
- 杉田智和・中村悠一・小野大輔・浪川大輔の演技を追いたい人(キャスト目当てで見る価値はある)
- 2012年前後のアニメの美術トレンドに興味がある人
- 2周・3周前提で作品と付き合える人
合わない人
- 1話ごとに話が進んでいく感覚が欲しい人
- 主人公の行動原理が最初から明快なほうが好きな人
- 世界観説明が少なく、設定を自力で補完するのが苦手な人
- 「おしゃれ」より「わかりやすさ」を優先する人
次に見るなら
デュラララ!!——同じ2010年代前半の「都市×超常×クラン抗争」系。池袋という舞台を使いながら複数の勢力が絡み合う群像劇で、『K』よりも話の入り口が広い。キャラクターの多さとテンポが合う人には、こちらのほうが没入しやすいかもしれない。
Fate/Zero——「力の座を巡る戦い」と「それを担う人間の重さ」というテーマが近い。虚淵玄の脚本なので物語の推進力は段違いに強いが、問いかけている倫理的な空白は似ている。『K』のテーマが気になったなら、こちらで同じ問いを別角度から見るのが面白い。
劇場版 K MISSING KINGS——『K』の続きそのもの。TVシリーズの後日談として制作されており、本編で消化しきれなかった部分がある程度補完される。TVシリーズを見終えて「もう少し先が見たい」と思ったときの選択肢として。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『K』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで視聴可能です。主要な動画配信プラットフォームに揃っているため、すでに加入中のサービスからすぐに視聴を始められます。続編『K MISSING KINGS』や『K: Return of Kings』もあわせて確認してみてください。









